トイレ掃除にアルカリ性洗剤を活用!酸性洗剤との違いや使い分け方法
一般的に、トイレ掃除をするときは洗剤を使いますが、洗剤には酸性とアルカリ性があるのをご存じでしょうか?種類をどういった用途で使い分ければよいのか気になりますよね。この記事では、トイレ掃除における洗剤の正しい使い分け方とアルカリ洗剤の活用法についてご紹介します。
トイレ用の洗剤は場所や汚れごとに使い分け
トイレの汚れには二つのタイプがある
トイレの洗剤には酸性や中性、アルカリ性などのタイプがあるように、汚れもそれぞれタイプに分かれています。トイレの頑固な汚れには大まかに二つのタイプがあり、一つはカビや黒ずみで、酸性の汚れです。
もう一つは、掃除が面倒な尿石や黄ばみです。尿石は尿中のカルシウムが固まったもので、時間が経って蓄積するとなかなか落ちません。
尿石や黄ばみはアルカリ性の汚れですが、そのほか水垢もあります。水垢は水道水のミネラル成分が固まったものでこすっても落ちにくいのが特徴です。
酸性とアルカリ性を上手に使い分けよう
便器にこびりついた尿石や黄ばみ、水垢を落とすのに適した酸性洗剤は、酸の力とマイナスイオンの相乗効果で汚れを化学分解して落とします。臭いや汚れの原因となる細菌も除菌してトイレを清潔に保ちます。
カビや黒ずみを落とすアルカリ性洗剤(塩素系漂白剤)は高い洗浄力や除菌力が特徴です。便器のふち裏の黒ずみもすっきりと落とすことができます。酸性洗剤、アルカリ性洗剤それぞれに人気商品がありますので調べてみてくださいね。
そのほか、セスキ炭酸ソーダ(アルカリ性)は皮脂汚れに効果があるので、便座やドアノブの掃除に使えますよ。
ふだんの簡単なお手入れには中性洗剤が便利
スプレータイプの商品には洗浄に加えて除菌、消臭、汚れ付着防止の効果が期待できるものもあります。逆さにスプレーをすることができて便器のふち裏の汚れにも届きやすいですよ。
便器の内側の掃除は、スプレーをしてブラシで軽くこすり流します。便器周りや床などは直接スプレーをするかトイレットペーパーや雑巾にかけてから拭き取りましょう。除菌をする場合はスプレーをしてから5分ほどおいてから拭いたり流したりするそうです。
このように、普段の掃除用と頑固な汚れ用とを用意して使い分けることをおすすめします。
アルカリ性洗剤が適した場所と使い方
トイレの黒ずみやつまり予防に効果的
水100mlに対してセスキ炭酸ソーダ1gを溶かしスプレーボトルに詰めて使うと便利ですよ。トイレを使い終わった後に便器内にスプレーしておくだけなので手間もかかりません。
また、アルカリ洗剤にはトイレのつまりを予防・解消する商品があり、紙や汚物を溶かす働きをします。ホームセンターなどで簡単に手に入れることができ、定期的に使うことでトイレのつまりを防ぐことができます。
しかし、強アルカリ性のため皮膚につくとただれてしまう可能性があります。使用する際には十分に気をつけましょう。子どもの手に届かない場所に保管することも大切です。
掃除を忘れがちなドアノブなどにも使える
セスキ炭酸ソーダは、皮脂や垢などの汚れの洗濯や、キッチンやスイッチなどの汚れを落とすことを得意とします。トイレのドアノブやペーパーホルダー、便座、床などの肌が触れるところの汚れにも効果を発揮しますよ。
トイレの収納棚はいつの間にか埃が溜まっていることもあります。そんなときは乾いた雑巾で埃をぬぐってからセスキ炭酸ソーダをスプレーして拭きましょう。
セスキ炭酸ソーダは洗濯や家中の掃除など幅広く活用することができます。一つ持っておくと便利ですよ。
アルカリ性洗剤を使うときの注意点
セスキ炭酸ソーダは、水に溶かして薄めた状態でそのままにしておくと劣化してしまいます。衛生面を考えて1~2週間程度で使い切るようにしましょう。作るときは少量ずつにするとよいですね。
また、セスキ炭酸ソーダはアルカリ性が少し強く、肌荒れを起こすことがあります。ゴム手袋を着用し、成分を残さないように再度水拭きをするとよいでしょう。小さな子どもがいて気になる場合は重曹で代用することもできますよ。
アルカリ洗剤のなかでも塩素系漂白剤は特に注意が必要です。酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスを発生するので、一緒に使うことのないようにしてくださいね。
トイレを使いながらキレイに保つコツ
トイレを使うついでにさっとお掃除
トイレの清潔を保つコツは、汚れをそのままにしておかないことです。時間が経つと汚れが定着して落ちにくくなり掃除の意欲も失せてしまうので、使うついでに掃除をすることを意識してみてください。
市販されているお掃除シートはとても便利で、1枚で便座から床までさっと拭き取ることができます。手の届くところに常備しておき、家族にも積極的に協力してもらいましょう。