夫婦喧嘩が子どもに与える影響とは?悪影響の回避策や喧嘩後の接し方
夫婦喧嘩は夫婦だけの問題のように思いがちですが、子どもに影響はあるのでしょうか。あるとすれば、どのような影響があるのか気になりますよね。ここでは、子どもに与える悪影響の回避策や喧嘩後の接し方についてご提案します。大切な子どもを守るためにもぜひご参考にしてください。
夫婦喧嘩が子どもに与える影響について
子どもの成長ホルモンに悪影響を及ぼす
子どもはその不安と緊張から夜もぐっすりと眠れなくなるそうです。通常、子どもは眠っている間に成長ホルモンの分泌によって成長します。しかし、睡眠不足になるとこの成長ホルモンの分泌が妨げられて、成長に悪影響を及ぼすのです。
成長ホルモンの分泌が少ないと、成長促進作用に影響が出てしまい身長が伸びなかったり、免疫力が低下し病気にかかりやすくなってしまいます。また、疲れやすく精神的にも情緒不安定になるといった症状も現れます。
夫婦喧嘩が与える子どものストレスは睡眠障害になり、体の成長まで妨げるというのは心配なことですね。
PTSDなどの精神疾患を発症する危険性が
夫婦喧嘩はときに強い口調や怒鳴り声、暴力などに発展することもあります。夫婦の間ではそこまで深刻な喧嘩ではないことでも、ママが怒ったり泣いたりするのを見た子どもは、強い不安や恐怖を感じてしまうことがあるのです。それがトラウマとなってしまいます。
PTSDの症状は、頭痛や吐き気、情緒不安定や摂食障害、登校拒否などのコミュニケーション障害を引き起こします。繊細な子どもの心は夫婦喧嘩によって、精神的にダメージを受けてしまうことがあるので気を付けなくてはなりません。
恋愛や結婚願望がなくなってしまうことも
夫婦喧嘩をすること自体が悪いわけではありませんが、その頻度や立ち振る舞い、喧嘩後のフォローなどは大事なのではないでしょうか。傷つけ合うだけの姿を見せるのでは、子どもは辛いだけです。
夫婦は喧嘩をするけれど、お互いが愛し合っているもとで喧嘩が必要なときもあるということを伝えないと、子どもは異性を好きになることに対してよいイメージを持てなくなるのかもしれませんよね。
夫婦喧嘩のあり方について夫婦で話し合うことも大切ですね。
夫婦喧嘩で子どもへの悪影響を和らげる方法
大きな声で喧嘩をしないように
しかし、大きく荒い声は自分以外の人を怯えさせてしまうだけです。大きな声を出したところで夫婦喧嘩が解決するわけではなく、むしろあまりよくない状況を生み出します。
特に子どもは、自分が怒られているわけでもないのに心が締め付けられるような思いをします。幼い子どもにとっては、家庭が自分の世界であるのに、安らぐこともできなくなるでしょう。
子どもの前で夫婦が話し合うときは、落ち着いたトーンで話すということを決めておいた方がよいですよ。その方が子どもだけでなく夫婦にとっても嫌な思いをしなくて済むことでしょう。
暴力的な行為は避けよう
また、子どもは親の真似をします。暴力的な行為が繰り返される家庭では、子どもはそれが当たり前のように感じます。そのため友達や恋人、親に対しても暴力的になる傾向にあります。
暴力的な行為を見せてしまった後に、子どもに暴力をしてはいけないことを教えても説得力がありませんよね。暴力は人を傷つけるだけです。してはいけない行為は親が絶対してはなりません。取り返しのつかないことにならないようにしたいですね。
夫婦喧嘩でカッとなってしまうことがあるかもしれませんが、軽いつもりでも暴力的な行為は避けましょう。
仲直りしているところを見せよう
仲直りの姿をみせることで、子どもは喧嘩中ずっと不安だった気持ちが消えて安心することができます。子どもは喧嘩している本人たちよりも、ずっと気が休まらない状態であることを分かってあげてくださいね。そのため、喧嘩をしたらできるだけ早く仲直りした方がよいですね。それが夫婦にとってもよいことでしょう。
また、仲直りしているところを見せるのは、子どもにとっても学びとなります。子ども自身が喧嘩をしたときに、自分から謝ったり人を許したりして自然と仲直りできるようになるでしょう。
夫婦喧嘩をしたあとの子どもへの接し方
喧嘩したことを謝ろう
夫婦喧嘩に子どもは関係ありません。それなのに、子どもはとても傷つきその場から離れることもできないのです。幼い子どもにとっては何が原因で喧嘩をしているのかも分からないことがほとんどで、不安で仕方ないことでしょう。しかし、子どもがママやパパにやめてといっても、やめてもらえなければどうすることもできません。
夫婦喧嘩に子どもを巻き込んでしまったのは事実です。喧嘩をした後はまず、子どもに謝りましょう。謝ることで、子どもは自分のことをちゃんと気にしてくれていると感じることができるでしょう。