新生児にキスするのは危険!感染してしまうものと予防法をご紹介
新生児にキスして感染するもの「ヘルペス」
ヘルペスウイルスとは何?
人間に感染するヘルペスウイルスは8種類あり、なかでも有名なのが水ぼうそうや帯状疱疹を起こす「水痘・帯状疱疹ウィルス」と、口の周りに痛痒い水ぶくれを作る「単純ヘルペス」です。誰もが一度は感染しているといわれるウイルスで、感染しても症状が出ないことがほとんどです。
ただし、抵抗力の低い乳児や高齢者がヘルペスに感染すると重症化することがあり、なかでも新生児は命に関わることもあります。
誰もが一度はかかるということは、誰もがウイルスに感染しているということです。症状がなくても感染予防をしてくださいね。
大人でも発症する口唇ヘルペス
そのため、普段は症状が出ない大人でも疲労やストレスで体調を崩したときに口唇ヘルペスや帯状疱疹の症状に悩まされるということがあります。
産後すぐのママは出産で消費した体力が回復していないだけではなく、睡眠不足になって抵抗力が弱くなりがちで、口唇ヘルペスの症状も出やすくなります。
症状が出ているときはウイルスの量も多くなっているため感染力が強くなっています。とくに、口唇ヘルペスの原因となる「単純ヘルペス」は感染力が高いので注意が必要です。
ヘルペスが重症化し死亡した例もある
新生児のヘルペスは「新生児単純ヘルペス感染症」とよばれ、大人のヘルペスとは区別されています。肝機能障害、呼吸障害などを起こすことがあり、死亡率も40%程度と非常に高い病気です。
実際、アメリカのアイオワ州で、口唇ヘルペスに感染した生後18日の赤ちゃんが髄膜炎を発症して死亡したという例もあります。感染経路は詳しくわかっていませんが、訪問者によるキスが原因ではないかといわれています。
ヘルペス感染予防のためには、パパやママだけではなく周囲の人にも「赤ちゃんにキスをしてはいけない」と伝えておく必要がありますね。
新生児への感染ルートはキスだけじゃない
ほっぺやおでこにキスも危険
虫歯菌やピロリ菌の感染はもちろん、感染力が強く危険性も高い単純ヘルペスは少量の唾液でも感染してしまいますよ。
かわいい赤ちゃんのほっぺやおでこにキスができないというのは、なんだか切ない話です。しかし、病気から赤ちゃんを守るためですのでガマンしてくださいね。
また、口唇ヘルペスがある場合は頬ずりでも感染することがあります。ヘルペスの症状が出ているときは極力顔を近づけない、赤ちゃんの顔に触らないよう気を付けてくださいね。
咳やくしゃみによる飛沫感染も
くしゃみや咳をすると向いている方向だけではなく、霧状になった唾液がかなり広い範囲にまき散らされることになります。風邪をひいているときや花粉症の症状が出ているときなどはマスクを着用しましょう。
また、くしゃみなどが出そうなときは赤ちゃんから顔を背け、マスクをしていないときは手ではなくタオルやひじの内側で口元をおおってください。
手で口元をおおうと手のひらに唾液がついてしまいます。そのまま赤ちゃんの顔や哺乳瓶に触れると唾液が赤ちゃんの口に入ってしまう可能性があり、赤ちゃんを感染から守ることができません。
タオルや食器の共有も感染ルートになる
そんなときはつい、自分が使っているスプーンやおはしで一口分けようとしてしまいますが、食器を共用することで感染することもあります。赤ちゃんの食事は赤ちゃん専用の食器を使い、大人の食べさしを与えることも避けたほうがよいでしょう。
また、唾液だけではなく便の中にも潜んでいるピロリ菌や、水ぶくれの中に溜まった液にウイルスが潜んでいるヘルペスは、タオルの共用で感染することもあります。
バスタオルは共用を避け、赤ちゃんだけでも専用のタオルを使うようにしましょう。とくに、帯状疱疹や口唇ヘルペスが出ているときはタオルの共用は避けてください。