子どもへの適切な愛情の伝え方とは!日ごろの対応に気をつけよう
赤ちゃんを卒業すると、成長とともに子どもを叱ることが増えていきますよね。ママの中には、子どもを愛する気持ちは変わっていないのに毎日叱ってばかりで、愛情が伝わっているか心配という人もいるかもしれません。そこで今回は、叱ることが増えても子どもに愛情が伝わる方法をご紹介します。
成長とともに愛情の伝え方は難しくなる?
愛する子どもを叱ることが多くなっていく
例えば、1歳を過ぎると行動範囲がぐっと広がってきます。すると目が離せず、危険を避けるために叱ることもあるでしょう。また自己主張も強くなってくるので、イヤイヤ期では素直に言うことを聞かない子どもに対して、つい厳しい口調になってしまうかもしれません。
4~5歳ごろになると、注意すると屁理屈を言うなどママの言葉を素直に聞き入れないことも増えます。さらに自分でできることが増えたとはいえまだ大人のように器用にはできず、ママがイライラして叱ってしまうこともあるでしょう。成長して自我が芽生えできることも増えるからこそ、叱る場面が多くなるといえますね。
愛情が伝わっているか不安になるママも
ママは子どもを愛し「しっかり育てたい」と思うからこそ、叱るのです。その思いが強ければ強いほどその頻度が増えて、気がついたら毎日叱っていたという人もいるかもしれません。
しかし子どもを叱ることが増えると、愛情が感じられず寂しい思いをしているのでは、と不安になることはありませんか?1日の終わりに子どもの寝顔を見ながら「もっと愛情を伝えればよかった」と後悔したり、叱り過ぎたことを反省したりするママも少なくありません。
叱る理由をきちんと伝えられていない
例えば「ダメ!」「やめなさい!」と叱っていませんか?この言い方ではなぜいけないのかがわからず、ママの本当の気持ちも伝わりません。「叱られた」という悲しさだけを感じてしまうのです。また、叱られた理由が分からないと、子どもは同じことを繰り返して何度も叱られるという悪循環を引き起こします。
そこで子どもを叱るときは「手を挟むから触らない」「車とぶつかるから飛び出さない」など、理由を簡潔にきちんと伝えましょう。そうすれば、ママは嫌いで叱っているわけではなく自分のこをと思って言っているのだ、ということが伝わります。
子どもに愛情が伝わりやすい言葉とは
怒るのではなくママの想いが伝わる言葉
ママは叱っているつもりでも、実はイライラなど怒りの感情を子どもにぶつけていませんか?怒りの感情のまま注意をしても、ママの想いは子どもには伝わりません。怒りは不安や心配、寂しさや悲しさといった感情が原因で発生するものです。ですから、「あなたのことが心配だった」というママの気持ちを伝えるようにするとよいですよ。
例えば、子どもが勝手にどこかへ行ってしまった場合「どこに行ってたの!」と怒るのではなく「姿が見えなくてすごく心配したんだよ」と伝えましょう。子どもの行動を責めるより、ママの本当の想いを伝える方が心に響きますよ。
子どもを勇気づけて後押しをする言葉
そんなとき「早くして」と叱ることはありませんか?子どもを思って厳しくしているつもりでも、子どもはきつく叱られると自分に自信がなくなったり愛されていないと感じたりすることがあるのです。
そこで、勇気づけて後押しをする言葉をかけてみてください。「この子ならきっとできる」と信頼してみましょう。進んで自分からできない場合は「一緒にやってみようか」と最初だけママが手伝うのもよいですよ。手伝ってもらったことでやる気が湧き、「あとは頑張ってごらん」と後押しすると、続きからは自分一人でできることもよくあります。
子どもの自尊心を傷つけずに受け止める言葉
子どもは、注意力や手先の器用さなどがまだ発達途中です。そのため、わざとではなく失敗をしてしまうことがよくあります。そんなときにこの未熟さを責めるような叱り方をすると、子どもの自尊心を傷つけたりやる気を損なったりしてしまうのです。
子どもは、なんでも自分できちんとできるようになりたいと思っているものです。そのため、子ども自身も失敗したときはショックを受けています。失敗をさらに責めるのではなく、こぼした場合は「大丈夫、拭こうね」といった子どもを受け止める言葉がかけられるとよいですね。
実践しやすい子どもへの三つの愛情の伝え方
子どもの話に耳を傾ける時間をつくる
ママが子どもの話に興味を示すことで、子どもは「自分に関心を持ってくれている」「大切にされている、愛されている」と感じます。ですから、子どもの話に耳を傾ける時間をつくりましょう。
子どもが話す内容は、ときに不安に思っていることや心配なこともあるかもしれません。そんなとき、ついアドバイスをしたくなりますよね。しかしこれではママが話の主導権を握ってしまい、子どもは自分の話を聞いてもらった気がしません。ママは話に耳を傾けて、子どもの気持ちに寄り添いましょう。