乳児と過ごす夏。夏の暑さを上手に乗り切る工夫とポイント
楽しいお出かけで気をつけたいこと
ベビーカーでお出かけするときの注意点
ベビーカーでお出かけするとき、赤ちゃんはママの高さよりも地面に近い高さで移動することになります。座面が地面に近いため、一日中太陽を浴びたコンクリートの反射熱を受けやすく、ママが体感している温度よりも赤ちゃんは暑く感じています。
赤ちゃんがベビーカー内で少しでも涼しく過ごせるよう、以下の方法がおすすめです。
・保冷剤:タオルに巻いた保冷剤を背中部分に取りつける。赤ちゃんに直接当たらないようにし、柔らかいジェルタイプのものがよい。
・足元用のシェード:ベビーカー上につけるひさしでは膝下が太陽にさらされてしまうので、足元用なら地面の照り返し熱から守ってくれる。
車でお出かけするときの注意点
暑いとついエアコンの温度を下げがちですが、狭い車内では効きすぎて赤ちゃんの身体が冷える可能性があります。特に、外で汗をかいてから冷たい風に当たると体調を崩してしまうので、薄いタオルケットなどを車内に常備すると安心です。
エアコンを使うと湿度も下がり空気が乾燥するため、脱水症状にならないよう、時折車を車を停めて赤ちゃんの水分補給をするように心がけましょう。
外と室内の温度差に注意しよう
赤ちゃんの体温調節機能はデリケートなので、ちょっとした気温差で体調を崩すことも珍しくありません。外で汗をかき肌着が湿った状態でエアコンの効いた室内に入ると、体がすぐに冷えるので注意が必要です。
赤ちゃんの体調が気になる場合は、できれば乾いた衣類に着替えさせてから涼しい室内で過ごすようにしましょう。外ではできるだけ赤ちゃんが涼しく感じるよう、衣類や日よけなどで調節し、室内ではエアコンで体が冷え過ぎないよう、カーディガンやタオルケットなどで調整するとよいですよ。
暑い時間帯の室内での楽しい過ごし方
お風呂をプールの代わりに
夏場は日中に公園などに行くのが難しいので、お風呂をプール代わりにして遊ぶのがおすすめです。「赤ちゃんにはまだ早くない?」と思うかもしれませんが、座れるようになった赤ちゃんからお風呂プールは楽しむことができますよ。
赤ちゃんが安全に遊べるように、お風呂に貯める水の量は赤ちゃんが座った状態でも足が浸かる程度にしておきましょう。水の感触を楽しんだり、お風呂におもちゃを浮かべたりするだけでも楽しく遊べます。
小麦粘土で手先に刺激を
粘土遊びは、指先や手の平で粘土の感触を確かめながら遊べるため、赤ちゃんの脳の発達にもよい影響があるといわれています。赤ちゃんはなんでも口に入れて確かめたがるので、口に入れてもよい小麦粘土なら安心して遊べますよ。
小麦粘土の感触を確かめるだけでも十分に楽しめますし、食紅を使って色々な色の粘土を作るのもよいでしょう。おもちゃで遊ぶだけでなく、粘土の感触を楽しむ遊びも刺激があって面白いですね。
スキンシップで楽しく過ごそう
しかし、赤ちゃんのときからママとたくさん触れ合うことで、親子の信頼関係は深まるといわれています。お家で過ごすときは、短い時間でもよいのでスキンシップを取る時間を作りましょう。
スキンシップを取ると、幸せホルモンといわれるオキシトシンが分泌されるため、赤ちゃんだけでなくママも幸福感で満たされます。ハグや抱っこ、手遊び、ベビーマッサージなど、スキンシップにも色々あるので、楽しみながら触れ合ってくださいね。
まとめ
夏は、花火大会やお祭りなど、大人にとっては心躍るイベントも盛りだくさんの季節ですが、赤ちゃんにはほかの時期よりも、より一層の注意が必要な季節ともいえます。しかし、ママの万全な準備によって赤ちゃんも心地よく夏を過ごすことが可能です。
赤ちゃんとお出かけする機会も増えると思いますが、くれぐれも大人のペースではなく、赤ちゃんの体調優先にお出かけを楽しむようにしましょう。