眠いときにしゃべる赤ちゃんもいるの?その理由と対応方法を紹介
まだ産まれて数カ月の赤ちゃんにとっては眠りにつくのも大仕事です。不安や不快感を表す子もめずらしくありません。またなかには眠たいときほど「おしゃべり」する子もいることをご存知ですか?どうして眠気とおしゃべりが関係してくるのか、その理由とママがとってあげたい対応をご紹介します。
赤ちゃんのよくある眠気アピール3選
その体力に驚くような大泣き
ぐずぐずと泣く、というより体を震わせ、叫び声を上げながらのたうち回るという普段よりもかなり激しめの泣き方をすることも多いようです。あまりの豹変ぶりに「どこか痛いの?」と新米ママを心配させることもあります。
「眠いなら寝ればいいのに」と大人であれば誰もが思うことなのですが、赤ちゃんにとっては「寝付くこと」自体が大仕事です。赤ちゃん自身が眠たい状態を不快、または不安に感じて大泣きするのではないかと考えられています。
やさしくあやしてあげたいところですが、あまりに長い時間だとそれも難しいですよね。「泣きたいのはこっちよ!」と一緒に泣き出してしまった、という経験のあるママも多いのではないでしょうか。
顔や目をこすることも多い
このトロトロとまどろんでいく状態を大人は心地よく感じるものですが、産まれて数カ月の赤ちゃんではまだまだそうはいきません。「なんか変」と顔に感じる違和感をなんとかして解消しようとして目に手をやるのです。
大泣きに比べると害もなく、赤ちゃんらしいかわいい眠気アピールですよね。でも気をつけたい点もあります。
まずは顔や目を傷つけないように爪を短くカットしておくということ。もう一つは「眠たいサイン」とばかり思い込まずに、定期的に目や顔に異常がないかチェックすることです。
実は炎症や湿疹ができていた!ということもあります。
ご機嫌におしゃべりすることも
おしゃべり、とはいっても唇や舌で音を出したり、声を出したりするだけのことが多いようですがなかにはおっぱいを飲みながらおしゃべりをする子、ママの子守歌に合わせておしゃべりする子もいます。
ふにゃふにゃとなにかをご機嫌に話している様子はかわいいものですが、実はこの「ご機嫌」というのが厄介で、ご機嫌がよすぎて声が大きく、電車のなかなど静かにしていてほしいときに困ったというママもいます。
大泣きよりは気分的に楽ですが、確かにママとしては気をつかいますよね。
眠りに落ちる前におしゃべりする理由
おしゃべりも大切な入眠儀式の一つ
大人が夜寝る前に部屋の照明を落とし、アロマオイルを焚いたり、本を開いたりするのと同じように赤ちゃんにも眠りに入りやすくなる行動があり、その一つがおしゃべりなのです。
自分で声を出してみたり口周りの筋肉を動かしてみたり。また自分で出した音を自分の耳で聞くことでリラックスしているとも考えられています。
ほかにも赤ちゃんによく見られる入眠儀式といえば、指しゃぶりなどが一般的でしょう。こうした行動をすることで、赤ちゃんなりに自分自身を落ち着かせて眠りやすくさせていくのです。
どんなことを話しているのか気になる!
産まれたばかりの赤ちゃんがお話をできいないのは、まだお口周りの筋肉が未発達だからです。生後2カ月頃から母音を繰り返す「クーイング」が始まり、段階を追って声帯や顎、歯や舌の使い方を練習することで複雑な発音ができるようになり、やっと本格的なおしゃべりができるようになるのです。
ですから眠たくなるとおしゃべりを始める赤ちゃんは、一生懸命お口の練習をしているのですね。昼間に耳にした物音や動物の鳴き声、ママやパパの声やテレビの音などを思い出して真似して遊ぶこともあります。
発達障害の心配をした方がよいのか
でもママが心配になるのが「ひとりごと」に近いおしゃべりではないでしょうか。誰もいない部屋で1人2役の会話を延々と大声でしていたりすると、思わず幻覚?障害?と心配になるかもしれません。でもほとんどは心配ありません。
子どもはおままごとなどの「ごっこ遊び」が大好きです。こうした1人2役のひとりごともごっこ遊びの延長ということも考えられます。
一日中ひとりごとしかいわない、ということでなく眠る前だけのことであればこれも言葉の発達段階と見守りましょう。