離乳食にバナナを使うときの注意点!栄養や保存方法と活用法を紹介
おいしいバナナを選ぶポイント
すぐ食べる際はシュガースポットをチェック
先ほどもお伝えしたように、表面にそばかすのようなシュガースポットが出ているバナナは甘く熟しているので食べごろです。ですから、離乳食にすぐ使いたい場合はシュガースポットをチェックしましょう。一方、期間を置いて食べる場合は、シュガースポットが出ていないバナナを選ぶとよいですよ。
また、気温によってもシュガースポットが現れるタイミングが異なります。気温が高い時期ほどシュガースポットが早く現れるそうです。季節や離乳食に使うタイミングに合わせて購入するとよいでしょう。
バナナの茎や房、形をチェックしよう
皮の表面にシュガースポットが出ておらず、青っぽいバナナはまだ完熟ではありません。さらに、房のつけ根部分や先端が緑色のバナナは、食べごろが数日先という目安です。
また、バナナの茎が太くて短いものや、房のつけ根部分がしっかりとしているバナナはおいしいとされています。角ばっている形よりも、丸みを帯びているバナナの方がよいそうですよ。
中には、シュガースポットが出ない品種もあります。その際は、茎や皮の色、少し弾力がある感触などをチェックしましょう。
農薬が心配なら有機JASマークを選ぼう
有機JASマークとは、バナナに限らず農産物や加工食品、飼料、畜産物につけられます。化学肥料や農薬などに頼ることなく、自然の力だけで生産された食品であることを表しています。
有機JASマークをつけることができる事業者は、登録している認証機関が行う検査によって、有機JAS規格に適した生産を行っていると認められた場合のみです。赤ちゃんが口にするバナナは、有機JASマークつきだと、より安心して食べられますね。
そのまま食べる以外にも活用法がたくさん
苦手な野菜はバナナと和えると食べやすい
離乳食初期の赤ちゃんには、野菜のバナナ和えがよいでしょう。にんじんやキャベツとバナナを和えれば、ビタミン類やβカロチンなどを摂ることができて、栄養豊かな離乳食になります。
1回分の材料は、にんじんとキャベツがそれぞれ15g、バナナが10gです。作り方は、まずにんじんとキャベツを柔らかくなるまで別々に茹で、すり潰します。その後、バナナをスプーンなどで潰して混ぜるだけです。にんじんとキャベツは多めに作って冷凍保存をしておくと便利ですよ。
大豆製品との相性がよくタンパク質も摂れる
「バナナ豆腐」は、豆腐とバナナを3対1の割合で作ります。茹でてすり潰した豆腐にすり潰したバナナを和えるだけなので、簡単に作ることができます。
「納豆バナナヨーグルト」はタンパク質が豊富で、バランスのよい離乳食になります。納豆のネバネバとバナナのとろみは、赤ちゃんに喜ばれますよ。作り方は、納豆とバナナ、ヨーグルトを同量用意し、すり潰したものをあわせて混ぜるだけなので簡単です。
すり胡麻ときな粉をバナナに混ぜた「バナナときな粉の豆腐デザート」も人気があります。ミルクを少量加えて伸ばすと、滑らかになりますよ。
食べ飽きてしまったおかゆのアクセントに
「バナナがゆ」は、ペースト状のバナナを粉ミルクで溶き、加熱したおかゆに混ぜるだけで完成します。バナナは筋を取って電子レンジで加熱し、ペースト状にしたものを冷凍保存すれば、ほかの料理にも使えます。
お米のおかゆに飽きたようであれば、「バナナ入りのパンがゆ」を作ってみましょう。食材を変えるだけで、喜んで食べる赤ちゃんは多いものです。バナナ入りのパンがゆは、冷凍したパンを細かくすりおろしてお湯で溶いた粉ミルクに加え、加熱したバナナを混ぜるだけです。きな粉をトッピングしてもおいしいですよ。
まとめ
生後5~6カ月の赤ちゃんでも電子レンジで加熱するだけで手軽に離乳食として活躍します。さらに、そのまま食べる以外にも、野菜や大豆製品と混ぜたり、おかゆにアレンジしたりすれば飽きることはありません。
赤ちゃんの健やかな成長のためにも、積極的に取り入れていきましょう。