なんでも知りたい幼児のこと。心と身体の発達、幼児食や病気のこと
幼児期は運動能力を高めるのに最適な時期
9歳から12歳までは「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、この頃にはほぼ100%の運動神経ができあがるといわれています。どんなスポーツを習わせようかと悩むかもしれませんが、幼児期は特定のスポーツにこだわるよりも、より多くの運動を体験させましょう。
運動だけでなく、手先を動かす作業や想像力を育む体験などもよいですね。幼児期に、自分の体を自由にコントロールできる力がつけば、将来どんなスポーツにも適応することができるでしょう。
遊びの中で楽しく体を動かそう!
運動系の習いごとをするのもよいかもしれません。しかしお金をかけない方法もたくさんありますね。毎日近所の公園や広場などで身体を動かして遊ぶという習慣が、幼児期以降の運動習慣につながるといわれています。
走る・飛ぶ・ぶら下がる・蹴る・投げる・登る・転がるなど、遊びを通して様々な動きを体験することができるでしょう。子どもをその気にさせるなら、ママも一緒になって楽しみながら身体を動かすことです。
幼児期にぴったりな遊びを知ろう
道具がなくてもすぐ始められる遊び
【道具がなくてもできる遊び】
・鬼ごっこ(色鬼・高鬼・氷鬼などのバリエーションもあり)
・かくれんぼ
・だるまさんが転んだ
・かけっこ
・けんけんぱ
・お相撲
・なべなべそこぬけ
・スキップ など
1~3歳くらいまではルールが簡単な遊びがよいですね。4~6歳になると、ルールの理解ができるようにって、身体と頭の両方を使いながら遊ぶことができるでしょう。ママの運動不足解消にもなりますね。
雨でも安心。お家の中でも楽しめる遊び
【お家の中でできる遊び】
・でんぐり返し
・寝転んでゴロゴロ
・ほふく前進
・四つん這い歩き(クマさん歩き)
・輪投げ、的当て
・風船バレーボール
・ペットボトルボーリング
・柔らかいボールでキャッチボール など
子どもの集中力は短いので、最初はうまくできなくてあっという間に飽きてしまうかもしれません。それでもママが根気よく付き合うことで、徐々に上達していくでしょう。子どもが興味を持って取り組めるように、お気に入りのキャラクターを使って遊ぶなど、ママ独自の工夫を凝らしながら楽しんでみてくださいね。
散歩やお手伝いも運動に!無理せず続けよう
おすすめは「お手伝い」です。家事って、意外と身体を動かしていると思いませんか?「子どもにはムリ」と決めつけずに、うまくいかなくても遊びの一環と思ってお手伝いをさせてみてください。
【運動になるお手伝い】
・モップがけ
・雑巾がけ
・お片付け
・洗濯物を取り込む、たたんでしまう
・野菜を洗う、米をとぐ
・お風呂掃除
・玄関のほうきがけ など
お買い物のときに一緒にお散歩するというのもよいですね。無理せず続けることが大切なのです。
幼児期の食事「幼児食」について知ろう
離乳食と幼児食の違いは?
一般的に、「離乳食」は母乳やミルク以外の栄養を取るための練習の食事、「幼児食」は大人と同じ調理法や味付けになる前の段階の食事といわれています。とはいえ、「離乳食後期」と「幼児食」に明確な違いはありません。
子どもの歯の生え具合や、食事に対する興味・好みなど、それぞれの成長段階に合わせて、徐々に変化させていくというのがポイントです。大切なのは、子どもに「食べることは楽しいこと」と思ってもらうことです。育児書どおりの月齢に合わせて、無理やり変えていくと逆効果になることもあるでしょう。
幼児食の注意点や味付けのポイントは?
・誤嚥(食道ではなく気道に飲み込んでしまうこと)や、のどに詰まらせるような食物に注意。繊維の硬いもの、弾力の強いものなど。
・食中毒を引き起こす可能性のある食物、とくに生卵や刺身など火の通っていないものは2歳くらいまで与えない。
・糖分や脂肪分の多い食物は控えめに。
・アレルギーを引き起こす可能性がある食物を初めて食べさせるときは平日の日中に。
また、味付けする際は「薄味」が基本です。汁物はお湯で少し薄めるなど、工夫して食べさせましょう。この時期は好き嫌いが出てくる頃。食べてもらうためについ調味料で味をごまかしてしまいがちなので、濃くなりすぎないよう注意しましょう。
幼児食はいつまで食べるもの?
また、同時に「バランスのよい食事を、決まった時間に食べる」ことができるようにしておきたいところ。ダラダラ食べや偏食、極端な好き嫌い、早食いなどにも注意が必要です。
家族団らんで食事をしたり、マナーを身に付けたりすることも、幼児期からしっかりと教えていきたいですね。幼児期の習慣づけは生涯にわたる習慣になりえます。子どもにとって食事の時間が楽しいものだと思えるように、工夫をしながら「食育」したいものですね。