食育に最適な家庭菜園。初心者にも易しいトマトの作り方、育て方
食育によいといわれる家庭菜園を子どもと一緒に楽しみたい!けれども、初めての家庭菜園でなにをどうしたらよいのか分からない…そんな悩みをもつ方に、今回は初心者でも育てやすいトマトの作り方、育て方をまとめてみました。トマト栽培での虫や病気のトラブルへの対処法も紹介していますので、参考にしてくださいね。
子どもと一緒にトマトを育ててみよう
親子で家庭菜園を楽しみながら食育しよう
毎日枯れないように水やりをして育てた野菜は、子どもにとっての金メダル。自分で育てたという自信もつきますし、責任感や命の大切さも学ぶことができます。
パパとママは子どもが育てた野菜をたくさん褒めてください。子どもは褒められて嬉しいですし次も頑張ろうという意欲もわきます。
また「◯◯くんの育てた野菜から、どんな料理が作れるかな」「じゃがいもとサツマイモって似てるね?どう違うのかな」など、一緒に考えることで想像力や知識力を育むことができますよ。
初心者にはミニトマトがおすすめ
トマトはほかの野菜と比べ、育てるのが比較的簡単です。その中でも初心者に特におすすめしたいのが、ミニトマトになります。育て方はシンプルで簡単、手軽に始めることができますよ。
ミニトマトは赤色以外にも、黄色やオレンジ色など、さまざまな種類があります。好きな種類を選びましょう。
ミニトマトはカロテノイド(リコピン、βカロテンほか)などの栄養素が豊富に含まれているので体にもよく、当然家庭菜園では無農薬で育てるため安心して食べることができますね。
トマトの植え付け、収穫時期はいつ
30℃を越える8月の真夏日までに、暑さに耐えられるほど成長していないと、トマトは熱に負けてしまいます。そのために苗の植え付けは7月上旬までとされているのです。
けれども「秋トマト」ともいわれるミニトマトであれば、8月下旬~9月下旬まで植え付けができます。外気温が低くなったとしても、室内で育てることができるので安心ですよ。
植え付けからだいたい1カ月半後に収穫ができます。真っ赤に完熟してから収穫するか、少し青いまま収穫し、室内で熟すのを待つか…どちらかを選びましょう。
トマトの植え方、育て方のポイント
準備するもの。苗の選び方
・トマトの苗
・プランター(鉢・コンテナ)
・野菜用培養土
・鉢底石
・移植ごて(園芸用の小型シャベル)
・支柱(直径2cm、長さ2m)
・麻ひも(ビニールヒモ、ビニールタイでもOK)
・ジョウロ
・軍手
プランターは大き目を選んでください。丸型であれば直径30cm深さ30cm以上、長方形型であれば幅25~30cm深さ30cm以上が目安です。
トマトの苗は、葉は明るい緑、茎はまっすぐに伸び節と節の間が狭いものがおすすめです。花が咲いている、もしくは蕾があって双葉が残っているものはなおよいでしょう。虫食い葉や葉が病気で黄色く変色しているものは選ばないようにしてください。
トマト苗の植え付け方のコツ
次に、プランターの底に鉢底石を敷き詰め、鉢のふちから2~3cm下くらいの深さまで野菜用培養土を入れます。土に苗と同じくらいの穴をあけ、苗を軽く押さえつつ根鉢を崩さないように植え付けます。このとき、苗の周りを少し凹ませて、苗にしっかり水が浸透するようにしましょう。
苗の隣に支柱を立て、麻ひもで結びます。トマトの茎を傷つけないようにゆるめの八の字にし、支柱側で結ぶのがポイントです。
最後に水をたっぷりかけてください。植えたばかりの苗は土に根づくまで少し時間がかかります。植え付けから1週間ほどはしっかりと水を与えてくださいね。
脇芽と水分管理に気を付けて育てよう
けれども限られた土で育てるプランター栽培では、脇芽を放置すると実の付き具合が悪くなったり実が大きくならなかったりするという問題が出てきてしまいます。
必要以上の脇芽は摘み取ってしまいましょう。脇芽を摘み取る際は、晴れた日の午前中に行い、病気の疑いがある苗は最後にするようにしてください。
また、トマトは実がなった後は水をやり過ぎないようにするのがコツです。水を多くやりすぎると、実に含まれる水分量が多くなり味が薄まってしまいます。甘いトマトを育てるためには、水を控えて土を乾燥気味にするとよいですよ。
トマトに起こりやすいトラブルと対策
トマトが赤くならない!色づかない原因とは
4~5月に苗を植え付けた場合、5~6月の気温が低く、晴れた日が少ないとトマトの色づきが遅くなります。なるべく日当たりのよい場所で育てるとよいですよ。
チッ素系の肥料を多く使いすぎると、色づく以前に花が咲かなかったり実がつきにくかったりしますので、適量で使ってくださいね。
色づきが遅い先端の実や形が悪く小さいものは摘み取ってしまいましょう。この作業を行うことで、実に栄養が凝縮されトマトが大きく赤くなりやすくなります。