幼稚園の年中なのに言うことを聞かない。聞かない理由や対処法
幼稚園の年少から1年経って年中になったのに、ママの言うことを聞かずにどうしたものかと悩んでいるママは多いようです。先生の言うことは聞いているけれど、ママの前ではわがままばかり。どうしたらよいのかママも困りますよね。ここでは、年中の年頃の子が言うことを聞かない理由や対処法についてご紹介します。
年中組の子どもの姿や生活から探ってみる
年少組での姿を踏まえて始める年中組の生活
年中組は、年少組でできたことを踏まえてスタートします。園の生活にも慣れて「やりたい」「~したい」という意欲が強くなってきます。仲のよい友だちもでき、グループで遊ぶことも増えるでしょう。そのぶん友だちとの喧嘩も多くなるので、自分の気持ちを抑えることが必要になってきます。
そのほか言葉をたくさん使えるようになって語彙が増える分、あまり好ましくない言葉も覚えて使うこともあります。
生活の変化から生まれる子どものストレス
初めは先生も子どもの細かなことまでは把握しきれません。先生の保育経験が浅く、子どもの人数が多い園だとなおさら難しいでしょう。以前のように分かってもらえない不安やストレスを子どもは感じてしまうようです。
先生は教育のプロといえども、親の視点で伝えないと分からないこともたくさんあります。子どもに関して気にかけて欲しいところを伝えておくようにしましょう。
年中組は自己主張が増えてトラブルも出てくる
また、集団を認識するようになりグループで遊ぶようになる年中組は、自己主張をする子が増え、それによるトラブルも多くなります。素直に遊びを楽しむこともあれば、そうはいかないこともあるでしょう。
しかし、この時期があるからこそ友だちとの関わりを学び成長することできます。集団でのコミュニケーションをとおして、友だちと話し合い相手の気持ちを知ることでトラブルを解決していけるようになるでしょう。
言うことを聞かない理由と対処の仕方
健診などをとおして見えてきたわが子の特徴
健診に行かないで、子どもが言うことを聞かないのは子どもの個性だから、そういう時期だから仕方がないなどと思い込んでしまうのは、子どものためによくありません。子ども自身が生活の中で困りを感じていることに気付けていないかもしれないからです。
子どもが安心して生活できるようにすることが健診の目的だといわれています。健診に行くことで、医師や保健師、心理士などプロの視点からアドバイスをしてもらえます。我が子の特徴を知っておくことは親としても安心でしょう。
育てにくい子どもへの対処の仕方
発達障害の傾向がある子どもは、小学1年生で10人に1人の割合でいるのだそうです。問題行動の背景に発達障害があることに気付かず大人が叱ると、子どもは自己肯定感を深く傷つけられてしまいます。そうならないように、保健師や専門の機関に相談してみるとよいでしょう。
専門家のアドバイスによって子どもの問題行動の理由が分かり、関わり方のヒントを得られるかもしれませんよ。
子どもの姿に合わせてママができること
そして、うまくできたら「よくできたね」と褒めましょう。褒められることで、子どもは自分はできるんだという自己肯定感と自信を持つことができます。
また、子どもが失敗をした場合は叱るのではなく、理由を聞いてどうしたらよかったかを親子で考えるようにしましょう。失敗から原因を考えることで学び、次に失敗しにくくなりますよ。
子どもへの関わり方を見直して子育てをする
言うことを聞かない子どもの姿を楽しむ
もちろん、言うことを聞かないといけない場合もあります。そのときは理由を説明して根気よく言い聞かせることも大切でしょう。
現代は情報が簡単に手に入る時代。その情報に振り回されて子どもに当てはめ、一喜一憂しているママもたくさんいます。しかし、子どもは一人ひとり違います。一番我が子のことを分かっているのはママだということを忘れず、情報は参考までにしておきましょう。
子どもが言うことを聞かないのは成長の証。我が子がどうすれば言うことを聞くか試行錯誤しながら楽しむことも子育てなのかもしれません。