4歳のコミュニケーション能力は?言葉の発達や社会性について
4歳になると言葉のたどたどしさがなくなってきて、いいたいことがはっきりといえるようになってきます。「イヤイヤ」の代わりに「見て見て!聞いて聞いて!」の時期がやってくるのが4歳頃。そんな4歳児の言葉の発達の目安と、コミュニケーション能力を高めるコツを紹介していきます。
4歳の子どもの言葉の発達と目安
自分の気持ちや出来ごとを話してくれる
ママが忙しい時間でも「見て見て!聞いて聞いて!」が止まらないのが4歳児です。気持ちは前のめりでも、まだまだ語彙力は足りないので支離滅裂な内容かもしれません。しかし、大切なのは子どもが自発的に「出来ごとを話してくれる」という事実です。
自分に起きた出来ごとだけでなく、お友だちや先生のことなども話してくれるかもしれません。それを見て自分がどう感じたか、日々の会話の中で話を整理することが上手になっていくでしょう。
言葉のキャッチボールができるようになる
話したいテーマを時系列に沿って(順を追って)話すことができたり、わからない部分を質問したり、相手がいることを意識しながら「会話」するようになってくるのが4歳頃です。今までは表情や雰囲気で察していた気持ちが、しっかりと言葉で表現できるようになってくるので、ママも会話が楽しくなってくるでしょう。
集団生活の中では日々たくさんの人との関わりがあるため、言葉のキャッチボールが自然と行われ言語能力の発達が進んでいきます。ママも子どもと話す際、言葉のキャッチボールが長く続くように意識してみてくださいね。
嘘をついたりよくない言葉を使ったりする
よくない言葉は訂正し、なぜよくないのかも説明しましょう。「嘘」に関しては、空想を楽しむような内容の「許される嘘」と、誰かを傷つけたり、自分を正当化するような「許されない嘘」があります。
嘘がつけるようになったということは、それだけ思考や言葉の発達が進んだという証でもあります。しかし、よくない嘘はなぜよくないのかママがしっかり説明する必要があるでしょう。叱る前に、なぜ嘘をついたのか、理由を子どもに聞くことも忘れずにしたいですね。
4歳の子どもの人との関わり方は?
自分や相手の気持ちがわかってくる
「ママは喜ぶかな」「パパに褒められるかな」など、最初は身近な家族のことを気にかけます。次第に家族以外の先生やお友だちにも意識が向けられ、相手がどう思うかを考えるようになっていきます。
子ども同士で「譲り合い」「許し合い」「なぐさめ合い」などができるようになり、相手の気持ちを汲みながらコミュニケーションし始めるのが4歳頃です。それでもまだ自分の気持ちをうまくコントロールできるわけではないので、友だち同士のトラブルも多いでしょう。そうした経験を経て、コミュニケーション能力が高まるのです。
ルールを守って一緒に遊べるようになる
ルールが理解できると、遊びのバリエーションもグッと増えます。鬼ごっこやかくれんぼ、だるまさんがころんだなど簡単なルールの遊びをするようになります。ルールが理解できる分、勝ち負けにこだわったり、「ズル」をした子を責めたり、これまでになかったような反応が出てくるかもしれません。
「ルールを守らなくてはいけない」という理性と、「ズルをしてでも勝ちたい」などの欲求で感情が揺れ動くことも多い時期です。子どもの様子をよく観察しながら、「ルール」について家庭でも話をしておきたいですね。
役柄になりきる「ごっこ遊び」が大好き
「そんないい方どこで覚えたの?」というほどおませな言葉で役柄になりきる様子は、見ていてほほえましいものです。しかしこの「ごっこ遊び」は、子どもの成長過程においてとても重要な学びの機会でもあります。
ごっこ遊びを通して「強調性」「想像力」「発想力」「表現力」「観察力」などが育まれるでしょう。もちろん、コミュニケーション能力を高めるきっかけにもなります。子どもの成長を感じながら見守りましょう。