ママは怒っているのに子どもが笑う。その裏にある理由と叱り方
子どもがいたずらなどをしてママが怒っているのにも関わらず、なぜか怒られているはずの子どもが笑っていることはありませんか?ママとしては少しモヤモヤとすることもあるかもしれません。そこで今回は、怒られている子どもが笑う理由と叱るときのコツ、叱った後のフォローの仕方についてお話しします。
子どもが怒られているのに笑う理由は?
笑うことで心を落ち着かせようとしている
こういったストレスとなる感情を、中には受け止めきれない子どももいます。その場合、感情をどのようにコントロールしてよいかわからず「笑うことで心を落ち着かせようとしている」可能性があるのです。子どもにとって「笑う」は、不安な状態から自分なりになんとか切り抜けるための対処法といえるでしょう。
大人でもショックなできごとや失敗をしてしまったとき、笑ってごまかそうとする人がいますよね。子どもも同じです。笑うことは、心が傷つくのを守るための防御反応なのです。怒られているときに笑う子どもほど、繊細なのかもしれませんね。
みんなの前で怒られるのが恥ずかしい
子どもの性格や年齢にもよりますが、友だちとの関わりが増え周りを気にする年齢であれば、照れ隠しで笑っていることが十分考えられます。照れ隠しは自尊心の表れなので、しっかり成長している証なのです。
また、遊びの途中に怒られても、遊びが気になってしまいそもそも話をあまり聞いていない、ということも考えられます。ほかのことに注意が行き真剣に受け止めていないので、笑って終わらせようとしていることもあるでしょう。
怒られるのに慣れて反抗的になっている
子どもは、笑っていて真剣に話を聞いていないように見えても、親が怒っていることはちゃんと感じているのです。しかし、親からすると「話を聞いていない」ようで、何度も同じことで怒ったり、話が長くなったりしてしまいます。そうすると「わかったよ」「また怒るんでしょ」といった子どもながらの反抗心が芽生えることもあるのです。
小さな子どもは言葉で反抗心を伝えられないため、「笑ってごまかして、いうことを聞かない」といった行動で自己主張することがあります。反抗心を作らないためにも、怒り過ぎは注意したいですね。
怒ると笑う子どもを叱るときのコツとは
怒るのではなく叱る!静かな口調を心がけて
人間は感情の生き物です、親とはいえ子どものしたことで怒ってしまうこともあるでしょう。しかし、子どもに「してほしくない」ことを真剣に伝えたいなら「怒る」のではなく、静かな口調で「叱る」ことをしてください。
親のためではなく子どものために注意することは、怒らなくても伝えることができます。感情を挟まない分、子どもも落ち着いて注意を聞くことができますよ。
いけない理由が子どもに伝わるように
たとえば、友だちを叩いてしまったときは「叩いたらダメ」だけでなく、「叩かれると痛いし悲しいよね」「叩くことは怪我をさせてしまうこともあるんだよ」というように、いけない理由まで伝えてみましょう。
いうことを聞かせようと叱ってばかりだと、子どもは窮屈に感じてしまいます。話を聞かなくなったり、笑ってごまかそうとしたりすることにつながるのです。叱りつけるのではなく、いけない理由をわかりやすく伝えることが大切ですね。
みんなの前は避けてできるだけ2人のときに
子どもの自尊心を傷つけないためにも、みんなの前は避けてできるだけ2人のときに伝えたいことを話してみましょう。また、兄弟がいるときも同様です。兄弟の前で叱ってしまうと、兄弟間に微妙な変化をもたらすことがあります。別の部屋に行くなど、2人だけの空間を作りましょう。
ただ、人に迷惑をかけることをしたときや命の危険があるときなどは、人前でも叱ることが大切なことがあります。人前は避けてじっくり話す方がよいことと、その場で叱った方がよいことがありますので、親は見極める必要がありそうですね。