魔の2歳児は海外でも共通!海外のママたちのイヤイヤ対処法
英語圏ではTerrible Two(テリブルツー)と呼ばれる魔の2歳児。この時期の子どもに頭を悩ませるのは、日本のママだけではないようです。子どものイヤイヤに海外のママたちはどのように対処しているのでしょう。今回は、海外での魔の2歳児への対応や子育て法などをまとめてみました。
海外でも共通する魔の2歳児とは
なんでも自分でやってみたい時期
なんでも自分でやりたがり、ママが手を出そうとすると「自分で!」と手伝いを拒否します。うまくできずに泣いたり怒ったりしますが、手を出されるのもイヤという難しい時期です。
時間がないときに「自分で!」が始まり、困るときや、危なっかしくてハラハラすることもあります。しかし、自分でやるという自己主張は成長の証と前向きに捉え、時間が許す限り子どもがやるのを見守りましょう。
親が先回りして「それじゃうまくできないよ」「こうしたら?」などと口を出さないようにしてくださいね。子どもは失敗を繰り返しながら、様々なことを学んでいきます。
親のやることがすべて気に入らない
できることも増えてくるので、親が着替えを手伝おうとしたり、子どもの歯磨きをしたりするのも嫌がります。何をしても「イヤ!」と反抗し、親はお手上げ状態になることも少なくありません。
また、子どもなりのこだわりも持つようになります。ママが選んだ洋服が気に入らないので着ない、パパが選んだコップが気に入らないから飲まないなど、様々な場面でこだわりを見せます。
意地を張ることもあり、一度イヤと言ったら曲げられず長期戦になることも。何をしてもこのような調子で、親は自分を拒否されているようで辛くなってしまいます。
うまく言葉で伝えられず泣きわめく
言葉の発達には個人差がありますが、動物や体の部位など様々な名称のほか、「こっちがいい」「ちょうだい」など簡単な意思が伝えられるようになります。
しかし、思ったように言葉で伝えられないことも多く、ストレスを抱えます。その結果、ストレスが爆発して泣きわめき、親がなだめても聞く耳を持ちません。
万が一、ママが間違った解釈をしようものなら、怒って手がつけられなくなることもあります。ママは対応に大変ですが、それだけママに分かって欲しかったという気持ちを汲み取りましょう。
海外のママは2歳児にどう対応している?
思いっきり泣かせて落ち着くのを待つ
海外では子どもが自分の欲求が通らず泣いているときは、なぜだめなのかを簡潔に伝え、本人が納得するまで泣かせることが多いようです。外出先では人のいない場所や車に移動し、周りの迷惑にならないようにします。
子どもが怒って泣いているときは、親が何か言うと逆効果になるときがあります。子どもの様子を見ながら、子どもが自分で落ち着くまで距離を置くようにするママもいます。
子どもに危険がないよう近くで見守り、親を必要としてきたときは抱きしめ、話を聞きます。間違っても「勝手にしなさい!」と言って、離れるようなことはしません。
イヤイヤ状態の緩和に睡眠時間を大事にする
日本ではパパの帰宅に合わせて遅くまで起きている子もいますが、欧米では2歳児でも早寝早起きを心掛け、生活リズムを整えます。
昼寝も決まった時間にさせる親が多いですが、2歳になると昼寝をしない子も増えてきます。普段は昼寝をしない子どもでも、疲れや寝不足からイヤイヤがひどいときは、昼寝をさせたり家でゆっくり過ごしたりします。
また、眠くてイヤイヤ状態がおさまらない子どもは、車に乗せて走りながら寝かせるという車社会のアメリカならではの方法を取るママもいます。
イヤイヤ打開策は質問形式で
自分でやりたいことを選択し自主性を育てることを重視するモンテッソーリ教育は、イタリアの女性医師が確立し、多くの欧米ママが共感しています。
自立を大切にする欧米のママたちは「お昼ごはんはパンとパスタどっちがいい?」「お出かけするけど、どの靴を履く?」と簡単な質問をし、自分で考え選択する機会を与えます。
モンテッソーリ教育にも通じるこの方法なら、子どもは自分で決めたことに満足し、ママはイヤと言われずに済みますね。
試してみたい海外の魔の2歳児の子育て法
子どもと親に効果的な方法「タイムアウト」
さらに「10数え終わる前にやめようね」とカウントダウンしながらやめるチャンスを与える場合もあります。
注意された行動を再度行った、もしくはカウントダウン中にやめなければ、部屋の隅、決まった椅子など、一定の場所に連れて行きます。もし、タイムアウトの場所から動いたら何度でも戻します。
場所を移動しひとりになることで、冷静になり考えることができます。親もいったん子どもと離れると、イライラした気持ちがクールダウンします。タイムアウトが終わったら、落ち着いてタイムアウトの理由を話し合うことができます。