子育て夫婦は生活にゆとりなし?お金の不安を軽減し心豊かに暮らそう
子どもが生まれると、生活スタイルも家計も「子ども中心」に変化していく家庭が多いですね。これまで感じたことのなかった不安や、よその夫婦はどうなんだろう…といった悩みも出てくるでしょう。「隣の芝生が青く見える」ママ、正しい知識をつけて夫婦の不安を解消していきましょう。
目次
- 子どもがいる夫婦の生活費シミュレーション
- 平均所得とライフプランを考えよう
- 夫婦と子ども世帯の生活費の中身を知りたい
- 乳幼児世帯の約4割がゆとりがないと実感
- お金の不安軽減の近道は家計を把握すること
- 自分にあった生活費の正しい割合を見直そう
- 子どもの成長によって費用は変わってくる
- 時代に合わせた家計へのシフトを考える
- 夫婦の生活費の管理方法も見直ししてみよう
- 一括管理と別口座のメリットとデメリット
- みんながやっている家計管理の工夫
- 夫婦のお金管理ルールを話し合おう
- 夫婦の生活費!気になる子育て世代の給料
- 夫婦と子どもの平均生活費と理想額
- 家族3人楽しくやりくりするために
- 少しずつ貯めたい!上手な貯金の方法
- 意外と掛けすぎの多い保険も見直ししよう
- 内容をしっかり確認してこまめに見直そう
- 頼れる国や市の補助制度も知っておこう
- もしものときは高額療養費制度を活用しよう
- 節約に加え収入を増やすことを考えよう
- 子どもが小さい今こそ考えるべき
- 大きい控除で手取りを増やす「iDeCo」
- 「つみたてNISA」でコツコツ資産形成
- 「住む場所」でも変わる生活の水準
- 生活水準は都会から離れるほど変わっていく
- 都会から離れると地域で子育てできる利点も
- 何を重視し優先するのかは夫婦それぞれ
- すれ違いやすい子育て夫婦が心がけたいこと
- 子育て中でも夫婦だけの時間は必要
- 前向きにお互いをもっと知ってみよう
- 夫婦に必要なのはおもいやりと時間の整理
- 円満な夫婦生活を送るために必要なことは?
- 夫婦も子どももみんなで「会話」をすること
- 感謝の「ありがとう」を言葉で伝えよう
- 言葉にできないスキンシップの大切さ
- ライフバランスをもう一度見直してみよう
- 家事力と稼ぎ力の理想と現実のバランス
- パパと家事や育児を一緒に楽しもう
- 夫婦に合った必要な働き方と生き方改革
- まとめ
子どもがいる夫婦の生活費シミュレーション
平均所得とライフプランを考えよう
ここでいう「児童」は0歳から18歳までの子どもをいうので、子どもの年齢によってママの働き方も変わってくると思います。大切なことは「今現在」の収入と、「将来子どもが進学したとき」の貯蓄のバランスです。
「子育てにはお金がかかる」と漠然とした不安を抱くよりも、お金の面を中心に生活スタイルや貯蓄計画を立てていく「ライフプラン」を夫婦で考えることが必要になるでしょう。
夫婦と子ども世帯の生活費の中身を知りたい
夫婦と子ども1人の「3人家族」における生活費の内訳はおよそ下記のようになっています。
食費…5~7万円
雑費…1~2万円
光熱費…1.5~2万円
教育費…5千~2万円
通信費…1~1.5万円
保険料…3~5万円
衣料費…5千~1万円
医療費…5千円
車関連…1~2万円
娯楽費…1万円
「教育費」に関しては、子どもの年齢によって大きく変化します。平均的な額と比べて、自分の家の支出額と大きく違いがある項目については見直しが必要かもしれませんね。
乳幼児世帯の約4割がゆとりがないと実感
そのため国や自治体からの助成金などが受けられますが、それでも「経済的にゆとりがある」と感じている世帯は少ないようです。
厚生労働省が乳幼児を育てる夫婦に調査した結果では、経済的に「ゆとりあり」と答えたのが29.3%に対して、「ゆとりなし」と答えたのは「37.5%」。また、「時間的にゆとりなし」と答えたのは全体の約半数となっており、乳幼児世帯は経済的・時間的にゆとりがないということがわかります。
お金の不安軽減の近道は家計を把握すること
自分にあった生活費の正しい割合を見直そう
「生活費の黄金比」と呼ばれるようなものが、多くのファイナンシャルプランナーから発信されていますが、それはあくまでも理想形であって、自分の家庭にぴったりはまるかどうかはわかりません。
例えば、食べることが好きな夫婦なら「食費」が多くなりますし、マイホーム購入のために節約生活をしているなら「住居費」が生活費の多くを占めるでしょう。夫婦の大切にしたいポイントをよく相談して、生活費の正しい割合を見直しましょう。
子どもの成長によって費用は変わってくる
長期的に見ると、大学入学のタイミングが最も大きな資金が必要となります。子どもの進む進路が「私立」か「公立」かによっても大きく異なるので、夫婦で子どもの将来について話し合いながらコツコツ貯蓄していく必要があります。
幼稚園から大学まですべて私立に通うと、かかる教育費は約2,500万円、すべて公立でも約1,000万円が必要となります。金額だけ見ると不安になるかもしれませんが、毎月計画的に貯蓄していけば、十分やりくり可能な額です。
時代に合わせた家計へのシフトを考える
まだ20代、30代のパパママが「老後」について想像するのは少し難しいことかもしれません。しかし、「子育て期間」は人生の中でも20年程度。対して「老後」は「人生100年時代」になっていくとしたら30~40年もあるのです。
仕事をリタイアして年金だけで夫婦2人が生活することを考えると、生活レベルは今よりもかなり落とす必要があります。今後は「個人年金」や「投資信託」で老後資金を蓄えることが求められていくでしょう。老後を楽しむためにも、「人生100年時代」に合わせた家計へのシフトを考えてもよいかもしれません。
夫婦の生活費の管理方法も見直ししてみよう
一括管理と別口座のメリットとデメリット
生活費の管理方法は大きく3つに分類できます。
〈一括管理〉
ママが専業主婦という家庭に多いパターン。公共料金の支払いなども一括管理できるため、収支の詳細が明確になるのがメリット。
〈共有口座で管理〉
共働き夫婦に多い管理方法。必要な生活費を共有口座に入金し、そこから生活費を割り振っていきます。それ以外は夫婦それぞれ自由に使うことが可能。
〈別々に管理〉夫婦ともに収入があり、生活費は分担制にして管理する方法。それぞれが管理するので、家庭全体としての収支が見えにくいのがデメリット。