産後のケアにピラティスは効果的?ピラティスのメリットや注意点
産後の骨盤の歪みが気になったり、妊娠中に増加した体重がなかなか元に戻らなかったりして悩んでいるママも多いのではないでしょうか。産後のダイエットや産後のケアにぜひ試していただきたいのがピラティスです。ここではピラティスのメリットやヨガとの違いを紹介していきます。
ピラティスの基本について知ろう
ピラティスの意味や概念
ピラティスで大切なのは、心と体を一体化させることです。肉体だけでなく精神にも働きかけることで、心身ともに健康な状態へと導くことができます。
子育て中のママはなかなかゆっくりとリラックスすることができないですよね。ピラティスをおこなうことで、その時間は自分自身と向き合うことができ、精神を解放することができます。体を動かすことで、普段使わない筋肉を伸ばすことができ、体の疲れを癒す効果もあります。
ピラティスの特徴について
ピラティスではインナーマッスルと呼ばれる体幹を主に鍛えていきます。体幹を鍛えることで、体の軸がしっかりとし姿勢もよくなります。背筋がすっと伸びた女性は美しいですよね。また体幹を鍛えることで、体の歪みの改善にも効果があります。
またピラティスでは、胸式呼吸を使用します。胸式呼吸をおこなうことで、交感神経を優位にします。交感神経を優位にするということは、筋肉トレーニングにも有効に働きかけることになります。
ピラティスはゆっくりとした動きが多いので、ジムで走り込んだりダンベルを使ったりするようなエクササイズの過酷さもありません。
ピラティスとヨガの違いを知ろう
簡単にいえば、ヨガはストレッチ効果が高く、ピラティスはインナーマッスルを鍛えるものです。ヨガではあらゆるポーズをとることで体を伸ばし、また一つ一つのポーズに時間をかけておこないます。一方でピラティスでは、体を動かし続けることでインナーマッスルを鍛えていきます。
またヨガとピラティスでは呼吸法も異なります。ピラティスでは胸式呼吸を使うのに対し、ヨガでは腹式呼吸を使用します。ピラティスは筋肉トレーニングに重きを置くのに対し、ヨガでは腹式呼吸を使うことでより高いリラックス効果が期待できます。
産後にピラティスをやるメリットとは
ピラティスは産後のダイエットにぴったり
妊娠中はどうしても運動量が減ってしまいますよね。またお腹が大きくなることで腹筋も大きく減ってしまいます。ピラティスでは体の奥のインナーマッスルに働きかけるので、失った腹筋や筋肉に効率よく働きかけることができるのです。
またピラティスのよいところは自宅で気軽におこなうことができる点です。子育て中のママは一人で外出することもなかなか難しいですよね。ピラティスであれば少しのスペースでおこなうことができるので、お昼寝中の赤ちゃんの横でもできます。音楽などを使用しないので赤ちゃんが起きてしまう心配もないですよね。
関節痛や腱鞘炎の負担を減らせることも
そんな体の痛みもピラティスによって改善できるかもしれません。産後は体が歪み、関節の痛みが起こりやすくなっています。また妊娠中の体重の増加により、産前と比べると体の動きも鈍くなっていることも。ピラティスでインナーマッスルを鍛えることで、体のバランスを整える効果が期待できます。
また長時間の赤ちゃんの抱っこで腱鞘炎を起こす人が多いでしょう。ピラティスでは正しい腕の使い方を学ぶことができるので、痛みの改善効果も期待できます。
骨盤を整える効果も期待できる
ピラティスではインナーマッスルを鍛えることで、体の軸をまっすぐに整えます。体の軸をまっすぐに保つことができるようになると、骨盤も自然と元の位置へと戻っていきますよ。
骨盤の歪みは体全体の歪みに繋がります。また骨盤が歪んでいると血流が悪くなり、冷えやむくみの原因にもなるでしょう。また腰痛や肩こり、関節の痛みにも繋がります。
ピラティスにより骨盤を整えることで、美しい姿勢も保つことができるようになり、ダイエット効果も得ることができるのです。
ピラティスをやるときに気をつけたいこと
産後のピラティスは病院に相談してから
基本的には産後1カ月が経過するまでは、無理な運動はせずにゆっくりと過ごすようにしましょう。1カ月健診で何も問題がなければ、ピラティスを始めてみてもよいでしょう。1カ月健診でもまだ悪露が続いているようであれば、悪露が止まってからスタートしてもよいかもしれません。
産後の歪んだ骨盤が元に戻るのには、約6カ月かかるといわれています。つまり、産後6カ月まで歪んだ骨盤をそのままに生活してしまうと骨盤が歪んだまま固まってしまうのです。そうなる前に整えておきたいですね。