反抗期の6歳児を褒める方法とは?ポイントを押さえて絆を育もう
子育てにおいて「褒めて伸ばす」というのは大切なことです。しかし、口が達者な反抗期の6歳を効果的に褒めるには、ただ褒めるのではなく、ちょっとしたコツを押さえて褒めることがポイントとなります。6歳の子どもに適した褒め方を心掛け、親子の絆を育みましょう。
6歳児への接し方と褒めることの大切さ
中間反抗期の6歳児を褒めるのは難しい
しかし、6歳ごろは屁理屈や口答えが達者になる「中間反抗期」に突入する時期であるため、実際は褒めるよりも叱らなければならない場面の方が増えがちです。ママやパパを対象にした「子どもを叱るのと褒めるのではどちらが苦手か」というアンケートでは、6割近い親が褒めることが苦手だと回答しています。
このように、幼児期の子どもを褒める難しさを感じているママやパパは少なくないようで、現代の親は「子どもを褒める力」が不足しているのかもしれません。
一方的に押しつけずに言い分を認めよう
ですが、子どもといえども、目の前にいるのはひとりの人間です。たとえ大人であっても、すべてを完璧にできるわけではないですし、子どもにも子どもなりの言い分があることは認めたいですね。
ママの感情を一方的に押しつけるのではなく、一度冷静になり子どもの話を聞いてみましょう。その上で次は約束を守れるようにうながすと、子どもも「やらされている感覚」ではなく、自発的にやる気を持てるようになります。
褒めて認めることは最大の愛情表現
そして、ママやパパが喜ぶ姿を嬉しいと思う以上に「自分は愛されている」ということを実感するのだそうです。つまり、親が子どものことを褒めて認めるというのは、子どもに対しての最大の愛情表現だといっても過言ではありません。
ママやパパに認められたという気持ちから、自分自身に自信を持つことができるようになり、自己肯定感を高めることに繋がるといわれています。また「こうしたら人に喜ばれる」ということを学び、子どもは人への気の使い方も身につけていくのです。
6歳児を褒めるときのポイントとは
結果ではなく挑戦した過程を褒めよう
何かを達成したから褒めるのではなく、万が一失敗しても、頑張ってみようという意欲を持ったことに対して評価すると「うまくいかなくても、自分は自分でよいのだ」「自分は生きる価値がある」と子どもが前向きになれるのです。
子どもが成長し社会に出たら、結果が評価される場面は増えますが、そのような厳しい現実に向き合っても「自分は自分でよい」と高い自己肯定感や自尊感情を持っていられるように、まずは家庭で前向きな心を育てたいですね。
ワンパターンな言葉を使わずに具体的に
そこで、子どもを褒めるならもう少し具体的に褒めることを心掛けましょう。例えば「◯◯の絵が上手に描けるようになったね」「前よりも走るのが速くなったね」「しっかりと挨拶ができて素敵だね」などです。
こうした褒め方をすると、子どもが「ママやパパは自分に関心を持ってくれている」と実感できます。そして「自分の努力や行動をきちんと見てくれている」という安心感によって「次もまた頑張ろう」という子どもの意欲を育むことに繋がるのです。
感謝の気持ちを伝えることにも同じ作用が
「手伝ってくれて助かったよ、ありがとう」「素敵なプレゼント、嬉しいよ」というように感謝の気持ちを伝えることは、子どもにとっては「自分の存在を認められた」と褒められたときと同様の作用があるのです。
誰かを思って何かをし、そのことで感謝されるというのは大切な経験となります。「どのように褒めようか」と難しく考えなくても、子どもの気持ちに対して素直に感謝するだけでよいのです。こうした親の姿を見ることで、子ども自身も周囲に対して素直に感謝できるようになるでしょう。
6歳児を褒めるときに避けたい表現とは
ほかの子と比較して褒めない
しかし、長い目で見るとこの方法は効果的であるとはいえません。常に勝ち続ける人がいないように、勝ち負けの世界では「負け」もつきものです。他人に勝つことでモチベーションを維持する方法では、負けてしまったときに一気にやる気を失うでしょう。
「この間よりも上手にできるようになったね」というように、比べるならば他人ではなく以前の自分と比べるようにすると、意欲が長続きします。