年子を連続して出産すると大変?2人年子から3人年子の知りたいこと
年子の妊娠を希望しているママや年子の妊娠中のママの中には、育児についてや育休と産休などについて、疑問や不安を感じることもあるでしょう。今回は、気になる年子育児のメリットとデメリット、育休中に年子を妊娠した場合の育休継続の可否、各種手当や育児休業給付金の受給額についてまとめました。
年子育児のメリットとデメリット
年子を妊娠したときの母体への影響
産後のママの体は、産後6~8週間かけて子宮が元に戻っていき、子宮周りの筋肉や妊娠と出産で開いた骨盤は、元に戻るまでに約半年はかかるといわれています。
母体が完全に回復していない状態で、次の妊娠をすると頻尿や子宮脱のリスクが高くなるともいわれています。
また帝王切開で第一子を出産した場合は子宮の傷が治りきっていないこともあり、妊娠するとお腹が大きくなるにつれて子宮の傷が開いてしまい子宮破裂を起こすリスクも高くなるため、次の妊娠まで1年は空ける必要があります。
年子の妊娠は出産からせめて、半年以降が好ましいですね。
授乳や抱っこの時期が重なるので大変
まずは短所からですが、やはり子どもが小さいうちは大変と感じることも多くなります。例えば授乳ですが、下の子の授乳と上の子の授乳が重なる、夜中の授乳と夜泣きが重なるなど授乳に関する大変さはよく耳にしますよね。
また、年子の場合は抱っこの時期が連続したり、2人同時に重なったりするので、ママは常にどちらかを抱っこしている日々にもなりがちです。パパの協力があったとしても、やはりママは体力的にも大変さを感じることがあります。
年子育児は一番手がかかる時期が重なる大変さがありますね。
手のかかる時期が一緒に終わるメリットも
年子育児ならではのメリットはそのほかにもあって、予防接種もほぼ同時に進められたり、兄弟でお下がりを利用しやすかったりするメリットもありますね。子どもたちが少し成長すれば、兄弟同士で遊んでくれるのでママは少し楽に感じることも多いですよ。
こうした部分を見ると、年子育児は手のかかる乳幼児期を乗り切りさえすれば、ママの負担がグッと軽くなるといえますね。年子ママは比較的早い段階で仕事復帰や自分の時間を持つことも可能になります。パパや祖父母に協力してもらいながら、手のかかる時期を乗り切りましょう。
育休中に連続年子妊娠だと育休はどうなる?
育休中に妊娠をしても継続できる
結論からお伝えすると、1人目の育休中に2人目を妊娠しても、育休は継続できます。育児休業は子どもが満1歳になる誕生日の前日までの期間、そしてやむを得ない理由がある場合には子どもが満2歳の誕生日を迎える前日までの延長が可能になります。
育休中に2人目を妊娠した場合は、2人目の産前休業開始の前日に1人目の育休が終了することになります。1人目の育休の終了の翌日から2人目の産休に入り、産休後には2人目の満1歳もしくは満2歳の誕生日前日まで育休をとることができるのです。
仕事に復帰してから産休に入るパターンも
例えば、1人目の育休が7月いっぱいまでで、2人目の産休が10月から開始になる場合は、間に2カ月の期間がありますよね。この期間だけ、仕事に復帰するママもいますよ。
もちろん「体調が安定している」「上の子の預け先などが確保できている」ことが前提となりますが、2カ月間だけでも復帰すればお給料がもらえ、社会保険料もお給料から天引きになるメリットもあります。
上の子の育休の延長をする場合は、上の子が保育所に入所できなかったことが前提になりますし、欠勤や休職として2カ月間を過ごす場合は、この期間中の社会保険の免除はありません。体調や環境を考慮して決定しましょう。
育休中に退職するときはもらえる手当を確認
そうしたときに気になるのは、手当てはどうなるのかですよね。ここで育休中に退職をするときにもらえる手当てを確認していきましょう。
まず出産一時金ですが、退職前に1年以上健康保険に加入していて、退職後6カ月以内の出産であれば受け取ることができます。
出産手当金は、退職日までに継続して1年以上の期間で健康保険に加入していた、などの条件を満たしている場合は、お給料を日割りにした約2/3の金額を受給できます。ただ、産休に入る前に退職した、退職後にパパの被扶養者になった、国民健康保険に加入した、というケースでは受給できないので注意が必要です。