カミカミ期から初めて食べられる食材は?不足しがちな栄養素も紹介
カミカミ期になると、食べられるようになる食材も一気に増えてきます。その分、栄養の偏りやアレルギーなど心配なことも多くなりますよね。今回は、カミカミ期を順調に進められるように、始めるタイミングや、後期の離乳食の作り方、食材で気をつけるポイントなどを紹介します。
離乳食後期「カミカミ期」の基本をチェック
始める目安はモグモグが上手にできること
まず、カミカミ期に移行するには、モグモグが上手にできていることが必須になります。
モグモグと口を動かしたあと、歯茎で柔らかい食べ物を潰すことができるようになってきたらカミカミ期にステップアップしてください。
イスに上手におすわりできることも移行ポイントの一つです。赤ちゃんの下半身が安定すると、食事に集中できるようになります。
ほかにも、自分から食べ物に手を伸ばして取ろうとするなど、食事に興味を持つようになってから移行しましょう。
食材の固さはバナナが目安
固さの目安は、バナナです。バナナのように軽く指で潰せる程度の固さで離乳食を用意してあげてください。食材が固すぎると、吐き出したり、丸飲みしたりしてしまうことがあるので気をつけましょう。
食材の大きさは、5〜7mm程度の小さい角切りが食べやすいです。後半になったら1cm程度の角切りを目指したいですね。
お粥は、最初は5倍粥から始めて、後半になったら3倍粥、そして軟飯へと徐々に進めていきましょう。
食材があまりにも柔らかくて小さすぎると噛む練習にならないので、赤ちゃんの様子を見ながら固さと大きさを調節してあげてくださいね。
カミカミ期から3回食になる
家族みんなで一緒に食事をすることで、赤ちゃんはご飯を食べることが「楽しい!」と思えるようになります。なるべく家族そろって楽しい食事の時間を過ごしたいですね。
しかし、夕飯が遅い時間になってしまうと、赤ちゃんの寝る時間も遅くなってしまうので、夕飯は19時までには食べ終わるようにしましょう。
赤ちゃんの生活リズムを整えるため、毎日の食事の時間はなるべく同じにした方がよいですよ。赤ちゃんの食欲をアップさせるためにも、早寝、早起きを心がけて、日中にたくさん身体を動かしてあげたいですね。
カミカミ期から食べられる食材やあげ方
カミカミ期から初めて食べられる食材
まず、エネルギー源になる主食は、お粥以外にもめん類やパン、クラッカー、玄米フレークなどが食べられるようになります。
赤ちゃんの成長に欠かせないタンパク質は、豆腐などの大豆製品、チーズなどの乳製品、肉類、魚介類で摂取しましょう。
また、この時期になると、ほとんどの野菜が食べられるようになります。野菜や果物はビタミン・ミネラルになるので、積極的に献立に取り入れたいですね。
カミカミ期になると、1日の栄養の半分以上を離乳食から摂るので、1食の献立は主食・主菜・副菜で3〜4品あると理想的です。赤ちゃんの成長のためにも、栄養バランスのよいご飯を用意したいですね。
基本はいつでも同じ。一口ずつ少量で与える
最初は、スプーン1杯程度から始めて、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ増やしていきましょう。
また、万が一アレルギーが出てしまったときに、その食材を特定しやすくするためにも、初めて食べるものは1食に1種類ずつにしましょう。
新しい食材は、かかりつけの病院があいている日の午前中に食べさせることをおすすめします。そうすれば、アレルギーなどなにかあったときにすぐ病院で対処してもらえるので安心ですよ。
カミカミ期でも注意が必要な食材
そば、チーズ類、魚介類は、アレルギーを起こしやすいといわれているので、まず単品で少量から試してあげてください。
はんぺんには卵白が使われているので、卵アレルギーの心配がある赤ちゃんには食べさせない方がよいです。
ハム、ソーセージ、ベーコンには、塩分が多く入っているので、食べ過ぎには気をつけたいですね。今は、低塩のものや無添加のものが売っているスーパーも多いので、なるべくそちらのものを選ぶようにするとよいかもしれません。
にんにくは、赤ちゃんには刺激が強いので、使う場合は風味付け程度にしておきましょう。
カミカミ期には鉄分の不足に注意しよう!
なぜ鉄分が不足しやすくなるのか
貯蔵鉄のおかげで、9カ月頃までは鉄分を意識しなくてもまかなうことができますが、9カ月以降は貯蔵鉄が底を尽きて足りなくなってきてしまいます。そのため、離乳食で鉄分を補給する必要があるのです。
鉄分が足りなくなると、全身に酸素を送るヘモグロビンが減り、赤ちゃんが貧血になってしまうことがあります。
貧血を経験したことがあるママもいると思いますが、貧血になると少し運動しただけですぐ疲れたり、集中力がなくなったりと、とても辛いですよね。
赤ちゃんの貧血を防ぐためにも、鉄分不足には気をつけたいですね。