赤ちゃんの調味料に酒を使っても大丈夫?注意点やレシピの紹介
母乳やミルクで大きくなってきた赤ちゃんが、初めて口にするのが離乳食です。ママが手作りする場合、普段の料理にはない注意点や作り方があり迷ってしまうことも多いですね。とくに調味料の扱いは慎重にしたいものです。離乳食作りを頑張るママの「調味料に酒を使っても大丈夫?」という疑問に答えます。
注意事項を守れば離乳食にも酒が使える
少量を9カ月以降に使おう
離乳食が大人の食事と違う点は軟らかく薄味、調味料などを極力控えているところです。離乳食作りに慣れてくると、大人の料理から取り分けて赤ちゃんの分を仕上げることも多くなりますが、そのとき気になるのが下味として使うことが多い「酒」ですね。
調味料として使う酒は、できれば1歳を過ぎてから。魚の臭み消しなどでどうしても使いたい場合は、ほんの少しであれば生後9カ月以降から使っても問題ないでしょう。
しっかり加熱してアルコールを飛ばそう
アルコールを飛ばすのに長い時間はかかりませんので、3分以上加熱調理をしていれば完全にアルコールが飛んだといえます。酒を隠し味程度に加える場合でも、気になるときは蒸気が上がったかどうかを目安にしてみましょう。
アルコールは水よりも沸点が低いため、蒸気が上がった状態であればアルコールは飛んでいます。酒はアルコールを飛ばした方がうま味が増すので、加熱しない和え物やすし酢などに使う場合も煮切りをするとよいことを覚えておきましょう。
アレルギー反応に気を付けよう
万が一、舌や口の周りが赤く腫れる、発疹が出る、目の充血や鼻水などが出てきた場合は速やかに小児科を受診してください。強いアレルギー反応が出ると呼吸困難に陥るリスクもありますので、油断は禁物です。
赤ちゃんをアレルギーから守るためにも、新しい食材を同時に複数与えたり、小さなアレルギー反応を見落としたりしないように気を付けましょう。
赤ちゃんの離乳食に使う酒の選び方は?
調味料には料理を美味しくする効果がある
とくに料理に使われる酒は、酒そのものの味はほとんど感じさせずに利用することから、縁の下の力持ち的存在といえます。酒にはうま味成分もしっかり含まれているため、料理を美味しくする効果はもちろん食材を柔らかく仕上げる、肉や魚の生臭さを消す、食材に味を染み込みやすくする効果もあります。
酒は入っていることを感じさせませんが、使うのと使わないのでは料理の仕上がりが違ってきます。離乳食で無理に使う必要はありませんが、繊細な味を楽しむという意味では上手に使っていけるとよいですね。
添加物の少ない「日本酒」を使おう
この「飲みにくい」ことが最大の特徴で、添加物のない日本酒は酒税がかかり、一般的に料理酒よりも価格が高いはずです。しかし、料理酒には食塩やうま味成分、甘味料などが添加されているため酒とはみなされず酒税がかかりません。
価格が安いことから料理に気軽に使えますが、添加されている塩分は意外に多く2%ほどあります。離乳食に使う程度であれば塩辛くなりすぎることはありませんが、赤ちゃんが口にするものですので、なるべくなら添加物の少ない日本酒を使用したいですね。
甘酒やみりんにはノンアルコールのものも
しかし、米そのものから作られる米麹甘酒にはアルコールは含まれないため、離乳食に使っても安心です。ただし、砂糖がたくさん添加されている場合がありますので、ラベルをよく確認してママが味見してからあげるようにしましょう。
料理酒と同じようにアルコールを含む調味料に「みりん」があります。少し甘みがありお正月の「お屠蘇(とそ)」にも使われますね。
ノンアルコールの「みりん風調味料」もありますが、料理酒と同じく添加物が気になる場合は使用を控えましょう。