部屋のダニを予防して快適に過ごそう。布団や部屋の予防法について
きれいに見える部屋でも、条件が揃うことでダニが繁殖してしまいます。目に見えないため、気づかないうちに増殖して健康被害にあうことも。赤ちゃんや子どもをダニの被害から守るためにも、対策や予防をして快適に過ごしましょう。今回は布団や部屋のダニの予防法についてご紹介します。
部屋のダニを予防することが大切な理由
ダニがいると喘息やアレルギーの原因に
このように見た目で分かりづらいダニは、実は家の中にたくさん生息しています。一般的な家庭では1グラムのほこりの中に、約1,000匹いるといわれています。
家でダニが繁殖すると、人に様々な健康被害をもたらします。例えば喘息やアレルギーで、これらの疾患を引き起こすアレルゲンの一つがチリダニの死がいや糞なのです。
とくに抵抗力が弱い赤ちゃんは、アレルギー反応が出やすいといわれています。見えないくらい小さなダニですが、油断できないのです。
ダニに刺されると腫れてかゆみがでる
ツメダニは梅雨時や秋口に増殖します。主食は、同じく家の中に生息するコナダニですが、稀に間違って人を刺し、体液を吸うことがあります。
刺されやすいのは皮膚の柔らかい場所です。また肌が露出している場所より、衣類で隠れている場所を刺すことが多いです。
刺されると猛烈なかゆみが7~10日ほど続きます。また刺され跡が長く残りやすかったり、激しくかくことでトビヒになったりすることもあります。
ツメダニは積極的に人を刺しませんが、ツメダニが増殖することで刺される可能性が高くなります。被害にあわないためには増殖させないことが大切なのです。
ダニの完全退治は難しいので発生を予防する
家の中にダニがいる、と思うとよい気分はしませんが、健康被害が起きてしまうのは大量に発生したときです。数を減らしたり発生を予防したりして、繁殖しないように努めることが大切です。
大量に繁殖する環境条件は、以下のとおりです。
・気温25~28℃
・湿度70~80%
・エサ(ほこり・食べカス・フケ・カビなど)がたくさんある
・隠れる場所がある
つまりダニにとって快適な環境は、気温が温かく湿気が高い、さらにほこりなどがたくさんある不衛生な場所です。快適な環境を作らないことが肝心ですよ。
ダニ予防で赤ちゃんも安心な布団に
布団乾燥機でダニの繁殖を予防
ダニが繁殖した布団に寝ていては、大人はもちろん、抵抗力の弱い赤ちゃんは健康被害を受けやすくなります。小さな赤ちゃんは布団で横になっていることが多いので、繁殖しにくい環境を作ることが大切です。
繁殖を予防するには「布団乾燥機」が効果的です。布団乾燥機の「ダニ退治モード」を使えば多くのダニを死滅させることができますよ。
ただし乾燥機の熱が当たっている部分や、熱が当たっていても2時間程度使用しないと効果が発揮できないため、完全に死滅させるのは難しいようです。
ダニの死がいや糞は布団クリーナーで
死がいや糞は「布団クリーナー」で吸い取りましょう。布団クリーナーは、ほこりなどのダニのエサも吸い取ることができますよ。
「ゴミを吸うなら掃除機でもよいのでは?」と考えるママもいるかもしれませんが、掃除機では布団の表面に浮き出たものしか吸い取ることができません。布団の奥に残ったものは吸い取れないのです。
布団クリーナーは一般的に、布団の表面を軽く叩くことで奥に潜んでいるゴミを浮き上がらせ、吸う仕組みになっています。多くの死がいや糞を吸い取ることができるので安心ですよ。
殺虫剤を使わないので安心なダニ取りシート
布団のダニを退治するには、布団に下にシートを置くだけでOKです。シートの中に入ったダニを捕獲することができます。あとは約3カ月に一度取り換えるだけです。
注意点は成分です。ダニ殺虫剤を使用しているものもあるので、赤ちゃんの布団に使用する場合などは成分を確認するようにしましょう。
殺虫成分不使用で食品添加物を誘引剤にしたダニ取りシートも販売されています。これなら、赤ちゃんにも安心して使うことができますよ。
ダニを予防して安心できる部屋にしよう
ダニは熱と乾燥が苦手なので十分な換気を
有効な予防方法の一つが換気です。換気をすることで部屋にこもっている湿った空気を追い出し、外の空気と入れ替えて部屋の湿度を低くすることができます。
風を通すことも大切です。換気をしたとき風が通りやすいよう、家具は壁から少しだけ離しておくとよいです。
また布団やぬいぐるみなどのダニ予防策として、天日干しをして内側に溜まった湿度を下げることも有効です。
換気を行うのは空気の乾燥した晴天の日にしましょう。雨の日は窓を開けると湿気が入り込んでしまい、逆効果になってしまいがちです。