夜間断乳で夜泣きが落ち着く?始めるタイミングと成功のポイント
日中はいつもどおりに授乳をし、赤ちゃんが就寝したら朝まで断乳するというのが「夜間断乳」です。夜間断乳をすることで赤ちゃんの夜泣きが落ち着き、朝までぐっすり眠れるようになるとママも助かるでしょう。今回は夜間断乳を始めるタイミングや成功させるポイントについてまとめてみました。
夜間断乳は夜泣きにどんな効果がある?
赤ちゃんが眠る方法を覚える
しかし、おっぱいを咥えたまま眠りにつくと、眠りが浅くなったときにおっぱいがないことに気がついて目を覚まし、泣きだしてしまうことがあるでしょう。これが赤ちゃんが夜泣きをする原因の一つだといわれています。
一方、夜間断乳をすることで赤ちゃん自身が自分で眠ることを覚えます。ママが赤ちゃんの背中をトントンする、子守歌を歌うなど、おっぱい以外の方法で眠れるようになれば、例え眠りが浅くなっても自分でもう一度眠ることができるようになるでしょう。
朝までしっかり睡眠が取れる
大人は意識しなくても眠ることができますが、赤ちゃんにとって「眠りに就く」というのは難しく、練習して身につける必要があるのですね。
そこで、夜間断乳を行えば授乳をしなくても眠ることができるようになるため、赤ちゃんが夜中に眠りが浅くなってもおっぱいを求めることなく、そのまま眠り続けることができます。しっかり睡眠を取れるので寝起きがよくなることも期待できます。
夜にまとまった睡眠時間が確保できればママもたっぷり寝られるため、疲れが取れやすくなるでしょう。
新しい入眠法になじむまでは酷くなることも
そのため、新しい入眠法になじむまでは、眠りに就くまで今まで以上に酷く泣いたり夜中に頻繁に目を覚ましたりと、逆効果になるケースもあります。
夜間断乳をしたとき、夜泣きがいつまで続くのか、いつになったら新しい入眠法に慣れるのか、というのは個人差があり一概にいうことはできません。「3日で慣れた」「1週間かかった」など、赤ちゃんによって違うので大変ですが、ママは根気よく取り組んでくださいね。
気になる夜間断乳のスタートの目安は?
ママや赤ちゃんの体調がよいとき
夜間断乳をすると、今まで求めればもらえていたおっぱいがもらえなくなるため、ほとんどの赤ちゃんが激しく泣きます。日中でも子どもが泣き続けることはママの精神的にも辛いですが、夜間はママも眠たくて余計に辛くなってしまいがち。体調がよくない状態ではなおさらです。
また、赤ちゃんが風邪気味などで体調が優れないときは、赤ちゃんの機嫌も悪いのでいつも以上に泣き止まないという場面が出てきます。そんな状態で夜間断乳をしてしまうと、ママも赤ちゃんも辛いだけです。
特に、風邪をひいて熱がある場合は脱水症状が心配なので、しっかりと授乳して水分補給をしてあげてください。
離乳食をしっかり食べられるようになった
夜間断乳を開始する目安は、次のとおりです。
・離乳食が3回食まで進んでいて、十分な栄養を食事から摂れている
・ベビーマグなどを使って、母乳やミルク以外の水分が摂れる
このように、一般的に離乳食が3回食まで進む9~10カ月の時点で、食事をしっかり食べられているかどうかは、一つの目安となります。離乳食から栄養を摂取できていれば、眠る前に授乳した後は朝まで授乳が必要ないという状態になるためです。
言葉を何となく理解できるようになった
そこで、夜間断乳に取り組む目安として、赤ちゃんが言葉を何となく理解できるようになっていることもポイントとなります。断乳をするときは赤ちゃんに「寝るときは、おっぱいはないないだよ」などと声掛けをしましょう。
離乳食が3回食になる9~10カ月ごろは、赤ちゃんの言葉の理解も少しずつ進み始めているころです。完璧に理解することが難しい赤ちゃんにも、きちんと説明することで夜間断乳にスムーズに取り組めるようになるとされています。
夜間断乳の際の夜泣き軽減のポイント
赤ちゃんに言葉で伝えてみよう
しっかりと意思疎通することはまだ難しいですが、夜間断乳を始めるなら、前もって赤ちゃんに「寝ているときのおっぱいはないよ」と伝えておくことが大切です。説明もなく、いきなりおっぱいをもらえない状態になると、余計におっぱいに執着するようになってしまうためです。
夜間断乳で夜泣きをする場合は、赤ちゃんをあやしながら「おっぱいもねんねしてるから、◯◯ちゃんもねんねだよ~」と優しく話し掛けて背中をトントンするなど、授乳以外の方法で寝かしつけましょう。朝になったら「おっぱいなくても眠れてすごいね」と声を掛けましょう。