おしるしは出産間近のサイン！おりものとの違いや対処方法を紹介

2019,6,16 更新

大量の出血や血の塊が出る

おしるしの量は人によって違いはありますが、大量の出血や血の塊が出る場合は異常出血の可能性があります。なかでも通常子宮の奥にできる胎盤が子宮口近くに作られてしまい、子宮口にかかったり完全に塞いでしまったりする「前置胎盤」と診断されている人は注意が必要です。

妊娠後期になると、赤ちゃんの成長とともに子宮頚部が伸びていきます。前置胎盤だとその際に、胎盤の一部が子宮壁からはがれて大量出血を起こすこともあるのです。そうなると赤ちゃんとママに危険が及んでしまいます。

前置胎盤によるものは、下腹部痛がないまま出血することがあります。そのため生理用ナプキンで収まらない量の出血や血の塊が出た場合は、お腹が痛くなくても迷わず病院へ行きましょう。

出血だけではなく腹痛もともなう

出血だけでなく激しい腹痛もともなう場合は、常位胎盤早期剥離と呼ばれる症状の可能性も考えられるのです。これは出産後に排出されるはずの胎盤が、まだ赤ちゃんがお腹の中にいるにもかかわらずはがれてしまう状態をいいます。

常位胎盤早期剥離がおきると、胎盤から酸素を受け取っている赤ちゃんだけでなくママにも出血性ショックが起こる可能性があり、母子ともに命にかかわる問題です。

常位胎盤早期剥離は子宮収縮や出血など、前駆陣痛やおしるしの症状に似ているところがあります。しかし激しい腹痛や持続的な痛み、大量の出血がある場合は常位胎盤早期剥離の可能性も否定できません。「おかしいな」と少しでも感じたら我慢せず、医師に相談してくださいね。

まとめ

今回紹介したように、おしるしはある人もない人もいて、量・色・出産までの期間も様々です。通常のおしるしは問題ありませんが、出血の量が多かったり痛みが強かったりするときはかかりつけの産婦人科を受診してくださいね。

おしるしがあると赤ちゃんに会える喜びと分娩への不安が入り混じり、なんとも落ち着かない気持ちになるかもしれません。しかし、出産に備えて心を落ち着け準備を整えるよい機会と捉えてみましょう。かわいい赤ちゃんに会えるのももう少しです。残りわずかなマタニティライフを楽しんでくださいね。