幼児期に美術教育は大切!アート遊びとおすすめの美術館を紹介
お家遊びをするときに、お絵かきをする子はたくさんいますよね。クレヨンや絵の具を使ってお絵かきをしたり、親子で美術館に行ったりするアート遊びは、子どもの成長に大きな影響を与えます。絵の上達だけではないその効果と、おすすめのアート遊びをご紹介しますね。
幼児期の美術教育が子どもにもたらす効果
子どもの心の成長にいい影響がある
また、絵を描くときに対象物をじっと観察し、触ったり匂いを嗅いだり、音を聞いたりと、五感をしっかり使うことができます。自然の中で描くときは季節の移ろいも感じることができ、人の気持ちの変化も敏感に感じることができるようになります。
子どもの感受性が豊かになり、子どもの心が安定することで、人の気持ちに寄り添うことができるようにもなります。美術教育は、子どもの心を大きく成長させて、子ども自身が生きやすくなることにも繋がるのです。
発想する力や創造する力がつく
家庭で、お絵かきをするときには様々な画材があるとよいでしょう。子どもが自由に好きなときに描くことができる環境を作ることで描くことにも慣れて自由な発想で描きやすくなります。
また、パパやママが様々なものの見方を教えて、子どもが違う角度から発想できるお手伝いができるとよいですね。一緒に疑問に思ったことを調べたり、動物を描くときは実際に動物園に連れていったりしてあげましょう。知識が深まることで、子どもの発想力はより広がるのです。
数学的思考にもつながる脳の成長を促す
一体どうして数学的な思考ができるようになるのでしょうか。
対象物を観察して絵を描くとき、物の奥行きや裏側をイメージして描くことになります。このような考え方は平面を立体にする能力を育てることになるのです。そして空間を理解する能力が育つことで、算数や数学の図形問題を解くときにこの能力が役に立つのです。
空間を認識する能力は、医学や建築、物理学などの世界でも重要視されます。お絵かきをすることが子どもの学力向上や、将来を広げることにも繋がるというのは嬉しい点ですね。
親子で楽しめる造形遊びやお絵かき
身近なものを使ってアートを作り出そう
クレヨンや絵の具などを使ったお絵かきもそうですが、人やほかの生き物のマネをする、つみ木や砂で何かを作る、ものを引っ掻いたりして音を楽しむ、石を積み重ねるなどの遊びの中にアート的な要素があります。大人から見たら、アートなのかわからないようなことでも子どもの五感はフルに活用されているのです。
ママが遊びの許容範囲をほんの少し広げるだけでも、子どもの遊びの引き出しは増えます。様々な「質感」「素材」に、遊びの中で触れることで子どもはアートの楽しさを自分で見つけ出していくでしょう。
かき氷のシロップを使って色遊び
【用意するもの】
・シロップを薄める水
・コップなどの透明容器(割れにくい素材がおすすめ)
・かき氷シロップ(赤、青、黄の3色)
・作業台となる深めのトレイ
この3色を、少しずつ混色していくことで様々な色が生まれる様子がわかります。赤と緑、黄色と紫など補色同士を混ぜるとくすんでいくこと、3色をバランスよく混ぜることで黒に近い色が作れることも教えてあげられます。
最後は作った色水を飲むことができます。実際に体験して学ぶことができるので、子どもも興味津々で楽しんでくれるでしょう。
親子で描く楽しいお絵かきごっこ遊び
まず、2人に1枚の画用紙を用意します。何の絵を描くのかは決めずに、1人が丸や線を描きます。もう1人はそこにどんな絵ができあがるかを想像しながら少し描き足します。これを交互にしていくことで、2人で絵を完成に近づけていく遊びです。
描いていくうちに、顔だと思ったら車になったり、そうかと思えば食べ物になったり途中経過も楽しめます。自分だけで描くお絵かきとは違って、お友達やママと一緒に描くことで、新たな発見がきっとあるでしょう。最終的にどのような状態で完成になるかも楽しみです。
2人でなくても、家族みんなで遊んでも楽しいでしょうね。
親子で行こう!おすすめの美術館と楽しみ方
子どもイベントがある!東京都美術館
都内や東京近郊に住んでいる方は、上野公園の中にある東京都美術館がおすすめです。こちらの美術館では、特別展開催時に「とびらボード」が中学生までの子どもに貸し出されます。磁気のお絵かきボードで、このボードにスケッチをしながら作品鑑賞できるのです。描いた絵はポストカードに印刷することもできますよ。
設備も整っているので、小さい子ども連れのママも行きやすいです。授乳室もあり、「だれでもトイレ」では子ども用の簡易シートを使うことができます。