子ども1人を育てるための費用は?時期別の概算で貯めどきを知ろう
子どもを育てるにはお金がかかると分かっていても「いつ、どのくらいのお金が必要なのかを知りたい」というママは多いのではないでしょうか。ここでは、パパやママが計画的に貯蓄を進められるように、子ども1人を育てるために必要なお金を時期別にご紹介します。
赤ちゃんの間から小学校までの費用
1歳になるまでにかかる費用
出産してからも、お世話をする費用が毎月かかりますよね。1カ月におむつ、おしり拭きは約5,000円、ミルクは約4,000円(母乳を与えているとミルク代は安くなる)かかるようです。
ほかにも、成長や季節に合わせて服を買い替えたり、離乳食、靴、おもちゃなどにも費用がかかります。また、赤ちゃんはお食い初めやハーフバースデー、1歳の誕生日などイベントが盛りだくさんなので、1歳になるまでは意外とお金がかかると思っておきましょう。
無償化で変わる?幼稚園や保育園の間の費用
また、2019年10月からは幼児教育・保育の無償化がスタートしました。そのため、3~5歳の3年保育の間は幼稚園や保育園の利用料が無料(給食費などは家庭で負担)になり家計の負担を減らすことができるでしょう。
しかし、保育園に預けている場合は、0~2歳の間(住民税非課税世帯は無料)は世帯収入によって保育料が以前のように必要です。また、消費税も10%に上がっているため生活費は出費が増えてしまう可能性があります。
貯めどきといわれる小学生
小学校は公立か私立かによって、学費に大きな差があります。1年間の学費で見た場合、公立の場合は学習費総額(学校教育費や給食費などを合わせた費用)が約320,000円で、私立の場合は学習費総額が約1,530,000円かかるようです。
公立と私立ではかかる教育費に大きな差が出るので、公立を選んだ場合だと小学校6年間の間に、将来必要な教育費をしっかり貯めておけるのではないでしょうか。「◯年後に◯◯円貯める」と目標を立てて貯蓄に取り組みたいですね。
中学校から大学までにかかる費用
部活や塾の費用が増える中学生
中学校も公立か私立かで教育費に差が出ますが、公立の場合は3年間で約400,000円、私立だと約3,000,000円かかるといわれています。公立はお金がかからないように思いますが、部活や塾の費用がこの時期から必要になる家庭が増えていきます。
部活の費用は入る部によって違い、道具やユニフォームなど、最初に100,000円以上かかる部活もあります。また、塾代は選ぶコースによりますが、3年間通うと約1,000,000円の出費になることもあるでしょう。
高等学校等就学支援金制度がある高校生
しかし、2020年4月からは「高等学校等就学支援金制度」が大きく改正されます。2014年4月からこの制度はスタートしていますが、私立の場合は授業料が高くなるため支援金だけでは足りない部分を家計から出していました。
2020年の4月からは年収が約5,900,000円未満の家庭を対象に、私立の平均授業料くらいの支援金が加算されるため、私立高校に進学しても授業料が無料になる可能性があり家計の負担を減らせますよ。
仕送りが必要になることもある大学生
子どもが1人暮らしを始めると、家賃や光熱費、水道代、食費、通信費、お小遣いなど、色々な出費がかさむでしょう。あるアンケートによると、大学生に仕送りをする額は平均で70,000円くらいだそうです。
1年に1,000,000円以上する大学の費用を支払いながら、子どもに仕送りをするのは簡単なことではありませんよね。仕送りをする可能性がある方は、早い時期から教育費と一緒に仕送りするお金も貯めておく必要があるでしょう。
早めに計画を立てて長期的に貯金しよう
まずは貯金額の目標を決めて
目標を決めずにお金を貯めていくと、家計が苦しくなったときに貯金を崩してしまったり、思ったように貯蓄が進まなかったりして、必要になったときに「お金がない」と困る可能性が高いです。しっかり目標を決めておくと「毎月◯円ずつ貯めればよい」と具体的な数字が分かるので、コツコツと長期的に貯蓄を進めていきやすいでしょう。
お金は急には貯まらないので、子どもが小さなときから夫婦で教育費について話し合うことが重要です。家庭に合わせて必要な分を少しずつ貯蓄してくださいね。