つわりはママになるための準備期間!つわりの時期や症状を知ろう
食べる量や回数を工夫してみる
まずは一日に食べる量をある程度決めて、それを7回や8回に分けて食べるのがよいですよ。おにぎりやパンを一口サイズにしておいて、いつでも食べられるようにタッパーなどに入れて準備しておきましょう。
吐きつわりのママは食べること自体が辛いかもしれませんが、もし口にできるものがあれば、できるだけ吐きやすいものを選ぶとよいですよ。脂っこいものを避け、米類や麺類なら比較的楽に吐くことができます。自分のつわり症状に合った食べ方を考案してみてくださいね。
水分をとって脱水症状を予防する
妊娠中の体は非妊娠時に比べて、多くの水分を必要としています。「これなら何とか飲める」という水分を見つけて、少量ずつでもよいので飲むようにしてみてください。できれば体を冷やさないように、温かい飲み物をとるようにしたいですね。
ママによっては「水は飲めないけど、氷なら食べられる」という人もいます。固形物同様に、水分も自分が口にしやすいものを選ぶことが大切です。それでもやっぱり水分が不足して、排尿の回数が減っていると感じたら、産院で脱水になっていないか検査をしてもらってください。
吐き気以外にもたくさんあるつわりの症状
勘違いされやすい眠りつわり
眠りつわりのママは、嘔吐感や倦怠感をともなわない場合、体調がよくて食事も普通に食べられるのに「ただ眠いだけ」と思われてしまいます。特に仕事をしているママは苦労するようです。
専業主婦のママでも、自分でどうにもできないほどの眠気で、やりたいこともできないのは辛いですよね。しかし、周りから見ると元気なのに「怠けている」と勘違いされやすいのが眠りつわりの特徴です。眠りつわりという症状があることを周りにも理解してもらって、無理のない範囲で活動するようにしてくださいね。
家事や外出に影響するにおいつわり
特定の食べ物のにおいのほかに、「香料」が苦手になるママも多いようです。洗剤やシャンプー、歯磨き粉などに含まれる香料がダメになると、家事をするのもかなり苦労します。
また、いわゆる「加齢臭」が耐えられないというママもいます。帰宅後のパパのにおいや、通りすがりの男性のにおいなど、人のにおいが苦手になると、外出するのも大変です。においつわりのときはマスクをつけて、できるだけ人混みを避けて行動するようにしましょう。
気づきにくいけど辛いよだれつわり
よだれつわりは、唾液の分泌が異常に増え、ダラダラとよだれが出続けてしまう症状です。通常、唾液は意識せずに分泌され、意識せずに飲み込んでいます。しかしつわり中は異常な量が分泌され、飲み込んでも間に合わない、もしくは飲み込むと吐き気がするという状態になります。
地味で理解してもらいにくい症状ですが、なった本人はかなり辛いのがこのよだれつわりです。溜まったよだれをコップに出したり、口の中にガーゼを詰めてしみ込ませたり、本当に辛いのです。すべては赤ちゃんのためと思って、気持ちを強く持ちましょう。
よく聞くつわりにまつわる噂や豆知識
つわりの症状がなくても大丈夫
つわりで苦しむママに「赤ちゃんが元気な証拠だよ!」と声をかける人もいますが、「つわりがないと赤ちゃんは元気じゃないの?」と不安になるママもいるかもしれませんね。しかし、つわりがあることが「妊娠継続の証」ともいいきれません。
稽留流産(赤ちゃんがお腹の中で亡くなってしまうこと)後も、つわり症状が続いたというママもいます。つわりがあってもなくても、お腹の赤ちゃんにはあまり影響がないといえるでしょう。つわりがまったくないママは「ラッキー!」というくらいに思っておくとよいかもしれませんよ。
つわりの種類と辛さで性別がわかるは迷信
〈つわりと性別に関する説〉
・お肉や脂っこいものが食べたくなったら男の子、野菜などさっぱりしたものが好きになったら女の子
・食べつわりだと男の子、吐きつわりだと女の子
・症状が軽いと男の子、重いと女の子(逆の説もあり) など
これらはすべて医学的根拠のない「迷信」です。「当たっている」と感じるママもいるかもしれませんが、性別は男女どちらかしかないので50%の確率で当たるわけです。こういった迷信が当たるかどうか、楽しむ余裕をパパとママが持つことが大切ですね。
漢方やツボマッサージに頼っても大丈夫?
〈つわりで処方されることの多い漢方薬〉
・小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
・人参湯(にんじんとう)
・五苓散(ごれいさん) など
いずれも産科医の指導のもとに用いるようにしましょう。
〈つわりによいとされているツボ〉
・内関(ないかん)…手首内側から指3本分の腕の中央のところにあるツボ。胃のムカムカを軽減すると広く知られている。
こちらも、医師や助産師に相談して行うようにしましょう。