ハリネズミの飼い方が知りたい!初心者さん必見のお世話のポイント
最近はハリネズミカフェができるくらい、ハリネズミの人気が高くなってきています。「ハリネズミをお家で飼いたい」という方に、ここでは、ハリネズミを飼う前に揃える物や飼うときに注意すること、ペットとの暮らしは子どもにどのような影響を与えるのかをご紹介します。
ハリネズミは難しい?飼い方のポイント
記憶力がよく寿命も長いがあまり懐かない
飼育すると寿命は5~10年と、小型の動物の中ではかなり長生きするほうです。記憶力もよいため嗅覚で飼い主を覚えることもできます。まれに時間はかかりますが、トイレを覚えるハリネズミもいるようです。
しかし、臆病でデリケートな性格のため、残念ながら基本的には人に懐く生き物ではありません。まれにハリネズミカフェにいるような人に懐くハリネズミもいますが、ほとんどのハリネズミは自分から人に近づくことは少ないですよ。少しずつ距離を縮めて、慣れてもらうことが大切ですね。
ストレスや温度に注意して
体にストレスがかかったまま放置すると、ストレスから病気になったり突然死んでしまったりすることもあります。一緒に暮らす家族に長生きしてもらうためにも、温度や湿度管理はしっかりおこないましょう。
ハリネズミに適切な温度は24~29℃、湿度は40%くらいです。快適に過ごせる温度になるように、季節によっては飼育用品を変更する、装置を用意するなど、工夫が必要です。特に、夏場と冬場はハリネズミを飼育する部屋の温度管理に注意してくださいね。
夜行性なのでお世話の時間には気配りが必要
ハリネズミは夜行性なので、日中のほとんどを寝て過ごしています。気持ちよく寝ているときに無理に触ろうとしたり、ガサガサとゲージをお掃除したりすると、棘を逆立てて怒る可能性が高いですよ。
ハリネズミのお世話をするときは、なるべくハリネズミが起きている夜にするようにしましょう。ハリネズミの生活リズムに合わせることで、ストレスなく快適な生活ができますよね。生き物との生活には気配りも大切だということを頭に入れておきましょう。
ハリネズミを迎える前に揃えておきたいもの
ケージとその中に設置するもの
まずは、ハリネズミを飼うケージが必要です。ハリネズミは単独で生活する生き物なので、飼育するときは1匹1ケージで飼うようにしてくださいね。60~90cmくらいの大きさのものを用意しましょう。
ケージの中には隠れ家になる寝床や床材、冷暖房グッズが必要です。先ほどお話したようにハリネズミは臆病な性格なので、人の目から隠れられる寝床を準備しましょう。床材は間違って飲み込む可能性もあるので、安全なものを選ぶことが大切ですよ。
餌やおやつとその入れ物
ハリネズミは動物タンパク質を多く摂取している生き物で、野生では昆虫を好んで食べています。ハリネズミ専用の餌だけでは栄養が不足する場合もあるので、おやつとして虫を与えるとよいですよ。ネット通販でコオロギなどの昆虫を購入することも可能です。
餌やおやつ、水を器に入れて与えましょう。ハリネズミが器をひっくり返さないように、重めの器がおすすめですよ。
子どもが触れるなら手袋があると安心
ハリネズミは、本能からびっくりしたり怖いと思ったりすると丸まって毛を逆立てるので、人が触っているときも注意が必要です。毛が逆だっているときに触ると非常に痛いので、子どもがハリネズミと触れるときは手袋を着けていると安心ですよ。
子どもの場合は急にハリネズミに触る、大きな声を出すなど、ハリネズミからすれば怖い存在かもしれませんね。ハリネズミの性格を子どもに丁寧に説明して、ゆっくり距離を縮めていきましょう。子どもが触れるときは、パパやママが近くで見守ることが大切です。
ペットとの暮らしは子どもにもメリットが
ペットとの暮らしで優しい心が育まれる
ペットは、人がしっかりお世話をしないと生きていけませんよね。パパやママと一緒にハリネズミの餌やりやケージの掃除などをしていくうちに、子どもに優しい心が育まれるといわれています。
心理学研究の調査でもペットと触れ合って育った子どもは、そうでない子どもよりも思いやりの心を持っているという結果が出ているようです。毎日ペットと過ごしていると愛着が生まれるので「守ってあげたい」と子どもながらに優しい心が生まれるのかもしれませんね。