子どもが受ける予防接種とは?予防接種の種類や接種後の対応について
子どもが嫌がる予防接種。たくさんあってどれから受ければいいのか、いつ受ければいいのかよくわからないというパパやママもいるでしょう。 そこで予防接種にはどんなものがあるのか、予防接種を受けるときの注意点、予防接種後の注意点などを紹介します。
子どもが受ける予防接種について
定期接種と任意接種のワクチンを知ろう
予防接種には定期接種と任意接種のワクチンがあります。定期接種は日本の法律で「何歳にどんな予防接種をするか」ということが定められているので、それに基づき市町村が主体となって実施します。
ワクチンによって自治体の保健センターなどで集団接種する場合と、個人でかかりつけ医に接種してもらう場合とに分かれます。定期接種は一部費用を負担する場合もありますが、公費で受けられることがほとんどです。
任意接種は希望者が自費で受けます。自治体によっては、全額または一部費用を負担してくれるところもあるようです。
適切な接種年齢とスケジュールを考えよう
赤ちゃんは、ママのお腹にいるときにいろいろな病気に対する免疫を受け継ぎます。でも、その免疫は生後何日かすると失われてしまうものがあります。
中には、免疫がないことで重篤な疾患にかかってしまう場合もあります。予防接種はその免疫を補うために、適切な時期に受けることが大切です。
定期接種のスケジュールは母子手帳や自治体の保健センターのホームページなどで公開されていますので、定期接種はもれのないように受けてくださいね。
ワクチンの種類によって接種間隔が違う
接種間隔をあける理由には、ワクチンの免疫がつきやすくなるため、副作用があったワクチンをわかりやすくするためなど、さまざまな説があります。忙しいパパやママはできるだけ早く全部接種して終わりにしたいと感じるでしょう。
でも、赤ちゃんの体に何かあってからでは遅いので、国は法律で定められた時期に適切な接種間隔で予防接種を受けることをすすめています。接種間隔についても、保健センターやかかりつけ医が相談にのってくれますので、わからないことは早めに相談しましょうね。
子どもが予防接種を受けるときの注意点
ママは予防接種の副作用について理解しよう
一般的に、ワクチンが原因の副作用には、
・接種した部位が赤く腫れる
・熱が出る
・機嫌が悪い
などがあります。2~3日経てば自然に治まる場合がほとんどですが、もし副作用があらわれた場合、パパやママは子どもを注意深く観察する必要があります。
ほかの病気との合併症を引き起こしてしまったり、重症化してしまったりする場合がまれにありますので、子どもの様子がいつもと違うなと感じた場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
任意接種も実は受ける必要がある
任意接種には
・ロタウイルスワクチン
・おたふくかぜワクチン
・インフルエンザワクチン
などがあります。
幼稚園や保育園で集団生活を始める前には予防しておきたいものばかりですね。集団生活でこれらのウイルスに感染してしまうと、長期間の欠席をしなければならなくなってしまいます。
子どももパパやママも、つらい時期を長く過ごすことになってしまいますので、ご家庭でよく話し合って受けるかどうかを決めてくださいね。
予防接種に行く前に子どもの体調を確認
・熱が37.5度以上出ている
・重篤な急性疾患にかかっている
・予防接種でアナフィラキシーショックになったことがある
以上の症状がある場合は予防接種が受けられません。このほかに、パパやママがチェックしたいポイントは、
・子どもの機嫌はいつもどおりか
・前日はよく眠れたか
・最近、遊んだお友だちや知り合いに何かしらの疾患があった子どもはいないか
などです。
熱はないけど、ちょっと様子が変だなと感じる場合は、遠慮なく問診時に相談しましょうね。
子どもの予防接種後に注意する点
接種箇所が腫れた場合の対応について
通常、接種箇所が腫れても治療はいりません。接種箇所が腫れて熱を持ってしまい気になるという場合は、アイスノンなどで冷やすとよいです。
腫れがひくと、段々かゆくなることもあります。くれぐれもお風呂でいつも以上に温めたり、かきむしったりしないようにしましょうね。
まれに、肘を越えて腫れが広がってしまう場合があります。病院で腫れを取る薬を処方してもらうことになりますので、無理をせずに受診しましょう。