幼児期の反抗期を乗り越えよう!年齢別の特徴や上手な接し方を紹介
2歳ごろから始まるイヤイヤ期のあとにも、引き続き反抗期が存在します。毎日子どもと向き合うママは、どう接したらよいのかわからずに悩んでしまうこともあるかもしれませんね。反抗期にはそのときどきに特徴があり、対処法も異なります。ここでは、年齢別の反抗期の特徴と上手な接し方について紹介します。
幼児期の反抗期はイヤイヤ期からスタート
イヤイヤ期が始まるのは2歳前後から!
イヤイヤ期の時期は個人差がありますが、早い子で1歳半ごろから始まり3歳ごろまで続くことがあるといわれています。この時期には子どもに自我が芽生え、自己主張を始めます。
「イヤ」という言葉を覚え、自分の気持ちを伝える手段を知ります。また好奇心も旺盛になり、なんでも自分でやってみたいという気持ちも強くなります。そのため、自分の思いどおりにならなかったときにイヤイヤを爆発させます。
3歳ごろになると、自分の気持ちをしっかりと言葉で伝えママやパパの話も理解できるようになり、イヤイヤも落ち着いてきます。
「イヤイヤ」の程度や内容には個人差がある
イヤイヤ期の内容については、その名のとおり何に対しても「イヤ」と言って泣いて拒否したり、大の字に寝そべってイヤだと号泣したりしてママのことを困らせることもあります。おもちゃの奪い合いなどお友だちとのトラブルが増えることもありますが、これも所有欲が強くなるこの時期の特徴といえます。
ほかにも、好奇心が旺盛でなんでも自分でやりたがるのもイヤイヤ期の特徴です。まだできないのに自分でやろうとして、できなくて泣いてしまうことがあります。できないことでもまずは挑戦を促しつつ、一緒にサポートするなど本人のやる気とプライドを尊重するようにするとよいですよ。
共感と気持ちの代弁でまずは寄り添ってみて
子どものイヤイヤは、自己主張の表れでもあります。頭ごなしにダメと否定するのではなく、まずは子どもの気持ちを引き出して共感を示すことを意識してみてください。子どもの気持ちを受け入れたうえで、ダメなことについてはきちんとダメな理由と合わせて伝えるようにしましょう。
また、この時期の子どもは思ったことをうまく言葉にできずに、かんしゃくを起こすこともあります。「〇〇したかったんだよね」と子どもの気持ちを代弁し、子どもの気持ちに寄り添うことも大切です。
イヤイヤ期の延長にある3歳と4歳の反抗期
自己主張がより強くなる3歳
自我の芽生えと自分でやりたいという気持ちの表れで、ただ泣き叫んでイヤイヤを表現するのではなく、言葉も発達してくることから明確な意思表示をともなって主張をすることが増える点が3歳の反抗期の特徴ともいえます。
この反抗期も子どもにとっては大切な成長過程の一つです。言葉での主張が増えることからママやパパもつい言葉で対応しがちですが、まだ大人に甘えたい気持ちも残る時期です。ときには抱きしめるなどのスキンシップをとりながら、子どもの反抗期に向き合うとよいですよ。
4歳は反抗の仕方が男の子と女の子で違う
また、この時期の反抗期は男女によって少し違った主張の仕方をします。男の子の場合は「バカ」「アホ」といった汚い言葉遣い、女の子の場合は大人びた言葉遣いで大人に対して口答えをするようになります。
理解力もついてきている時期だからこそ、子どもの話を聞き流したりその場しのぎの対応をしたりすることは避けましょう。そのときどきによって対応を変えずに、一貫してダメなものはダメと伝えることが大切です。
意欲や自主性を尊重できる環境を整えよう
子どもの反抗期に対応するときには、言葉遣いや言い方に気をつけるようにしましょう。物事の理解が進んでいるからこそ、その場しのぎの対応では納得してもらえないことが増えてきます。「〇〇しなさい!」と厳しく言うよりは、「早く〇〇できたらその分たくさん遊べるよ」などとポジティブな言い方をして、子どもの意欲をかきたてるようにしましょう。
言葉もどんどん吸収しているため、ママがきつい言い方をしていると子どもも真似をしてお友だちに対してきつい言葉を使ってしまうこともあるので注意してくださいね。
心も体も成長した5歳と6歳の反抗期
語彙が増え口調が悪くなることもある5歳
自分の主張がはっきりとしていて、それを伝えるコミュニケーション能力も備わってきているものの、まだ自分の主張を抑えて我慢をすることは難しいです。そのため、自分の思いどおりにいかないときに反抗的な態度をとることがあります。
男の子であれば乱暴な言葉遣い、女の子であれば屁理屈ともとれる大人びた言葉遣いで反抗する傾向にあります。パパやママが感情的になって叱るよりは、冷静に淡々と接する方が効果的です。