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帝王切開の傷跡が心配なママへ。術後の痛みと傷跡対策を知っておこう

帝王切開の傷跡が心配なママへ。術後の痛みと傷跡対策を知っておこう

帝王切開後の日常生活で気をつけたいこと

産後の1年間は子宮の回復を優先に

帝王切開で出産したら、産後1年間は傷の回復を優先し妊娠は控えてください。万が一、傷が治りきる前に新たに妊娠すると、子宮が破裂する恐れがあるとされています。

また、産後に無理をすることで、子宮の戻りが悪くなり悪露(おろ)が長引いたり、骨盤が歪んで腰痛が起きたりするなど、ママの体にさまざまな不具合が生じます。こうしたケースを回避するため、産後3~4カ月は夫婦生活を控えて、なるべく安静に過ごしましょう。

傷の治り具合には個人差がありますが、次の妊娠までの最短期間は出産後1年です。人によっては2~3年の期間を空ける人もいます。帝王切開を経験したママが次の妊娠を希望するなら、前もって産婦人科で検査してもらうとよいですね。

無理せず休憩や睡眠をきちんととる

帝王切開は「分娩」ですが「手術」でもあります。そのため、体の負担は普通分娩より比較的大きく、傷口が治癒するまでには多くの時間が必要です。

特に術後1週間ほどは傷口が痛み、生活に支障が出るかもしれません。退院後も、自分だけで完璧に家事育児をこなそうとはせず、ママ自身の体の回復を優先して、無理せず休憩や睡眠をきちんととってください。できれば、産後の1カ月健診までは安静に過ごしましょう。

パパや家族の協力を得ながら、必要に応じて、各地方自治体で行われている「産後ケア事業サービス」を活用するというのも一つの方法です。ママの体調によっては、医師や助産師に適切な処置やサポートを受けるようにしてくださいね。

入浴は術後1カ月間は控えるようにしよう

女性の体は、出産したからといってすぐに元どおりになるわけではありません。赤ちゃんの成長に合わせて少しずつ大きくなった子宮が元に戻るのも、同じように時間が掛かるものなのです。

子宮が妊娠前の大きさに戻るには1カ月半ほど掛かるとされていて、胎盤が剥がれたところからの出血や分泌物が悪露として出続けます。このように、産後の体はダメージを受けているので、体力を消耗する入浴は術後1カ月は控えましょう。

また、きちんと掃除をしている清潔な浴槽でも、細菌や雑菌が潜んでいる可能性はあります。体力が低下している産後、特に帝王切開した場合には傷口から細菌に感染するかもしれないため、湯船に浸かる入浴は避けてください。

まとめ

帝王切開による傷口の痛みは、個人差はあるものの、1週間ほどで徐々に落ち着くようです。しかし、人によっては傷跡が痒くなったりケロイドの状態になったりするため、必要に応じてしっかり対処したいですね。

テープでの固定やクリームでの保湿など、傷口は適切にケアすることで、傷跡の残り方も違ってきます。それでも、傷跡に気になる症状が出た場合には、症状が軽いうちに病院で相談しましょう。術後は傷跡のケアをしっかりしつつ、まずは「ママの体を休めること」を優先してください。
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