寝る前のフォローアップミルクは必要?量や注意点とやめ方について
離乳食が軌道に乗ってきたころ、フォローアップミルクを利用するママが増えてきます。寝る前にも、習慣的に飲んでいる赤ちゃんがいるようですね。ただ、寝る前のフォローアップミルクにはいくつかの注意点があります。今回は飲む量や飲むときの注意点、さらに必要がないと感じたときの上手なやめ方をご紹介します。
寝る前のフォローアップミルクについて
栄養が摂れていれば寝る前のミルクは不要
厚生労働省の「改定・離乳の基本」にも「フォローアップミルクは(略)離乳食の摂取が少なく蛋白質などの不足が懸念される場合」に用いると書いてあり、例えば病気のときや離乳食をあまり食べないときに利用するものとされています。
中には寝る前に、習慣的にフォローアップミルクを飲んでいる赤ちゃんもいると思います。「ミルクを飲むと落ち着いて寝てくれるのでやめられない」という意見もあるようですが、離乳食をしっかり食べて栄養を摂れているなら、ママの判断でやめても大丈夫です。
1日トータルで600mL以上は与えない
離乳期の赤ちゃんの主な栄養は離乳食から摂ることが大切です。栄養を摂ろうとフォローアップミルクをたくさん飲んでしまうとお腹がいっぱいになって離乳食を食べる量が減ってしまい、かえって栄養不足になる恐れがあります。
離乳食から十分に栄養が摂れるように、フォローアップミルクは上限を守って飲みましょう。1回に飲む量は100mLまでで1日6回以内とし、トータルで飲む量は600mL以内に収めるようにしましょう。
虫歯ができやすいので注意する
フォローアップミルクには糖が含まれているため、歯に成分が残っていると虫歯になるリスクが高くなってしまいます。
とくに乳歯は永久歯に比べて柔らかく酸に弱いため、虫歯になりやすいようです。赤ちゃんは虫歯になっても上手に痛みを伝えることができず、ママが気づいたときには赤ちゃんの歯に大きな虫歯ができていることも少なくありません。
虫歯にならないためには歯のケアをすることが大切です。次の項目では赤ちゃんの虫歯を予防するための方法をご紹介します。
寝る前のミルクで虫歯にならないために
ストローやマグで与えよう
実は哺乳瓶でミルクを飲むとき、赤ちゃんは歯と歯茎を乳首部分にこすりつけて吸います。この飲み方では歯にミルクが残りやすくなるため、虫歯のリスクが高くなるのです。
哺乳瓶でミルクを飲み慣れている赤ちゃんは、ストローやマグを使って飲むことに抵抗感があるかもしれません。しかし少しずつ慣らしていくことが大切です。
虫歯予防のためだけでなく、赤ちゃんは成長とともに哺乳瓶から卒業するのが自然です。習慣づけるためにもストローやマグの練習をしていきましょう。
飲み終わった後に湯冷ましや麦茶を与える
湯冷ましや麦茶には糖分が含まれていないため、飲むことでフォローアップミルクの糖分が薄まって虫歯になりにくくなります。
果物のジュースや赤ちゃん用のお茶なども赤ちゃんが飲める飲料ですが、ジュースなど糖分が入っているものはやはり虫歯のリスクになり、赤ちゃん用のお茶でも少量のカフェインが入っていれば赤ちゃんの眠りを妨げてしまいます。
そのため寝る前の水分としては、糖分やカフェインが入っていない湯冷ましや赤ちゃん用の麦茶が適しているのです。
飲んだ後は歯磨きをする
虫歯を予防するためには、やはり寝る前の歯磨きが有効です。赤ちゃんも寝る前にフォローアップミルクを飲んだら、虫歯予防のため歯磨きをして寝るようにしましょう。
もしミルクを飲みながら赤ちゃんが眠りについてしまったら、ママが指や綿棒を使って口の中を優しくケアしてください。
指に巻きつけた濡れガーゼや湿らせた綿棒を、歯と歯茎の境目に当ててそっと拭きましょう。とくに唾液が当たりづらい上の歯を重点的にきれいにしてくださいね。