夜間断乳で子どもが暴れる!成功のための対処法やポイント
長い育児の中で、夜間断乳は大きな山場の一つですね。昼間は遊びやおやつなどでおっぱいから気をそらせても、夜間はそうはいきません。夜間はおっぱいが諦めきれず、暴れてしまう子もいるでしょう。夜間断乳を成功させるために、できることやポイントなどをご紹介します。
まずは夜間断乳の開始時期や方法を知ろう
夜間断乳は1歳を過ぎて始めるママが多い
夜間断乳は1歳2~3カ月から始めるママが多いですが、家庭の方針や子どもの成長に合わせて、もう少し早く、または遅く始めるママもいます。以下のような点を目安にスタートしましょう。
・夜間に起きる回数が減り、授乳回数も減った
・夜間の授乳なしで、朝まで寝られる日もある
・離乳食をしっかり食べられるようになってきた
・簡単な言葉を理解するようになってきた
これらすべてが当てはまっても、うまく進まない場合もあります。焦らず、子どものペースに合わせて進めることが大事ですよ。
子どもと一緒に進める夜間断乳の方法
・前もって子どもに伝える
「明日はおっぱいなしでねんねだよ」「おっぱいは朝になったら飲もうね」というような、分かりやすい言葉で伝えましょう。あまり早いうちから伝えることや言い過ぎは、子どもを不安にさせる場合があります。
・生活のリズムを整える
食事や就寝時間を一定にする、お昼寝は就寝時間に影響が出ないように調整するなど、生活リズムが乱れないようにしましょう。
・寝る前の習慣を作る
毎晩、寝る前は読み聞かせをする、好きな歌を聴くなど、寝る前の決まった習慣を作ると寝入りやすくなります。
夜間断乳は虫歯予防や夜泣きに効果的
また、虫歯の原因は母乳だけではなく、よだれや歯垢、虫歯菌も関係します。寝ている間は菌を洗い流してくれる唾液も減るので、虫歯になるリスクが増えます。夜間断乳を始めても安心せず、寝る前の歯磨きは忘れないようにしましょう。
また、夜間断乳が進んでくると、おっぱいが欲しくて夜泣きをすることが少なくなります。夜泣きがないと、子どもがぐっすり朝まで眠るようになるだけではなく、ママも夜中に起きずに済みます。
ママもまとめて睡眠が取れるようになると体力的に楽になり、イライラが軽減するなどの嬉しい効果も期待できます。
夜間断乳で子どもが暴れたときの対処法
寝る前に子どものお腹を十分に満たす
眠りたいのにお腹が空いて眠れない。でも、おっぱいをもらえないのでは、子どももかわいそうですよね。
今まで寝入りに飲んでいたおっぱいの代わりに、寝る前に飲み物を1杯与えましょう。1歳以降なら牛乳やお茶、1歳前ならフォローアップミルクや白湯など、家の方針に合わせてくださいね。冷たい飲み物は胃に刺激を与えますので、少し温めたものがよいでしょう。
また、夜中に喉が渇いて起きてしまうこともあります。布団の横などにお茶や白湯を用意しておき、起きたら飲ませてあげると気分が落ち着き再び眠りにつきやすくなりますよ。
おっぱい以外の入眠方法を探る
泣き疲れて寝てしまったという子どももいますが、親としてはできれば泣かせたくないですよね。おっぱい以外のお気に入りの入眠方法があると、寝かしつけも楽になります。
例えば、背中やお腹を優しくトントンする、添い寝をする、子どもの好きな歌を歌うなど、子どもに合った方法を探していきましょう。
添い寝をするときは、ママの胸に顔が当たるとおっぱいが欲しくなってしまいます。背中から抱きしめるような姿勢や腕枕にするとよいですよ。
暴れても部屋の電気はつけない
子どもは基本的に、明るい、暗いで、昼と夜を認識しています。夜に電気をつけてしまうと、そろそろ起きるころかと勘違いして目が覚めてしまうかもしれません。そのまま眠ることができないと、昼と夜が逆になってしまい体内時計を狂わせる可能性があります。
子どもが泣いて暴れていると心配になってしまいますよね。大丈夫か確認するときは、小さなナイトスタンドや手元ライトを利用して、部屋はなるべ暗くしたままにしましょう。
夜間断乳中にママが気をつけるポイント
乳腺炎にならないように気をつける
夜間断乳から始めて、徐々に断乳を完了させるのは乳性炎対策になります。しかし、母乳は夜から朝方に多く作られるので、就寝前や翌朝にたまった母乳を搾るようにしましょう。
また、歯の生えた子どもにおっぱいを長く吸われると、おっぱいの先が切れてしまうことがあります。切れている状態で授乳し続けると、授乳の度に痛みを感じますし、傷も治りづらくなります。夜間断乳をすると授乳回数が減り、おっぱいへの負担も少なくなります。