母子同室でのお世話はきつい?心が折れないための過ごし方
産後に初めて感じる心と体の不調
産後ハイと産後うつがある
産後ハイは産後直後になりやすく、明るくエネルギッシュになるほか、興奮して眠れない、気分が高揚しおしゃべりが止まらない、などの症状が現れます。
産後うつになると、赤ちゃんが可愛く思えなくなったり、思いつめたりと、深刻な問題につながる恐れがあります。産後1カ月ほどで落ち着くとされていますが、長引くママもいます。また、産後ハイから産後うつにおちいることもあるので、早めの対処が大切ですよ。
おっぱいが痛いときはすぐに相談する
赤ちゃんの吸う力は思いがけず強いものです。くわえ方が浅いと乳首だけを吸い続けてしまい、乳首の付け根が切れてしまいます。なるべく赤ちゃんの唇が乳輪に触れるくらいにくわえさせるのが、切れずに授乳できるポイントです。
また、産後2日あたりから、母乳が出始めおっぱいがカチカチに張ることがあります。触ると岩のようにかたく、寝返りが打てないほどに張る場合もありますよ。
どちらも放っておくと、痛みがひどくなる恐れがあります。乳首やおっぱいの痛みは母乳育児に影響を与えます。おっぱいが痛くなったら、すぐに助産師に相談しましょう。
つらい睡眠不足は昼寝で緩和する
「昼間には寝づらい」「面会に来てくれた人に申し訳ない」などと思わず、赤ちゃんが寝ているときはママもなるべく寝るようにしましょう。出産を終え、赤ちゃんのお世話で大変な思いをしているのは、誰もが理解できることですよ。
眠れるときに寝ておかないと、疲労がたまってしまいます。たとえ昼寝の短い時間でも、ぐっすり眠れるとすっきりしますよ。
「赤ちゃんがどうしても寝てくれない」「寝不足でもう限界」というときは、無理をせず看護師や助産師に相談しましょう。
赤ちゃんも自分のことも大事にしよう
心と体の不調は気軽に相談してみる
また、母子同室のデメリットでよく聞くのが、産後の体の回復が遅れたということ。産後は貧血や腰痛などが起こりやすくなります。心と体の不調を感じたら、早めに担当医や助産師に相談しましょう。
ママは赤ちゃんを優先し、自分のことは後回しになりがちです。自分の気持ちや体調について、赤ちゃんの親でありママのパートナーでもあるパパに話を聞いてもらうことも大切ですよ。
音楽を聴いてリラックスすることもおすすめ
そのようなときに簡単にリラックスできる方法として、音楽を聴くことをおすすめします。スマホで「深い眠りを誘う音楽」「リラックスミュージック」と検索すると、色々な音楽が出てきますよ。
自分が気に入った音楽を聴きながらリラックスしていると、眠れるかもしれません。さらに、音楽は赤ちゃんにもよい影響を与えるといわれています。赤ちゃんがなかなか寝てくれないときに、ゆったりとした音楽をかけるのも効果がありますよ。
きついのは少しの間。後でよい経験となる
出産後の体で睡眠不足になりながら、赤ちゃんのお世話をするのはきつく感じることもあるはずです。しかし、入院中から赤ちゃんと一緒に過ごし授乳やおむつ替えの練習をしておくと、自宅に戻ってからの育児がスムーズに始めやすくなりますよ。
個室の場合は、赤ちゃんが泣いても周りを気にせず対応でき、赤ちゃんをよく知る貴重な時間になります。大部屋は気を遣いますが、大変な思いをしているのはほかのママも同じなはず。同室のママと赤ちゃんの話をしているうちに仲よくなり、退院後もつき合えるママ友ができることもありますよ。
まとめ
母子同室には、可愛い赤ちゃんとずっと一緒にいられる、退院前に育児の練習ができるなど、メリットがたくさんありますが、きついことが多いのも事実です。
出産の翌日から、夜は別室でもよい、などの対応をしている産院もありますよ。産院に確認し、自分の希望に沿った形で産後を過ごせるとよいですね。