子どもの握り箸がクセになる前に!楽しい箸の習得法や矯正アイテム
「子どもの握り箸を直したい」「握り箸がクセになったらどうしよう」と心配になりますよね。握り箸は、小さい子どもでも、練習しだいで直すことができます。今回は、子どもが「握り箸」になってしまう原因、楽しくできる練習方法や練習用の道具をご紹介します。
子どもの握り箸について知っておきたいこと
そもそも握り箸とはどういう箸の持ち方?
日本では、昔から一緒に食事を楽しむ人を不快にしてしまう箸の使い方を「嫌い箸」「忌み箸」などと呼び、その種類は数十種類もあります。今回ご紹介する「握り箸」も「嫌い箸」の一つに挙げられています。
「握り箸」というのは「2本の箸を握って使う」というもので、幼稚園くらいの子どもによく見られます。箸がうまく使えない年齢の子どもなら許されますが、ある程度の年齢になってくると、周りから注意されたり、場合によっては叱られたりすることもあります。
子どもが握り箸をしてしまう理由
まず、箸の正しい持ち方を覚える機会がないことです。最近では、家族で食事をする機会が減っているという家庭が増え、子どもが箸の持ち方を注意されたり、覚えたりする機会が減っている場合があります。
また、正しい持ち方をイメージできないという子どももいます。せっかく正しい持ち方を習う機会があっても、子どもから見るママや先生の手は、自分の手と向きが違うのでイメージしにくいというのも理由の一つです。
それから、指の筋力や神経が未発達というのも原因になります。片方の箸を固定した状態で、もう片方の箸を自在に動かすのは、指の筋力や神経が未発達な幼児期には難しいものなので、成長を待つことも大切です。
知って驚き、握り箸の隠された意味
お箸のマナーの中には、使い方や持ち方に意味を持たせているものがあります。例えば「渡し箸」。これは、食事途中に箸を食器の上に置くことで「ごちそうさま」という意味があるとされています。ほかにもご飯に箸を突き立てる「仏箸」というのもあります。
同じように「握り箸」にも隠れた意味があります。握り箸は箸を握るという所作から、一緒に食事を楽しむ人に対し敵意を向けている(攻撃する準備をしている)とされているのです。驚きましたよね。
それだけ、昔の人たちは食事のときの作法に気を使っていたというのがわかりますね。
子どもの握り箸を直す方法が知りたい!
スプーンを使った練習から始めてみよう
箸の持ち方は、持ったときに上になる箸を「親指」「人差し指」「中指」で持ち、下になる箸を「親指」と「人差し指」の付け根の部分に差し込むようにして持ちますよね。実は、この上の箸の持ち方が、スプーンと同じ持ち方になっているのです。正しい持ち方でスプーンを使うことで、箸の持ち方が馴染みやすくなるようです。
子どもにとっても、2本の箸を使おうと思うと混乱してしまうかもしれませんが、小さいころから使っているスプーンなら、難易度が少し低く感じますし、正しい使い方が身につきやすいようです。
身近な輪ゴムを使って矯正しよう
下の箸は「親指」と「人差し指」の付け根の部分から差し込み「薬指」の第1関節付近で支えて使います。基本は上の箸を動かすので、下の箸は固定されていれば大丈夫なのですが、箸の練習を始めたばかりの子どもにとっては、下の箸を固定しつつ、上の箸を使うというのは難しいようです。
そこで活躍するのが輪ゴムです! 使い方はとても簡単で、輪ゴムを使って薬指の第1関節と下の箸を固定します。下の箸が固定されているので、上の箸に集中することができるという仕組みです。
またこの方法だと上下の箸の長さを揃えやすいというメリットがあるので、2本を同時に使うのは難しいという場合に試してみてくださいね。
おすすめの矯正箸は「はじめておはし」
矯正箸は、色々なメーカーが販売しているので、子どもやママの好みによりますが、今回は、その中でもおすすめの「コンビ」が販売する矯正箸「はじめておはし」をご紹介します。
「はじめておはし」は、リングで箸を指に固定するタイプで、使っているだけで自然に箸の使い方が身につくという練習用の箸です。上達具合に合わせてリングの数を変えることができるので、成長に合わて難易度を変えることもできます。買い替えなくてよいので助かりますよね。
また「はじめておはし」は、リングタイプでは珍しいヒノキ製なので、手触りが優しいというのもおすすめです。
【コンビ】はじめておはし (子供用矯正箸・しつけ箸)の製品情報|ベビー用品のコンビ株式会社
こどもがはじめて持つおはしだからこそ、すぐにつかめてやる気が育つものがいい。 「はじめておはし」はそんな想いから誕生しました。