赤ちゃんが転がる寝相はなぜ?その理由や対応と寝相エピソード
赤ちゃんが寝返りを覚えると、寝相もダイナミックになって「朝起きたら、赤ちゃんの寝相にびっくり」ということもありますよね。転がる寝相は微笑ましくもありますが、ぶつかり防止などの対応も必要になってきます。今回は、赤ちゃんの転がる寝相の対応と理由についてや、おもしろい寝相のエピソードをご紹介します。
赤ちゃんの寝相の悪さには理由があった
レム睡眠が多いので大人より動いてしまう
私たちが眠っている間には、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を繰り返しています。レム睡眠時には、体は休んでいるけれど脳は活発に働いている状態で、ノンレム睡眠時は脳も休憩をしている状態です。
眠りの浅いレム睡眠が占める割合は、大人の場合は一晩の睡眠で約20%といわれているのに対し、赤ちゃんは約50%と長めになっています。このように、赤ちゃんの眠りは大人に比べて浅く、レム睡眠の間に1日にあった出来事などを記憶に定着させているといわれています。
また、レム睡眠時には夜泣きをしやすく、寝返りなどの寝相の変化も起こしやすくなるのです。
成長ホルモンの影響で体温が高くなり転がる
例えばちょっとした傷なども、翌日から翌々日には治癒しているとか、数週間でぐっと大きく重くなることもありますよね。これは赤ちゃん特有の成長ホルモンの多さに関係しています。
赤ちゃんは1日の大半を眠って過ごしています。生後6カ月の赤ちゃんの睡眠時間の平均は14時間ほどといわれ、赤ちゃんは眠っている間に体の深層部の体温を発散させて、成長ホルモンの分泌を促しているのです。
そのため、赤ちゃんは起きている間よりも寝ている間の方が体温が高くなることが多いのです。体温が高くなると赤ちゃんなりに寝苦しさを感じて、快適さを求めて無意識に寝返りをします。
大人と同じ布団をかけると暑いので動く
夏でもエアコンや扇風機の風で、赤ちゃんの手足が冷たくなってしまうこともありますし、ほとんどのママが自分と同じように、赤ちゃんにも毛布やタオルケットをかけていますよね。
ただ、赤ちゃんの体温は大人よりも高めで、平熱は36.5~37.5℃くらいあります。さらに先ほども触れたように、寝ている間にも体温は上昇します。
大人と同じ布団や毛布では眠っている内に熱がこもってしまうため、赤ちゃんは暑く感じてしまったり重く感じたりするため、無意識に抜け出そうとして寝相が悪くなるのです。
赤ちゃんの転がる寝相が気になるときには
お腹の冷え防止には腹巻やスリーパーを
赤ちゃんは元々眠りが浅いので、それでも寝返りはします。布団から抜け出してしまって寝冷えをしてしまうとか、寝ている位置にエアコンの風が当たってしまう可能性があるという場合には、スリーパーや腹巻を使用してみましょう。
スリーパーや腹巻で胴体部分の体温を保つと、寝冷えを防止することができ、赤ちゃんが動いている内に外れてしまうこともなく安心です。
タオルやガーゼ、起毛などさまざまな素材のスリーパーや腹巻が販売されています。お部屋の温度や季節に合わせて丁度よい素材を選びましょう。
ぶつかり防止はベビーベッドガードで
ベビーベッドで寝かせていると、夜中に「ゴツッ!」と音がして、赤ちゃんの頭や顔がベッドの柵に当たっていたというケースも意外と多いです。
赤ちゃんの寝相によるぶつかり防止には、ベッドガードがおすすめです。ベッドガードの種類は4辺すべてをカバーする全周型、頭周りの3辺をカバーする半周型、必要な箇所だけに取りつける部分型が選べますが、寝相がダイナミックな赤ちゃんであれば全周型が安心です。
最近ではおしゃれで可愛い柄のベッドガードも多数販売されています。お部屋の雰囲気や赤ちゃんの性別に合わせて、お好みの柄やデザインを選ぶのもよいですね。
大人ベッドのガードは18カ月を過ぎてから
そうしたご家庭でも、赤ちゃんの寝相がダイナミックになるとともに「寝返りしている内に、ベッドから落ちてしまうのでは…」と心配になり、大人用のベッドガードの取りつけを検討することが多いです。
大人用のベッドガードがあれば、赤ちゃんや幼児がベッドから転落するのを防げるので、「早く取りつけた方がよい」と思いがちですが、安全基準に注意してください。
大人用ベッドガードの使用は、生後18カ月以降からという安全基準が設けられています。ベッドガードとマットレスの間に赤ちゃんが挟まってしまう事故を防ぐためにも、18カ月以降から使用するようにしましょう。
目覚めてびっくりの赤ちゃんの寝相
パパや兄弟と同じ寝相でシンクロ
子育て真っ只中のママたちの多くがビックリな寝相を目撃しています。ここでは目撃談の多い赤ちゃんの寝相をご紹介しましょう。
赤ちゃんのビックリする寝相で特に多いのが、パパや兄弟と同じ寝相をしているケースです。同じ方向を向いて、手足の位置まで同じだったり、兄弟で同じ方の手を頭の後ろに回して寝ていたり、親子や兄弟で寝相がシンクロしている様子を発見すると、不思議に感じますし、家族の絆も感じられますよね。
こうしたシンクロした寝相は、記念に写真を撮っておくとよい思い出になりますね。