妊婦におすすめの楽な体勢を紹介!妊娠時特有のつらさを和らげよう
妊娠してから「座っても寝ても楽な体勢がなかなか見つからない」ということはありませんか?体勢によってはつわりが悪化したり息苦しさを感じたりするママもいて、これだと十分な休息が取れないですよね。そこで今回は、妊娠時のつらさを和らげるおすすめの体勢を紹介します。妊婦に楽な体勢でゆっくり休息を取りましょう。
妊娠初期のつわりが和らぐ体勢は?
横になるときは右向きがベスト
まず横になるときは、体の右側を下にする「右向き」がベストです。胃は十二指腸と体の右寄りの部分でつながる形をしています。そのため右向きで横になると胃で消化された食べ物が十二指腸へと流れやすく、消化がスムーズになるのです。
通常ならどの体勢で横になっても問題ありませんが、つわりなどで胃の働きが低下している妊娠中は体勢によってもたれや吐き気などを起こしやすくなります。また消化が悪く食べ物が胃に残っていると、つわりをさらに悪化させてしまうのです。そのためつわりのときは、右向きで横になってみましょう。
抱き枕を使うと気持ちもリラックス
また人はなにかに抱きついて寝ると、不安やストレスを緩和させるオキシトシン(別名:幸せホルモン)が分泌されると考えられています。そのため、抱き枕に抱きついて眠ると落ち着いた気持ちになれるのです。
ほかにも抱き枕を使用することで「腰痛の軽減」や「体の負担を分散して寝姿勢を安定させる」など様々なメリットがあります。抱き枕は心身とともにリラックスでき、安眠におすすめのアイテムといえるでしょう。
吐きつわりのときは頭を高くする方法も
吐きつわりがつらいときは、頭を高くして横になってみましょう。頭だけを高くすると首に負担がかかってしまいます。そのためバスタオルやクッションなどを使って、上半身から傾斜をつけて頭を高くするのがポイントです。
また食後すぐ横になると、よけい嘔吐などを起こしやすくなります。そのため、食後はソファに座るなど体を起こした体勢で休息を取るとよいですよ。
お腹が目立ってきたら座り方も工夫しよう
ソファやイスは柔らかすぎないものを選ぼう
お腹が大きくなってきたら、ソファやイスは柔らかすぎない物がおすすめです。一見柔らかい方が体を包み込んで楽に感じるかもしれません。しかし座面が柔らかいと座ったときに猫背になりやすく、腰やお腹に負担がかかってしまうのです。
また柔らかなソファやイスは、立ち上がるときに不安定になりやすく必要な力も大きくなります。そのため、ただでさえ大きなお腹でバランスが取りにくいママには好ましくないですよね。お腹が目立ってきたら、ソファやイスは少し固めの座面を選びましょう。背筋を伸ばして深く腰がかけられる物が楽ですよ。
正座やあぐらの姿勢はお腹を圧迫しない
特におすすめは「あぐら」です。あぐらで座るとお腹に負担がかからないうえに、背筋もまっすぐ伸ばせるので腰痛も軽減できます。さらに股関節を柔らかくするストレッチにもなり、安産にもよい影響がありますよ。
正座で座る場合も同様に背筋を意識してみましょう。ただし、妊娠中にむくみが気になる場合は、正座で座ると余計悪化させる恐れもあります。そのため無理せずあぐらで座るようにしましょうね。
足を組むクセがあるママは意識づけを
たとえば足を組むと足の血流が悪くなり、足がむくみやすくなります。またむくみは冷えと関係しているため、冷えによるお腹の張りが起きる可能性もあるのです。
さらに骨盤や背骨など、体の歪みが起きやすくなります。すると肩こりや腰痛、関節痛などを引き起こすのです。そのため足を組む癖がある人は、意識して組まないようにしてみましょう。