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赤ちゃん用のアルカリ性洗剤とは?特徴や選ぶポイントと注意する成分

赤ちゃん用のアルカリ性洗剤とは?特徴や選ぶポイントと注意する成分

赤ちゃんのデリケートな肌に触れる衣類は、安全に清潔に洗いたいですね。そのために、どんな洗剤を使えばよいか迷うママもいるのではないでしょうか。今回は赤ちゃん用のアルカリ性洗剤についてご紹介します。特徴やアルカリ性洗剤の選び方など、ぜひ参考にしてくださいね。

中性洗剤との違いとアルカリ性洗剤の特徴

中性洗剤との違いについて

洗濯洗剤の多くは弱アルカリ性か中性の性質を持っています。二つの主な違いは、洗浄力と衣類へのダメージです。

まず洗浄力の違いについて。基本的に衣類につく汚れは皮脂汚れや泥汚れが多く、こうした汚れは「酸性」であることがほとんどです。

酸性の汚れを落とすには反対の性質を持つアルカリ性が効果的であり、アルカリ性洗剤は強い洗浄力を持っています。洗浄力が強いと聞くと「洗剤はアルカリ性のみでよいのでは?」と考えがちですが、実はアルカリ性洗剤には弱点があります。

アルカリ性洗剤は、衣類にダメージを与えやすいのです。衣類を優しく洗うには中性洗剤がおすすめで、中性洗剤なら色落ちを防ぎ風合いを保って、優しく洗い上げることができます。

皮脂や油汚れがよく落ちる

弱アルカリ性洗剤の洗浄力についてもう少し詳しくみていきましょう。弱アルカリ性洗剤が得意な汚れがわかれば、上手に使いこなせますよ。

弱アルカリ性洗剤が得意な汚れの一つが、油汚れです。油汚れとは、手垢などの皮脂汚れや料理のときに飛び散る油などです。

この油汚れの主な成分は「脂肪酸」で、脂肪酸はアルカリ性洗剤のアルカリ成分と反応することで一種の石けんになります。石けんは汚れを落とす成分である界面活性剤で、石けんの洗浄成分でほかの汚れも落としていくのです。

つまり油とアルカリ成分が反応することと、それにより作られる一種の石けんの洗浄効果、この二つの働きでアルカリ性洗剤は油や皮脂汚れをきれいにしてくれるのです。

食べこぼしや血液を分解

アルカリ性洗剤はタンパク質由来の汚れにも洗浄効果を発揮します。タンパク質由来の汚れとは、食べこぼしや血液などが衣類に付着した汚れです。

こうしたタンパク質由来の汚れは、アルカリ性洗剤のアルカリ成分でタンパク質を分解して落とします。どのように分解するかというと、タンパク質を構成しているアミノ酸の結合に作用するのです。

アルカリ成分はアミノ酸の結合を切って分解したり、結合を緩めて構造を変化させたりします。アミノ酸の結合が緩くなったタンパク質はもろくなり、それにともなって衣類の繊維に絡みついていたタンパク質由来の汚れも力が弱まります。

このようにしてアルカリ性洗剤は繊維からタンパク質汚れを離して、衣類をきれいにするのです。

赤ちゃん用のアルカリ性洗剤の選び方

肌に優しく溶け残りにくいもの

お店に行くと様々なアルカリ性洗剤があり、どれを選ぶか迷いますね。粉タイプと液体タイプも、迷うポイントの一つです。赤ちゃんの肌にはどちらがよいのでしょうか。

二つの違いを比べてみましょう。

・粉状
洗浄力が強くコスパがよい。ただし溶け残りしやすい。
・液体状
衣類に溶け残りにくい。ただし洗浄力に欠ける。

アルカリ性洗剤に限らず、洗浄剤が衣類に溶け残ってしまうと赤ちゃんの肌に影響を与える恐れがあります。溶けやすさは重要です。ただ、洗浄力も大切ですね。

洗浄力を生かしつつ溶け残りを避けるためには、粉タイプをしっかり溶かしてから衣類を入れるようにしましょう。一方忙しくて溶かしている時間のないママは、液体タイプを使うと安心です。

合成界面活性剤の配合割合が少ない

赤ちゃんの洗剤選びでは、成分にも注目しましょう。特に注意したい成分の一つが合成界面活性剤です。

合成界面活性剤とは人工的に作られた界面活性剤で、洗浄剤の泡立ちをよくして汚れをしっかり落とす働きをします。自然界に存在するものは天然界面活性剤といって、肌への刺激が少ないのが特徴です。

合成界面活性剤に注意したい理由は、高い毒性・残留性・浸透性があるためです。もし着用した衣類に合成界面活性剤が溶け残っていると、成分が皮膚から体の中に入ってしまう可能性があります。それにより肌トラブルなどを引き起こす恐れがあるのです。

肌のバリア機能の弱い赤ちゃんは、湿疹や肌荒れを起こす可能性が高くなります。合成界面活性剤の配合割合が少ない洗剤を選びましょう。

蛍光漂白剤や香り成分入りのものは避ける

蛍光漂白剤や人工的な香り成分入りのものは、赤ちゃんの衣類を洗う洗剤として避けたほうがよいです。

蛍光漂白剤は衣類を気持ちのよい白さに変えてくれる成分です。成分が繊維に残っていても少量であれば問題ないようですが、人によってはアレルギー反応を起こす恐れがあると報告されているので注意してくださいね。

人工的な香り、合成香料は洗濯物を優しい匂いで満たしてくれます。しかし赤ちゃんは感覚が敏感で、大人にはよい香りでも赤ちゃんには刺激が強いことが多いです。

また衣類に香りがあるということは、香り成分が残留しているということです。香り成分が肌に触れるとアトピーなどになりやすいといわれています。やはり赤ちゃんの衣類を洗うには避けたい成分です。

ママがアルカリ性洗剤を使うときの注意点

使用時にはゴム手袋をつける

洗濯物の汚れをしっかり落としてくれるアルカリ性洗剤。赤ちゃんの衣類をきれいにするため効果を発揮してくれますが、使い方には注意が必要です。

アルカリ性洗剤が得意な汚れには、油汚れやタンパク質由来の汚れがあるとご紹介しました。実はこうした油汚れやタンパク質由来の汚れとよく似ているのが、人の皮膚です。

もしアルカリ性洗剤を使って素手で洗濯をしてしまうと、皮膚を構成しているタンパク質や脂質が分解されて肌荒れの原因になってしまいます。

こうした症状を防ぐためアルカリ性洗剤を使って洗濯をするときは、素手ではなく必ずゴム手袋を使用しましょう。赤ちゃんに触れる衣類だけでなく、ママの手もしっかりケアしてくださいね。
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