
小学校入学前に予防接種の確認を!基礎知識と困ったときの解決法
子どもが生まれると、予防接種のスケジュールがびっしりということに驚くママも多いでしょう。その予防接種も1回ですむものだけでなく、2回、3回と続けて打つものや、年数をあけて2回目を打つものなど多種多様で混乱することもあるのではないでしょうか?そんなママに予防接種の基礎知識をご紹介します。
予防接種についての基礎知識を身につけよう

ワクチンで防げる病気の「VPD」について
VPDは、病気を予防するワクチンということが分かりますね。赤ちゃんや子どもの病気がワクチンで防げるのなら、接種させたいと考えるママは多いでしょう。
接種時期が早いワクチンは、生後2カ月から始まるものもあります。ワクチンは公費、自費、接種時期、種類が年々変わっていきます。
兄弟がいるママでも注意しておかないと、上の子のときにはなかったものがあったり、自費が公費になっていたりすることもありますので、詳細は小児科などに問い合わせてみましょう。
定期予防接種と任意予防接種とは
定期予防接種とは、国が積極的に接種するようにと勧めている予防接種です。この定期予防接種に組み込まれたワクチンは、公費で受けることができるため、接種に際しての費用は発生しません。
一方、任意予防接種は、接種した方がよいが打つか打たないかは親や本人の意向に任せるワクチンです。そのため基本は、自費となります。しかし、自治体によっては補助を出しているところもあります。
また、定期と任意の違いとして、健康被害があったときの対応機関が異なるという点があげられます。定期予防接種は市町村窓口、任意接種は(独)医薬品医療機器総合機構となりますので注意しましょう。
予防接種スケジュールと追加接種も忘れずに
それぞれ、追加接種時期や回数が違っています。予防接種すると母子手帳に日付などがチェックされますね。次回接種時期を忘れそうなら、母子手帳に受ける時期を記入しておくと、最初の接種から時間が経っても思い出したり、再確認したりすることができます。
また、記入を忘れていたときは、かかりつけの小児科などに問い合わせると教えてくれますよ。
2歳から小学校入学前に受けるべき予防接種

麻しん風しん混合ワクチンの2回目を
第2期は、小学校入学前の5~7歳未満です。幼稚園や保育園の年長になると園からのお知らせなどで接種を促す手紙がきますね。また、小学校入学前の書類にも「接種日」を書く欄がありますので、余裕を持って受けておくようにしましょう。
また、昨今のニュースで聞くように風しんが妊婦さんに感染すると、胎児に影響が出てしまいます。我が子が男の子でも女の子でも幼少期だけでなく、将来も守るためにワクチンを接種させ、きちんと抗体をつけさせてあげましょう。
日本脳炎ワクチンは3歳2回と4歳1回を
日本脳炎ワクチンは、3歳に2回、4歳に1回、9歳に1回の合計4回受けることでしっかりとした免疫がつきます。3歳の2回は6~28日の間隔をあけて受け、4歳は最後の接種から1年後になります。
小学校入学までに受ける回数は3回です。生まれ月によりますが、年少入園前~年中のあたりに受けるということを覚えておくようにしましょう。
任意接種のおたふくかぜと定期接種の水痘
1回目の接種は1歳以上です。接種後に罹患しなかったときは、3~7歳の間に2回目を接種することを推奨されています。おたふくかぜワクチンは任意接種のため、自費扱いです。
一方、水痘ワクチンは平成26年10月より定期接種となりました。水痘とは「みずぼうそう」のことで、ウイルスの感染により、水ぶくれができる病気です。
1歳から1歳3カ月までの間に1回目を接種し、2回目は1回目から3カ月以上あけて打ちます。標準接種間隔は、6カ月~1年の間です。
MR、水痘、おたふくかぜの1回目は、同時接種が可能です。
予防接種にまつわる疑問と解決法について

体調が悪くても予防接種して大丈夫?
なかには、予防接種の直前になるとなぜか風邪をひいてしまい、何度もキャンセルしてしまうという悩みをもつママもいるでしょう。それでは、スケジュール的にきつくなるからと体調がよくないときに無理して受けてもよいのでしょうか?
基本的には、風邪気味でも37.5℃以上でなければ接種が可能と判断する医師が多いです。しかし、嘔吐や下痢などがある場合は、医師に伝えて判断してもらいましょう。
また、アレルギーがある子のママは、事前に主治医に相談しておきましょう。