家庭菜園でナス栽培に挑戦!プランター栽培なら簡単にできる
家庭菜園は庭がないからできないとあきらめてはいませんか?庭がなくともプランターでりっぱな家庭菜園ができますよ。今回は初心者でも比較的簡単に育てることができるナス栽培についてご紹介します。すでにナス栽培に挑戦し、うまくいかないママにも、栽培上のトラブルの原因と対策をお伝えしますので役立ててくださいね。
さっそく植えてみよう。ナス栽培基礎知識
深さのあるプランターを選ぼう
ナスは地中深くに根を張り葉も大きく茂りやすく、水を多く要求する野菜です。日当たりや風通しのよさを好むため、株と株の間は30cmほどあける必要があります。そのためプランターはできるだけ土が多く入り、底が深く、横幅が大きいものを選ぶようにしましょう。
目安として深さが30cm横幅が60cmで、容量が30L以上あるものがよいですよ。ちなみにこの大きさのプランターですと、ナスの株は2株植えることができます。
栽培には深くて大きいプランターがよいですが、自宅のベランダや庭の広さに合わせた無理のない大きさのものを選んでくださいね。
ナスの苗はがっしりした物を選ぼう
病害虫の卵は葉の裏側に産み付けられていることが多いため、ホームセンターや園芸店などで苗を選ぶ際は葉の裏側をしっかりチェックしてくださいね。同時に葉や茎に傷が付いていないかどうかも確かめましょう。
葉の厚みは手で触るのが一番分かりやすいですが、むやみに葉を触ってしまうとナスの苗が傷んでしまいます。選ぶときに迷ったら、店員さんにアドバイスをもらうとよいですよ。
植えつけたら支柱を立てよう
支柱は株から少し離れた場所にまっすぐに立ててください。倒れないようにしっかりと底まで差し込んでくださいね。
苗と支柱は紐(麻紐など)を使って結んでください。苗と支柱を寄せるようにきっちり結んでしまうと、苗に傷が付いてしまいますので、八の字にゆるく結ぶのがポイントです。
苗が土にしっかりと根付いたら、実の重さで枝がさがってしまわないように支柱を組みましょう。先に立てておいた支柱はそのままに2本の支柱を追加で立てます。ちょうど追加の2本がX字になるように組んでくださいね。
ナスの管理は水やり、追肥、摘心がポイント
ナスは水切れ厳禁。水やりのコツ
苗の植え付けの際もポット苗や植え穴にしっかり水を与えます。苗を植えつけたあとは、土の表面が少し乾いているときは毎日水を与えてください。
特に夏場は気温が高いためすぐに乾燥してしまいます。また日差しの強いうちに水を与えると、苗が蒸れて枯れるおそれがあるため、早朝や夕方に水やりを行うのがおすすめです。
逆に土の表面が乾いていないときに水を与えると、根が傷んで枯れてしまいます。土が乾いているかどうか確認してから水を与えるようにしましょう。
ナスは肥料が大好き。追肥を欠かさずに!
植え付けの際に元肥として肥料を入れ、苗が根付いた7~10日後ぐらいから追肥として肥料を与えます。ただし、プランター栽培で野菜の培養土を使うときは、すでに肥料が入っている場合もありますので、必ず確認するようにしましょう。
追肥は株の周りにぱらぱらとまくように与えます。肥料の量は土1Lに対して1gです。2回目以降の追肥は2週間ごとに行ってください。
定期的に追肥を行っていても、ナスの花びらの色が薄く雄しべが短い場合などは肥料が少ないというサインです。この場合は追肥のタイミングを少し早めるとよいですよ。
摘芯、切り戻しでナスをたくさん収穫しよう
まず初めに主枝を決め、そこからわき芽を伸ばした枝を側枝とします。側枝に花が咲いたら、花の上の葉を2枚だけ残してあとは摘みとります。側枝の花が実になったら収穫し、そのとき実がなった側枝の付け根から2~3枚の葉を残して切り取ります。そうすることで、また新しいわき芽が出るのです。
7月下旬頃になるとナスの株の元気が衰えてきます。その場合は切り戻しを行いましょう。この時期に切り戻しをすることで、秋も収穫できるようになりますよ。
主枝と側枝を半分に切り戻し、しっかり追肥してください。1カ月後にはまた実がなり始めます。
ナス栽培のトラブル。原因と対策
温度差、湿度差が原因でナスの実が割れる
ナスは高温多湿を好む野菜です。しかし、台風による大雨や晴天による日照りなど、温度差と湿度差が大きい日を何日も繰り返してしまうと実が割れる場合があります。また、蒸散に必要な大葉を摘みとりすぎてしまった場合も、ナスの実が大きくなりすぎて割れてしまいます。
温度や湿度の差は天候によるものですので、完全に防ぐことは難しいですが、気温の低くなる夜などは寒冷紗(不織布を使った農業用資材)を使って防寒をしたり、日照りが続いて土が乾燥する場合は水やりに気をつけたりするなどして対策するようにしましょう。