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粉ミルク育児について知ろう!母乳との違いと卒乳時期や賞味期限など

粉ミルク育児について知ろう!母乳との違いと卒乳時期や賞味期限など

母乳育児のメリットについて耳にすることもありますが、ミルク育児はどうなのかと心配になりますよね。ミルク育児にもメリットとデメリットの両方があります。ミルクと母乳の違いやミルク育児のメリットとデメリット、卒乳の時期や賞味期限などママが知りたいミルクのことをご紹介します。

赤ちゃんに与える粉ミルクと母乳の違いとは

どちらも赤ちゃんの成長に必要な栄養を含む

離乳食が始まるまでの赤ちゃんは母乳やミルクから成長に必要な栄養を摂っています。どちらも同じ栄養が含まれているのでしょうか。

粉ミルクができる前からママは母乳で赤ちゃんを育ててきたわけですから、母乳には赤ちゃんの成長に必要な栄養が含まれています。

粉ミルクは母乳の成分に近づけて作られており、母乳も粉ミルクも赤ちゃんの成長に必要な乳糖や脂質、タンパク質などの栄養を含んでいます。

ただ両者の違いとして、母乳には免疫物質が含まれていますが、ミルクには含まれていません。その一方でミルクには母乳に少ないビタミンKやビタミンDが含まれています。よって、まったく同じというわけではありませんが、どちらも赤ちゃんにとって必要な栄養を含んでいると言えます。

ミルク育児と母乳育児のメリットの比較

母乳は、赤ちゃんの未熟な消化器官にも負担を掛けずに消化吸収することができます。免疫物質も含まれていますから安心です。

母乳を飲ませることで、おっぱいも刺激されて子宮の戻りが早くなり、乳がんになるリスクも低くなるようです。ママの体重も減りやすくなりますよ。

一方で、ミルクには母乳に少ないビタミンKが含まれていますし、ママの体調に影響されず常に同じ栄養を与えることができます。腹持ちもよいので授乳の回数が母乳より少なくて済みますね。

ミルクは母乳とは違って誰でもあげられるので、ママにだけ負担が掛かるということを減らせるでしょう。ママは赤ちゃんを気にせず服薬や食事ができるのでストレスも少ないですね。このようにそれぞれにメリットがあります。

ミルク育児と母乳育児のデメリットの比較

母乳のデメリットとしては、ママが成人T細胞白血病や後天性免疫不全症候群などに感染している場合は、母乳を介して赤ちゃんにうつる可能性があります。また、母乳にはビタミンKが少ないですから、ビタミンK欠乏性出血症にかかる危険性も高くなります。

一方、母乳をあげていたら、おっぱいのトラブルが起きやすいですし、母乳への影響を考えて食事や服薬を制限する必要が出てきます。

ミルクには母乳のような免疫物質が含まれていませんから、赤ちゃんが細菌やウイルスなどに感染する可能性が高くなります。経済的な負担やミルクを作る手間が掛かりますし、哺乳瓶や乳首の消毒も大変です。おっぱいへの刺激がないですから子宮の戻りが悪くなる可能性もあります。

赤ちゃんに粉ミルクを与えるのはいつまで?

粉ミルクを与える目安は1歳ごろまで

母乳でもミルクでも卒乳のタイミングはどのママでも迷うところではないでしょうか?赤ちゃんにミルクを与える目安は1歳ごろまでのようです。

生後5~6カ月ごろには離乳食が始まるでしょうから、その食べ具合に合わせてミルクの量を調整するようになります。離乳食をあまり食べないのにミルクをやめてしまうと栄養が不足しますし、離乳食を食べているのにミルクも変わらず飲ませていたら栄養過多になってしまうでしょう。

そうならないためにも、赤ちゃんの離乳食の量と体重の増え方を見ながら、ミルクをいつまで与えるかを考えたいものです。離乳食をかなり食べるようになったらフォローアップミルクに移行していってもよいですね。わが子の状況に合わせて臨機応変に対応しましょう。

夜間のミルクは1歳前後を目安に断乳を

ママが卒乳を考え始めたら、まずは夜間のミルクをやめてみるのもよいかもしれません。夜は長いですから、夜間断乳ができたら卒乳も簡単にできそうですよ。

まずは、卒乳したい時期から逆算して3~4カ月前を目安に夜間断乳をしてみましょう。夜中に泣いて起きても、すぐにミルクをあげずにほかのことをして気を紛らわせるのです。

もし、周りで卒乳や断乳したと聞いても焦らないことです。焦ると赤ちゃんに伝わってさらに卒乳が遅くなることもあります。

またミルクを断乳するということは哺乳瓶以外で水分を飲む必要がありますから、コップやストローマグなどで飲むことも練習したいですね。その様子も見ながら、断乳にチャレンジしてみましょう。

フォローアップミルクの目安は3歳ごろまで

フォローアップミルクを飲ませるママと飲ませないママもいますが、離乳食がなかなか進まず必要な栄養が取れているか心配であれば飲ませてみてもよいでしょう。

一般的にはミルクや母乳の卒乳を考える1歳ごろから3歳ごろまで飲ませているママが多いようです。

1歳を過ぎたころから、赤ちゃんは内臓が少しずつ強くなってきます。内臓が強くなることで牛乳を飲んでもお腹を壊しにくくなりますから、フォローアップミルクではなく牛乳を飲ませても大丈夫になります。

フォローアップミルクには、不足しがちなカルシウムやミネラルなどが含まれていますので、いつまで飲むと決めてしまうより、離乳食の内容や食事量を見ながら期間や量を決めていきましょう。

粉ミルクの賞味期限や調乳ミルクの保存期間

粉ミルクを安全に使うために期限を守ろう

粉ミルクには栄養が多く含まれており、細菌が混入すると増殖しやすい特徴があります。それに加えて、粉ミルクに含まれる脂肪は空気に触れると酸化しやすく、含まれる栄養価も低下してしまいます。

ですからメーカーはミルクを安全においしく栄養も低下させずに飲むために、「開封後1カ月以内」という賞味期限を提示しているのです。ミルクを清潔なまま保存するためにも、賞味期限を守ることは大切です。

もし、赤ちゃんに細菌が増殖しているミルクを飲ませてしまったら、命にかかわることもあります。赤ちゃんに安全なミルクを飲ませるためにも、開封後1カ月までには使い切りたいですね。できるだけ新鮮なうちに飲み切ってしまいましょう。
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