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ママに怒る幼児への接し方。怒りの原因や冷静に対応する方法を知ろう

ママに怒る幼児への接し方。怒りの原因や冷静に対応する方法を知ろう

幼児期に怒ることが増え、どう対応すればよいのかわからず手を焼いているママは多いのではないでしょうか。ママもつい感情的になってしまいそうになりますが、子どもがどうして怒っているのかを理解して冷静に対応できたら素敵ですよね。ここでは幼児の「怒り」の感情の原因や正しい対応の仕方についてご紹介します。

幼児の「怒り」の感情について知ろう!

心理学でみる「怒り」という感情

怒りは心理学では「感情の蓋」といわれるそうです。本当はほかの感情があるにもかかわらず、それを隠すために「怒り」という方法で蓋をして逃れようとしているのだとか。

例えば子どもの場合、伝えたいことがあるのにいえずに「分かってほしい」、できないことを認めたくないが「助けてほしい」などの感情が隠れていることがあります。大人でも恥ずかしいときや隠し事がばれそうになると怒りだす人がいますね。

子どもは成長過程で徐々にできることが増えますが、同時にうまくできずにもどかしい時間を過ごすことも多いものです。そのもどかしさ、そこから発生するストレスが怒りという形で現れ、イヤイヤ期の2歳ごろから集団生活に慣れるまでの7歳ごろに多くなります。

幼児期の怒りは発達段階に関係している

幼児期に怒りっぽくなることは、子どもが成長している証ともいえます。大人と違い、湧き出た感情をまだ上手に抑えることができないため、ときにはかんしゃくを起こしてママの手に負えなくなることもありますね。

ですが、そこにはきちんと原因があり、それがうまく伝えられない、うまくできないことに怒っているので、ママに怒りをぶつけているようでも実際には違うことも多いのです。その原因も、子どもと大人の感性の違いからママには理解が難しいかもしれません。

それでも、子どもは一生懸命なにかを成し遂げようともがいているのだと冷静に対処するようにしてください。ママが落ち着いて対応することが、怒り以外の方法で感情を伝えることを学ぶ助けになります。

怒りっぽさは性格も関係している?

持って生まれた性格も、もちろんないとはいえません。ですが、育っている環境が徐々に子どもの性格を形成していくと考えた方が自然です。

パパやママの感情の起伏が激しくいつも怒っていたら、子どもが怒りっぽくなっても不思議ではありません。子どもは親の行動をよく見ていますので、ママ自身も気をつけたいですね。

イヤイヤ期にかんしゃくを起こしたとき、ママが優しすぎてなんでも要求を聞いてしまったり、もので釣ったりすることでも「怒り」で要求がとおることを覚えてしまいます。怒りっぽいのは「性格だから」とあきらめてしまうのは簡単ですが、この先怒りだけではものごとは解決できなくなります。

ママが子どもの怒りと向き合って、一緒に解決法を探りましょう。

幼児に多い、怒りの感情が生じやすい状況

やりたいことが思うようにできない

大人も、細かな作業や苦手な作業に悪戦苦闘しているうちにイライラがたまって「わー!」っとものに当たったり怒鳴ったりしたくなることはないでしょうか。子どもの手先や身体能力は大人よりも未熟なため、大人には簡単にできることも難しいことが多くあります。

ボタンをかけたり、箸を使ったりなど成長過程で学んでいくいろいろなことが、一回でできるようになるものばかりではありませんね。子どもにも理想があるため「なんでもかっこよく決めたい!」と思って当然です。

ママにできるところを見せたいかもしれません。でも、やりたいことが思うようにできなくて怒ってしまうのです。

次々と新しいことに挑戦していく中で子どもなら誰もが通る道ですが、ママはちょっと疲れますね。

自分の気持ちをうまく言葉で表現できない

自分の気持ちを冷静に説明できる子どもはまれです。子どもでも複雑な心情を抱えることはありますので、うまく言葉で表現できなくても不思議ではありません。

この気持ちや感情はなんなのかと、子ども自身も自問自答しています。「ママはなんにも分かってくれない」と責任転嫁して泣いたり怒ったり感情をぶつけてきますが、ママがそれに同調して怒りや苛立ちを表に出してしまっては解決するものもしませんね。

2歳ごろに起こるイヤイヤ期は、自分でやりたい衝動とうまく言葉に表せないストレスが重なって起こるものです。思ったことをそのまま口にするのは大人でも難しいことですが、少しでも助けになるようにたくさんママが語りかけるように心がけましょう。

疲労や空腹も怒りを引き起こしやすい要因

誰でも疲れたときや空腹を感じたときは機嫌が悪くなるものです。大人は空気を読んで感情を抑えることができますが、子どもはそうもいきません。

疲れた、お腹が減ったなどは子どもにとっては死活問題であり、それを素直に伝えて要求できるほど人生経験が豊かではないのです。なにをいっても嫌がり、なにをしても怒り出すとき、経験豊かなママは「眠いのかな?」「お腹減ったかな?」と察しがつくかもしれませんね。

素直に食べたり寝たりできれば問題はないのですが、それができないのが子どもというものです。ここで意地の張り合いをしてもなんの意味もありません。

大人であるママが一歩先をいって、上手に食事や睡眠へといざなってあげるようにしましょうね。

子どもへの対応を変えると怒りもぐっと減る

話を聞いて気持ちを受け止めよう

子どもが怒りをぶつけたときに、同じように怒りで反応しては解決するものもしなくなってしまいます。子どもが怒りでいっぱいいっぱいになっているときには、ママがなにをいっても聞いてもらえないかも知れません。

一旦お互いが落ち着くためにも、ママはいいたいことがあっても胸に納めてその場を離れるようにしてみましょう。少し落ち着いたら、どうして怒ったのか原因を優しく聞いてみてください。

ママとは感性の違う、思いがけない原因がそこにはあったのかも知れません。その原因を説明できるできないは年齢にもよりますが、落ち着いて話を聞いてもらう姿勢を向けられただけでも、子どもにとっては自分を認められたような気持ちになります。
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