妊娠で心拍確認できるのはいつ?ママの不安や知っておきたいこと
産婦人科を受診して心拍確認ができると、安心するママは多いのではないでしょうか。しかし、無事に誕生するまでは喜びと同時に不安な気持ちを感じるものです。そこで、心拍確認ができる時期や確認方法など、心拍確認に関するママの不安や疑問などにお答えします。
初めての心拍確認は何週目から?
心拍確認にいたるまでの胎児の成長過程
赤ちゃんの命は、受精卵という一つの細胞から始まります。精子が卵子と結びつくことで受精卵になり、パパとママの染色体が合わさって新たな命が誕生するのです。
命が宿った受精卵はママの子宮の中で分裂を繰り返しながら色々な細胞に分かれていって、骨や筋肉、臓器などが形作られていきます。頭と胴体、手足の区別がつくようになり、目や耳、口の原型が現れてくるのは妊娠2カ月目ごろで、お腹の中の赤ちゃんの身長は約2.5cm、体重は約4gしかありません。
早ければ5週、遅くても7週には確認
産婦人科でエコー検査を行い、赤ちゃんが入っている胎嚢(たいのう)という袋が子宮内にあって胎児の心拍が確認できれば、正常な妊娠であることが確定します。心拍確認ができるのは早い人で妊娠5週目ごろ、遅い人でも妊娠7週目ごろが一般的なようです。
お腹の赤ちゃんの心臓が動いている様子は、ママもエコー画像で確認できます。エコー検査で動いている赤ちゃんを確認した後は、エコー写真をもらえることが多いようです。
心拍確認の方法と心拍数
産婦人科の先生は、細長い棒のような形をした器具を腟の中に入れて超音波でお腹の赤ちゃんの心拍を確認します。これは「経腟超音波法(経腟エコー)」と呼ばれていて、妊娠12週以降になるとお腹の上から器具を当てる「経腹超音波法(経腹エコー)」で心拍確認をするようです。
お腹の赤ちゃんの心拍数は、成長に従って変化していきます。妊娠5週目ぐらいで1分間に90~100回程度が正常値で、心拍数が一番多くなるのは妊娠9~10週目ごろで1分間に170~180回ぐらいだといわれています。10週目を過ぎると少し減少し、1分間に110~160回程度が正常値となるようです。
心拍確認前後のママの不安とその原因
心拍がまだ確認できない
エコー検査で心拍が確認できない理由の一つが、妊娠週数に誤差があることです。妊娠週数は予定日がはっきりするまでは最終月経から計算しますが、排卵が予定より遅いと実際の妊娠週数とずれることがあります。
また、着床した場所が見つけにくい場所だったために、確認が遅れることがあるようです。心臓が完成する途中であったり、お腹の赤ちゃんが順調に育っていなかったりして心拍が確認できないこともあります。
心拍が確認できなくても1週間後を目安に再度受診して確認できることがあるので、主治医の指示に従ってくださいね。
心拍確認後に出血や腹痛などがある
腹痛が起こる原因の一つには、子宮壁の厚さの違いが考えられます。妊娠4カ月ごろまでは子宮壁が厚いところがあって伸びにくく、痛みを感じるようです。
妊娠初期の出血は、胎盤ができる過程で子宮内膜の血管が破れることで起こると考えられています。また、妊娠により月経前の高温期のホルモン状態と同じようになって、出血や腹痛が起こることもあるようです。
そのほかにも、子宮が周りの組織と癒着して起こる子宮内膜症の可能性も考えられます。
心拍確認後の流産の可能性
心拍確認後の出血も注意が必要です。妊娠初期に少しの出血が見られるのはよくあることですが、切迫流産や進行流産などのトラブルの可能性が考えられます。
妊娠の兆候である腹痛も、心拍確認後の流産に繋がる原因の一つです。普段とは違う強い痛みや長く続くような痛みがあるときには、産婦人科を受診した方がよいでしょう。
流産するとどうしても自分を責める気持ちになってしまいますが、その多くは赤ちゃんの染色体異常などが原因です。あまり自分を責めないでくださいね。