花粉症予防は赤ちゃんにも必須。お散歩で注意することとお家でのケア
日本人の約4割が花粉症だといわれています。花粉シーズンにつらい思いをしているママもいますよね。赤ちゃんと外出をしていて、赤ちゃんがくしゃみや鼻水など花粉症を疑う症状が出てくると、もしかして花粉症なのかと不安になるかもしれません。赤ちゃんでも花粉症になるのか、対策はどうしたらよいのかをご紹介します。
赤ちゃんが花粉症だとママもいろいろと心配
赤ちゃんも花粉症になるの?
また生後3カ月未満の赤ちゃんの場合、免疫を形成する途中の段階で花粉が体内に入ることで花粉症になりやすいともいわれていますよ。
・呼吸器系疾患(RSウィルスなど)にかかった
・花粉シーズンに生後6カ月未満
・パパやママが花粉症
・生後6カ月未満で離乳食を始めた
このような赤ちゃんも花粉症を発症しやすいと言われています。
アトピーの深刻化や喘息になることも
アトピーは皮膚に現れる炎症で強いかゆみや発疹が特徴的です。アレルギー性喘息は気道が慢性的な炎症を起こす疾患で、気道が狭まることで呼吸がしにくくなってしまいます。どちらもアレルゲンとなる物質が体内に取り込まれたり触れたりすることで発症します。
スギやヒノキの花粉症はくしゃみや鼻水、目のかゆみなどが代表的な症状ですが、ブタクサやイネ科の植物の花粉症は気管支炎を起こすといわれています。秋の花粉症にも注意していく必要がありますね。
でもお散歩は発達や気分転換のためにも大切
お散歩は赤ちゃんの生活のリズムを作り、五感を刺激することで、発育を促す大切なものです。花粉シーズンだからといってお散歩にも出かけないというのは、赤ちゃんの発育のためには避けたいですよね。
お散歩はママにとっても赤ちゃんにとっても気分転換になりますので、できるだけ毎日行くのが理想です。花粉対策を行ったうえでお散歩に行くことで、花粉が体内に取り込まれる量を減らし花粉症発症や悪化を防ぐこともできますよ。
お散歩を楽しむためにいろいろな対策を
花粉が飛びやすい時間帯や天気をチェック
・街中であればお昼ごろと夕方4~5時ごろ(スギ・ヒノキ)
・山が近いなら午前10時ごろからお昼ごろ(スギ・ヒノキ)
・ブタクサは早朝の風が強い時間帯
・イネ科は稲刈りを行う時間帯
花粉の種類によってこのように飛散量が増える時間帯には違いがあります。
・最高気温が高めで湿度が低いとき
・雨が降った次の日
・風が強い日
また天気では、花が開花しやすい晴れた日や雨上がりには花粉の飛散が多く、風が強い日は風に花粉が運ばれやすくなるため飛散量が増えます。
花粉をできるだけ浴びないためには、花粉が飛びやすい時間帯を避けることや、お天気をチェックしてお散歩の時間を決めるとよいですね。
避けたい洋服の素材とおすすめグッズ
・ウール
・ニット
・コーデュロイ
このような素材は素材表面に凹凸があり、凹凸の部分に花粉が付着しやすいため避けたい素材です。
・ナイロン
・ウール
・レーヨン
・アクリル
・ポリエステル
このような素材は静電気が起こりやすく、花粉が静電気に吸い寄せられて付着しやすくなるため、やはり避けたい素材といえます。ただ、表面がつるんとしているので、静電気防止スプレーを利用すれば、花粉の付着を予防できます。静電気防止素材の服を活用してもよいですね。
外出の際に鼻の周りにワセリンを塗ると、ワセリンに花粉が付着して吸い込む量が減ります。保湿にもなりますよ。
帰ってからできる花粉対策とホームケア
洋服に付いた花粉を取り除く
玄関に粘着式クリーナーを用意しておき、帰宅後すぐに洋服に付着した花粉をくっつけて取り除きます。株式会社ニトムズ(粘着式クリーナー「コロコロ」の発売元)が行った実験では、70%以上の花粉を取り除けたそうです。
掃除機で花粉を吸い取ってしまうのもおすすめです。ハンディークリーナーなどを玄関先に用意しておけば、玄関先で花粉をシャットアウトすることができますね。
コートなどは玄関の外でブラッシングをすると、生地を傷めず花粉を払うことができます。服の素材に応じて花粉を取り除きましょう。
カーテンやマット、床に付いた花粉も除去
窓辺のカーテンやマット、床などには花粉が付着しやすく、屋内にいるのに花粉が体内に入ってしまうことも多いのです。とくに花粉は部屋の低い位置にたまるため、赤ちゃんは花粉を吸い込みやすくなります。
掃除機は排気で花粉が舞い上がるため、マットや床を掃除するときには、掃除機をかける前にウェットシートなどで拭き掃除を行うと効果的です。
カーテンも窓辺にあり花粉が付着しやすいので、水洗い可能なものであれは洗濯をしましょう。花粉の時期は洗えるカーテンを使うとよいですね。