早生まれの年齢を理解しよう!数え方や早生まれの基礎知識
なんとなく、1月から3月までの間に生まれた子を「早生まれ」と表現しているママが多いのではないでしょうか。自分の子どもが早生まれだと、同じ学年の子に比べて成長が遅く見え、心配もあるかと思います。早生まれについての理解を深め、そんな心配をなくしてくださいね。
早生まれについて理解を深めよう
「早生まれ」は何月生まれ?
一般的に1月1日から4月1日に生まれた人を「早生まれ」といいます。また、4月2日から12月31日生まれの人を「遅生まれ」といいます。
4月1日が「早生まれ」と呼ばれるのが不思議ではないですか?年齢計算に関する法律があり、年齢は出生の日から起算するものとされています。民法上、生まれた日を1日目と考え365日後の誕生日の前日24時に歳をとります。つまり、4月1日に生まれた子どもは前日の3月31日の24時に歳をとるということです。この考え方から4月1日も「早生まれ」に含まれるのです。
なぜ「早生まれ」と呼ぶの?
年度は、特定の目的のために決められた区切りの仕方です。4月開始を基準とする会計年度の区切り方は明治時代にできました。このことから学校や民間企業でも4月を年度始めとするところが増えていき、昭和に入ってからほぼ統一されました。「早生まれ」なのに、同じ学年の中では遅く歳をとるという矛盾はここからきているのです。
「満年齢」と「数え年」の違い
「満年齢」とは、現在の年齢です。例えば、令和元年12月31日に生まれた子どもが令和2年の誕生日を迎えると満1才となります。
「数え年」には、0才という考え方がありません。ママのお腹の中にいる時期を0才、生まれたら1才と考えます。それ以降は、1月1日を迎えるたびに1才ずつ増やしていきます。令和元年12月31日に生まれた子どもは、その時点で1才になります。令和2年1月1日で2才。生まれた翌日には、2才になってしまうのです!このように、数え年では実年齢と2才のズレが生じることもあるのです。
もう迷わない!早生まれの子の年齢と学年
早生まれの子は何才から年少?
3年制の幼稚園の場合、4才になる年度に入園します。早生まれの子は、まだ3才になったばかりです。でも、その年度で4才になる子どもが年少になるので、3才を迎えたばかりの子どもでも年少になります。
年度で見ると3月生まれの子どもは、4月で4才になる子どもと比べるとほぼ1才違います。おむつ外れなどの生活習慣の違いや体格差、体力差が分かりやすく現れてきますよね。我が子はまだまだ、集団生活は心配という時期でも3才を迎えた次の4月には、年少なのです。
幼稚園に入園することのできる者は、満三才から、小学校就学の始期に達するまでの幼児とする。
早生まれの子の学年の数え方
保護者(子女に対して親権を行う者、親権を行う者のないときは、後見人又は後見人の職務を行う者をいう。以下同じ。)は、子女の満六才に達した日の翌日以後における最初の学年の初から、満十二才に達した日の属する学年の終りまで、これを小学校又は盲学校、聾学校若しくは養護学校に就学させる義務を負う。
民法上では、年齢が加算されるのは誕生日前日の24時になります。4月1日生まれの子どもは、3月31日の24時に年齢が加算されるので、4月2日生まれの子どもよりも一つ上の学年になります。誕生日前日といっても、民法上は前日の24時という考え方になります。
干支で考えると簡単です。未(ひつじ)年の遅生まれの子どもと申(さる)年の早生まれの子どもが同じ学年になります。申年の遅生まれの子どもは、同じ干支でも1つ下の学年になるのです。同じ学年でも早生まれか遅生まれかの違いで、干支も数え年も変わってきます。
年齢を聞かれたらどう答える?
例えば、1月生まれの女の子は小柄だったので、同じ学年になるお友だちと体格差が出てきます。幼稚園入園間近に、同じくらいの体格の子を持つママに年齢を聞かれ、答えると「同じ年齢ですね!」との反応がありました。ですが、「4月から入園なんです」と言うと、「上の学年なんですね」という反応。年齢は同じでしたが学年は違いました。
小柄な子どもならなおさら、年齢だけでは学年が同じかまではわかりませんね。年齢とともに早生まれなんですとつけ足すと、相手に伝わりやすくなります。