わがままばかりの上の子にイライラ!上の子の甘えを放置しないために
下の子のお世話で忙しいときに限って上の子がわがままを言うことはありませんか?そんなときママはイライラして優しく対応できないかもしれませんよね。ママの気持ちが和らいで上の子と笑顔で向き合えるように上の子のわがままの理由やその対処法、上の子の甘えを放置するとどうなるかなどについてご紹介します。
上の子のわがままの原因は?ママにも影響が
赤ちゃん返りの行動の一つ
上の子に限らず子どもは不安を感じたり愛情が欲しかったりするときに、手がかかる行動をして愛情を得ようとするのです。赤ちゃん返りした子どもはママにくっついて離れない、要求が増える、反抗的になる、夜泣きやおねしょをするなどのママを困らせる行動が増えます。
下の子が生まれたときだけではなく、幼稚園や保育園に通い始めたときなど環境の変化によっても起こりやすくなりますよ。赤ちゃん返りは健全な発達過程です。ママはそこを理解して対処できるとよいですね。
下の子への嫉妬心や寂しさから起こる行動
結果的に困ることをしていても上の子は愛情が欲しいだけで、ママを困らせたいとは思っていません。大人でも困らせて他人の気を引くような人もいます。幼い子ならなおさら上手に寂しい気持ちを表現できませんよね。
また、わがままを言って自分をアピールすることもできずに感情表現が乏しくなる子もいます。そのような子は、なおさら寂しい思いをしていないかを気にかける必要がありますよね。
上の子の気持ちに寄り添えずにイライラ
特に育児の負担が大きいとママはつらい状況です。そんなときには上の子の行動一つひとつが腹立たしくなり叱ってしまう場合もあるかもしれません。
あるママは下の子が赤ちゃんのときにワンオペ育児でストレスがたまり、普段なら気にならない上の子の態度にイライラして厳しく接していました。ママはそれを反省して「いつも怒ってばかりでごめんね」と謝ると、突然上の子が大声で泣き出したといいます。上の子は気持ちに寄り添ってもらえない悲しさをずっと我慢していたのですね。
上の子の赤ちゃん返りにはこんな対処を
上の子も名前で呼びかける
名前で呼ばれた上の子はお兄ちゃんという立場から解放された心持ちになったり、ママと2人だけだったときのことを思い出してほっとしたりするかもしれません。「お兄ちゃんだからしっかりして欲しい」「我慢して欲しい」という態度や言葉も控えましょう。
上の子にしてみれば好きでお兄ちゃんやお姉ちゃんになったわけではありません。ママを真似て下の子が上の子を名前で呼んでしまう可能性もありますが、まずは上の子の気持ちを第一に考えられるとよいですね。
「あなたも大切で大好き」という声掛け
けれども上の子が欲しいのは「あなたが1番」という言葉です。あるママは「◯◯(上の子)が1番好きだよ。でも△△がやきもちを焼くから内緒ね」と答えると、上の子はとても嬉しそうにしたそうですよ。
ひとつしかない美味しいお菓子を内緒で上の子にあげるなど、ときどき上の子を特別扱いするのも「あなたも大切で大好き」と表すのによい方法です。「2人の秘密ね」と秘密を共有すると特別感が増します。ただし特別扱いしすぎてわがままにならないように注意しましょうね。
求めるスキンシップは積極的にするように
ママは上の子の要求にすべて応えることはできませんが、応えられなくてもぎゅっと抱きしめるだけで上の子は安心してくれますよ。「◯◯が大好き」と言ってたくさん抱きしめましょう。
少し大きな上の子は自分が求められていることが分かるようになり、一生懸命下の子の面倒を見たり甘えたくても下の子に遠慮したりする子もいます。子どもに求められなくてもママから上の子にスキンシップができるとよいですね。
上の子のわがままを放置しないように!
思春期にも影響を与える幼児期の記憶
そのときには年齢に応じた限度はあるものの、ママが子どもの安全基地になって甘えられる環境を作ることで対処するケースが多いです。年齢が上がっても基本的な赤ちゃん返りへの対処法は変わりませんが、思春期は幼児期よりも複雑な精神状態になり深刻な事態になるケースもあります。
ママは下の子のお世話が大変なだけでなく母性本能から上の子が疎ましくなる場合もありますが、ときには下の子をパパに預けて上の子とママが2人きりで過ごせるようにしてたっぷり甘えられる時間を作れるとよいですね。