助手席にチャイルドシートが危険な理由。設置するときの注意点とは
やむを得ず助手席に設置するときの注意事項
フロントガラスからの日差しの対策が必要
運転席同様、助手席にも容赦なく日差しが当たります。車のサンバーザーではチャイルドシートに座る子どもの位置が低く日差しが遮れないことがあります。また、後部座席とは異なり視認性が必要な助手席は、カーテンやサンシェードをつけることもできません。まぶしさだけではなくチャイルドシートが日差しにより熱くなることもありますよ。
このような点を考え、日差しを遮る対策を考えましょう。
パワーウィンドウやドアは必ずロック
助手席にチャイルドシートを設置することで、ドアノブやパワーウィンドウのボタンなどに、子供の手が届いてしまうことがあります。走行中ドアが開いてしまったり、窓を開け閉めして遊び首や手を挟んでしまったりする危険があるのです。走行中にこのようなことが起こっても、とっさに対応できませんよね。
このようなことを避けるために、必ず前席のドアロックを行うことや、パワーウィンドウのロックを掛けることを徹底しましょう。
助手席では手に持つおもちゃは避けよう
投げたおもちゃが運転席のブレーキペダルの裏側に入り込みブレーキを掛けようとしてもペダルを踏みこめなくなるため、ブレーキが効かないという非常事態が起こる危険性があるのです。
子どもが助手席に座るときには、手に持つタイプのおもちゃを与えるのは危険です。マグやペットボトルなども与えるのは避けた方がよいでしょう。もし与えるのであれば、落下を防止するストラップをつけるなど投げ捨てや落下を防止する対策を施しましょう。
助手席に設置するときに押さえるポイント
「前向き」で助手席を後ろまで下げる
そして、座席は一番後ろまで下げるようにしましょう。可能な限りエアバックから遠ざけることで、万が一事故が起こったときでも、エアバックの衝撃を抑えられるようにするためです。
しかし、後ろまで下げたからといって、必ずしも安全とはいえません。エアバックの衝撃によって大人がケガをすることもあるくらいですので、子どもがエアバックと接触してしまうと、いっそう危険であるということは忘れないでくださいね。
すべる生地の上着は脱がせてから乗せる
冬は、コートやウインドブレーカーなど、つるつるした生地の上着を着ることが多くなりますね。すべりやすい素材ということに加え、重ね着で着ぶくれすると、ベルトを普段よりゆるめて使用するため、子どもが抜け出てしまう危険性がより高まってしまいます。
上着を脱がせてしまうと寒いという場合は、ベルトを締めた上から、上着やブランケットなどをかけてあげるようにするとよいでしょう。
エアバッグオフ機能付の車以外は1歳以降に
ただし、エアバッグのオフ機能が付いている車であっても、1歳ごろになるまでは後ろ向きのベビーシートの状態で取り付けるようにしてくださいね。エアバッグの衝撃を受ける危険性がないため、後ろ向きで正しく使用することで、赤ちゃんの安全を守ることができます。
現在、国産車にはエアバッグの作動を任意で止められる機能はありません。やむを得ず国産車で助手席にチャイルドシートを取り付けたいときは、必ず前向きで使用できる1歳ごろからにして、子どもの安全を守ってあげてくださいね。
まとめ
運転中に子どもがぐずってしまうと、落ち着かせてあげたいと思うのが親心ですが、それで運転に集中できなくなってしまうと危険です。運転に集中し、安全を守るためにも、可能な限り子どもは後部座席に乗せるようにしたいですね。