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新生児の体重の平均値はどれくらい?新生児の体重変化と健康管理

新生児の体重の平均値はどれくらい?新生児の体重変化と健康管理

成長曲線でわかること

成長曲線とは身長と体重を記すことで成長の度合いを示すもので、横軸には時間(月齢や年齢)、縦軸には身長や体重を記録し、グラフに記したものです。このグラフは母子保健法によって母子健康手帳に必ず掲載されています。

成長曲線を記すことには次の二つの意味があります。

1.成長異常の早期発見・早期治療
2.その時点での成長が適正であるという保証

1.の成長異常とは、成長ホルモンや脳腫瘍などの病気が原因となります。多くは早期発見することで対処することが可能です。2.は将来は別として、記録をしたときまでは適正な成長をしている判断の根拠になります。

母子健康手帳に記録する方法以外にも、携帯のアプリを使う方法や、成長日記にあるグラフに記録する方法などがあります。

標準範囲をはみ出た場合の許容範囲

標準範囲はSD(標準偏差)といわれる数値を基に決められています。この数値は「同性・同年齢の子どもの平均からどれくらい離れているか」をみるものです。

標準の成長曲線には、平均値・+1SD・+2SD・-1SD・-2SDの曲線があります。-2SDから+2SDの間にはいっていて、曲線に沿うかたちで成長をしていれば心配ありません。

身長の場合、-2SDより上の数値であっても年間身長増加率(1年間に伸びる身長の数値)が、2年続けて基準値以下の数値の場合は注意が必要です。

また発育状態を表す数値にカウプ指数というものもあります。やせすぎ・やせぎみ・普通・太りぎみ・太りすぎの五つで判断されます。この基準はあくまでも目安として使われています。

標準範囲をはみ出た場合の対処法

身長が-2SD以下の場合や、2年続けて年間身長増加率の基準値以下の場合は、発育に影響を及ぼす疾患がないかしっかりと調べることが大切です。

成長ホルモンや甲状腺ホルモンの病気なのか、染色体の病気なのか、子宮内発育不全なのか、骨や軟骨の病気なのか、心臓や肝臓などの臓器の異常なのかなどによっても、治療方法が変わってきます。

体重についてもなかなか増えなかったり、急激に増えたりと、明らかに様子がおかしいなと思うことがあれば、医師に相談するようにしましょう。

「なかなか体重が増えず、健診で心臓雑音がするといわれ病院へ行ったら、心臓の壁に穴が開いていることが発覚した」と体験談をブログに書いているママもいましたよ。

体重が増えない場合の原因と対策

体重が増えないときに確認すること

生理的体重減少をする期間が終わってからもなかなか思うように体重が増えなかったり、順調に増えていた体重が急に増えなくなったりしたときは心配になりますよね。そんなときは次のことを確認してみましょう。

・ミルクや母乳を機嫌よく飲んでいるか
・授乳回数は少なくないか
・ミルクや母乳を上手に飲めているか
・顔の血色が悪くなく、色つやも大丈夫か
・身長は伸びているか
・部屋の温度は低すぎないか

毎日一番長い時間赤ちゃんと接しているママだからこそ、ほかの人では気づけないちょっとした違和感を感じるかもしれません。その違和感が体重がなかなか増えない原因だったりしますよ。何か気になることがあれば医師や保健師に相談してみてくださいね。

原因1 母乳やミルクが不足している

体重が増えない原因の一つに母乳やミルクが足りないことがあります。不足しているかどうかは次のことで確かめることができますよ。

・1日に5~6回以上おしっこをしているか
・便秘ではないか
・生後2週間ころであれば、1日あたり15g以上体重が増えているか
・生後1カ月ころであれば、1日あたり25g以上体重が増えているか

上記の項目が該当していれば、母乳やミルクが足りないということはないでしょう。

母乳の場合は、母乳自体のカロリー不足も考えられますよ。出始めのおっぱいは薄く、カロリーは低くなっており、後からカロリーの高いおっぱいが出てきます。カロリーの低い母乳はたくさん飲んでいるけど、カロリーの高い母乳を飲んでいないのが原因の場合もあるかもしれません。

原因2 身長、運動など成長速度が速い

体重が増えない原因として、成長速度の速さも考えられます。

体を動かすことが大好きな赤ちゃんの場合、しっかり母乳やミルクを飲んでいても摂取するカロリーよりも消費するカロリーのほうが多くなることもあります。

大人でも、よく動く人とまったく動かない人では消費するカロリーは異なりますよね。赤ちゃんも同じでよく動く赤ちゃんほどなかなか体重が増えないことがあります。

体重が増えないけれど、身長はグンと伸びているということもよくあります。赤ちゃんは体重と身長が交互に成長するといわれているのをご存知ですか?

体重が増えないなと思ったときは、身長が伸びているかチェックしてみましょう。どちらかが少しずつでも増えていれば心配する必要はありませんよ。

体重が増えすぎた場合の原因と対策

新生児にも肥満はある?将来への影響は

今までは1歳までの赤ちゃんは体重がかなり多くても、ハイハイをしたりつたい歩きを始めると活動量が増え、すっきりした体型になるので気にしなくても大丈夫といわれていました。

しかし最近では、乳幼児期の栄養状態や胎児のときの栄養状態が、生活習慣病ともいわれているメタボリック症候群の原因となるという仮説があります。

2歳までに増加した脂肪細胞は小型脂肪細胞ですが、学童期に栄養を摂取しすぎると大型脂肪細胞に変化をし、それがメタボリック症候群の発症につながるとされています。また乳幼児期に増えた脂肪細胞は減少することはなく、大人になってもその数は維持されるそうです。

この「成人病胎児期発症(起源)説」は国際的にも広く受け入れられているものになります。

原因1 母乳の飲みすぎ、カロリーが高い

体重が増えすぎる原因の一つに、母乳の飲みすぎや、母乳のカロリーが高いことがあります。「赤ちゃんが泣いているのはお腹が空いているからだ」と、頻繁に母乳を飲ませているママもいるかもしれません。

お腹が空いて泣くことはもちろんありますが、お腹が空いていなくてもおっぱいがあると咥える習性が赤ちゃんにはあります。1回の授乳でしっかり飲ませるようにすることで、お腹がいっぱいになり授乳間隔も空けることができますよ。

また母乳はママが食べたものを原料としています。つまりママの食生活が直接母乳の成分に影響をしているのです。脂肪分や糖分が多い食事が続くと、母乳自体が高カロリーになり、飲む量が少なくても体重が増える要因になりますよ。
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