新生児期の生活リズムはどう作る?基本の生活リズムや整え方のコツ
赤ちゃんの生活のリズムを整えたい理由
発育、発達に赤ちゃんの生活リズムは大切
人間の体内時計は、25時間周期といわれています。大人は自分で体内時計の修正をできますが、赤ちゃんはできません。赤ちゃんの起床時間や就寝時間を決めておくことで、体内時計をリセットし整えられますよ。
脳や体の成長を促す成長ホルモンは、21~0時の睡眠時に多く分泌されるようです。また、成長ホルモンは睡眠の1~2時間後から分泌されるので、20時ごろに眠りにつくと成長ホルモンが十分に分泌されるでしょう。
生活リズムの月齢別のおおよその目安
生後1〜3カ月ごろには授乳が3〜4時間おきになり、ママと一緒にお風呂にも入れるようになります。生後4〜6カ月ごろには、昼夜の区別がついてきて朝までぐっすり寝てくれる赤ちゃんもいます。夜寝る分、昼間に活動的に動くようになります。離乳食が始まりお茶などで水分を補給できるようになるので、授乳回数が減っていくでしょう。
7〜8カ月ごろは、離乳食が2回食になります。遊ぶ時間が増えてきて、午前と午後で2回お昼寝をします。9〜12カ月ごろは、離乳食が3回食になります。栄養を食事から摂れるようになるため、授乳は寝る前に与える程度になります。
新生児期は生活リズムを作る準備期間
新生児期は生活リズムを作る準備期間ともいえるので、日光を浴びて起きる、夜に暗くなったら寝るという規則正しい生活をしましょう。乳児期のうちに規則正しい生活リズムを身につけておくことで、その後に生活リズムが多少ずれても自分で修正できるようになります。
一方、不規則な生活リズムが身についてしまうと、生活リズムを正すのが難しくなります。また、成長ホルモンが正常に分泌されず、怒りやすい、注意力や集中力が低下するなどのリスクもありますよ。
新生児と過ごすママの生活のリズム
新生児期はママの産褥期
産後何日か経つと、普通に動けるママもいるようです。ただ、動けるからといって妊娠前のように家事をこなしていると、体力が十分に戻っていないために疲れやすくなったり、子宮の戻りが悪くなり悪露が出つづけてしまったりする可能性があります。
できるだけ産褥期は周りの人に助けてもらいながら、ママは赤ちゃんに合わせ寝転がりながらの生活をメインにしていくよう心がけてくださいね。赤ちゃんのお世話で30分起き上がっていたなら、30分は寝るようにしましょう。動いたら休むを繰り返し、ママの体の回復を優先することが大切です。
赤ちゃんのペースに合わせるのが基本
赤ちゃんが寝ているうちに、料理や部屋の片づけなどを終わらせたいと思うでしょう。ただ、そこで動き続けると、ママが休むタイミングを逃してしまいます。1日の中で絶対にやりたいことと後回しにしてよい家事を決めておくとよいです。
食事や掃除など、上手に手抜きをしてパパや周りの人に頼るようにしましょう。周りに甘えることで産後の回復が順調に進み、ママも赤ちゃんのお世話に専念できて無理のない日々を過ごせますよ。
里帰り、産褥入院などを利用して
実家に里帰りして育児などのサポートをしてもらえる方は、遠慮せず頼ってください。里帰りが厳しい場合は、産褥入院の選択肢があります。
産褥入院は、出産直後の時期にママと赤ちゃんをケアしてもらうための入院です。産後ステイや産後ケアなど、同じようなサービスをする施設はいくつもあり、家族からのサポートが望めないときに利用できます。ただ、国や自治体からの補助が出る場合もありますが、補助が出ない場合の相場は1日2〜3万円です。高額ではありますが、ママが辛いときは利用を検討してくださいね。