なんでも知りたい幼児のこと。心と身体の発達、幼児食や病気のこと
幼児教育で人気の高い英語教室
最近では、0歳児からママと一緒に始められる英語教室もあるようです。ここ数年、就学前の子どもの習いごとの上位に「英語教室」が常連となっていることも納得ですね。
語彙力が上がる幼児期に、英語を耳で慣らしていくことは有効とされています。しかし一方で、「日本語での表現力さえあまりないのに、外国語を詰め込むのはナンセンス」という意見もよく耳にします。幼児期の子どもの英語教育は、パパとママの教育方針によるのかもしれませんね。
習い事に行かなくても幼児教育はできる
【家庭でできる幼児教育】
・折り紙
・ブロック
・ねんど
・お絵かき
・読み聞かせ
・手遊び
・歌 など
どれも日常的にやっている、というママも多いでしょう。ポイントは、「子どもの自主性を尊重する」ということ。なんとなく遊ばせているというのではなく、ママが少し意識して見守るだけで、子どもの反応もきっと変わってきます。
「できた」という達成感、「ママがついている」という信頼感、難しくてもあきらめない忍耐力など、就学以降に必要となる社会性が、日々の遊びの中で育まれるでしょう。
幼児期の子どもがよくかかる病気を知ろう
高熱の出る夏風邪【ヘルパンギーナ】
夏風邪の代表ともいえる「ヘルパンギーナ」は、ウイルスの型がたくさんあるため、何度も繰り返しかかってしまうという子どもも多い病気です。突然の発熱と、口の中に発疹や水泡ができるため、痛くて食欲がわかないこともあります。
飲食ができないと、脱水症状を引き起こす危険性があるため、刺激がなくてのど越しのよいものを飲ませるとよいでしょう。ヘルパンギーナは、くしゃみや鼻水などからの飛沫感染や接触感染があるため、マスクや手洗い・消毒などで常に対策しておくことが必要です。
のどに痛みが出る【溶連菌感染症】
2~5日程度の潜伏期間を経て、38℃以上の高熱とのどの痛み、全身の倦怠感などが症状として現れます。感染力も強く、家族の誰かが感染すると、全員に広がるということもよくあるようです。
舌にイチゴのようなブツブツが出るのが特徴で、十分な抗菌薬で対処しないと重症化することもあるといいます。さらに、症状がよくなってきてもしばらくは薬を飲み続けて、しっかりと菌を退治する必要があります。春から初夏にかけて流行する傾向にあるので、注意したいですね。
インフルエンザより入院率の高い【麻疹】
感染力が非常に強く、インフルエンザの10倍ともいわれています。また、症状も強く現れる傾向にあるため、乳幼児は重篤化しやすく、インフルエンザよりも入院率が高いのです。
麻疹には特効薬もなく、かかると子どもも家族も大変です。かからないようにすることが重要になります。近年では、麻疹の予防接種は風疹とあわせて(MR)2回の定期接種となっています。麻疹にかからないためにも、必ず2回の予防接種を受けましょう。
これって病気?幼児期によくある症状
鼻血がよく出る場合に考えられる原因
「鼻血」は、左右の鼻の穴の間にある壁の部分からの出血がほとんど。ここには毛細血管がたくさん通っていて、傷がつくとたくさん出血してしまうこともあるのです。
特に幼児はまだ粘膜が未発達で、ちょっとした刺激で傷になることもあります。一度できた傷から何度も繰り返し出血することも多く、「鼻血がよく出る」という子どものママは心配になりますよね。成長とともに皮膚や粘膜が発達し、徐々に鼻血の回数は減っていくでしょう。
咳が止まらない場合に考えられる原因
・ウイルスや細菌などによる感染症(インフルエンザ、RSウイルスなど)
・後鼻漏(こうびろう)といって、鼻水がのどに下がってくることで起こる
・小児ぜんそく(アレルギー性気管支炎も含む)
幼児の場合、咳き込む際に嘔吐してしまうこともよくあります。症状が重篤化する前に、病院を受診した方がよいでしょう。また、室内の湿度を50~60%に保ち、清潔に過ごせる環境を作ることも重要です。乾燥は咳の大敵なので、こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。
病院に行くか迷ったら電話で相談しよう
「救急安心センター」…#7119
24時間365日対応。緊急性が高いかどうか、救急搬送が必要かどうかなどを判断してくれる相談窓口です。
「こども医療でんわ相談」…#8000
休日や夜間に子どもの具合が悪くなった際、医師や看護師が相談に乗ってくれます。
子どもが急病になると、ママは冷静さを失うこともあります。焦って病院に駆け込むよりも、まずは電話で相談して冷静さを取り戻すのもよいかもしれません。