小学校入学前の漢字学習。勉強を行うメリットとデメリットとは?
幼稚園や保育園のうちにひらがなを読めたり書けたりする子どもは多いですが、漢字も勉強する必要はあるでしょうか。もしも漢字を勉強する場合、そのメリットとデメリットとはどんなものでしょう。小学校入学前の幼児に漢字を習得させるコツと楽しい勉強法をご紹介します。
小学校入学前に漢字を学ぶメリットとは?
文字や勉強することに慣れておける
じっと座っていること、先生の話を聞くこと、鉛筆で文字を書くこと、これらは簡単なようでも子どもにとっては難しいことです。また、文字は普段目にしていても、書くとなるとかなりの集中力を要します。
さらに、書いたものは覚えていく必要もあるので、漢字にかかわらず小学校前に勉強や文字に向かう姿勢を培っておくことは大事です。家庭で勉強することのベースを作ることができれば、学校へ行っても不安感が少なくなりますね。
自信と余裕を持つことができる
勉強は一番最初の印象がとても大事です。最初につまずくと苦手意識を持ってしまい、できないわけではないのに勉強が嫌いになってしまうことがよくあります。
勉強は順を追ってだんだんと難しくなるものなので、最初ができないと後から学ばなければいけないこともできなくなる可能性が高いのです。漢字はひらがなと違い、大人でも全部覚えることは難しいものですよね。
漢字を覚える習慣を早めに身につければ、中学、高校でも役立ちますよ。
漢字ができることで勉強が楽しくなる
日本語で勉強する以上、日本語の読解能力がほかの教科の成績にも影響することは大いにあります。教科書を読んでいて、読めない漢字につまずいて意味が分からなくなってしまえば、その教科も苦手に感じてしまいます。
一方、漢字が得意で、知っている字がたくさん増えれば本を読むことが楽しくなります。自分の知識で本を読むことができることは子どもにとって、とても誇らしいものです。
こうした体験は知識の欲求につながり、勉強をする意欲にも結びつきます。新しい漢字を覚えることが楽しいと感じられるとよいですね。
小学校入学前に漢字を学ぶデメリットとは?
できないことで勉強嫌いになることも
そのうえ、あまりにも難しいことをやらせようとすると「できない」「わからない」ことが当たり前になり、そのことで勉強が嫌いになることも考えられます。ママの言葉で「間違ってるよ」「そうじゃないでしょ」といわれる回数が増えると、子どもがいつも劣等感を抱くようになるリスクもあります。
漢字はくり返し書いたり読んだりすることで覚えられますので、この作業自体が嫌になってしまうと漢字そのものも嫌いになってしまいますよね。
勉強ができない友達を差別する可能性も
ですが、学校で自分と違う子どもをみたとき、この自信が、漢字が読めない、書けない子どもに対する優越感に変わるという恐れがあります。「あの子は頭が悪い」「こんな字もかけないの?」といってしまえば、いった子どもに強い悪気はないとしても、いわれた方は傷つき、悲しい思いをしてしまうかもしれません。
いう側になるかいわれる側になるかは漢字だけの要素では決まりませんが、親としてはどちら側にも立たせたくないものです。
学校の勉強がつまらなくなる感じるかも
一年生で学ぶべき漢字をすでに覚えてしまっていると、国語や漢字の勉強の時間はつまらないものに感じてしまうかもしれません。それだけならまだいいのですが、そのまま漢字の勉強をしないでいると、いつか知らない漢字が出てきたときに慌ててしまう可能性もあります。
ウサギと亀ではありませんが、最初に前に進み過ぎて努力を怠ると、コツコツ勉強をしてきた友達に追い抜かれてしまうかもしれません。予習として一歩前に進む場合は、常に先を走り続ける覚悟が必要ということを覚えておきましょう。
小学校入学前におススメする漢字勉強法は?
遊びながら学べる漢字かるた
これらを習得するのにおすすめなのが「漢字かるた」です。どこで買えるの?という声が聞こえそうですが、自分で簡単に作ることができますよ。
ここでは自作できる漢字かるたのアイデアについてご紹介します。たとえば、シンプルに漢字を覚えるために、読み方と意味を書いたかるたと、その漢字を書いたかるたを用意します。いくつかのペアを作っておけば遊びながら漢字が読めるようになります。
ほかにも「部首」や「四文字熟語」の組み合わせを覚えるかるたなど、アイデア次第でたくさんの面白いかるたが作れますよ。