育児や介護と仕事の両立が大変!原因と疲れを溜めないためのコツ
近年は、晩婚化が進んだ影響で共働き、育児、介護が一気に押し寄せてくることが問題になっていますね。どれも大切なことなので手を抜けないと感じるママも多く、それが負担となり自分の体調まで崩す人もいます。そこで今回は、少しでも心や体の負担を減らして疲れを溜めないコツをご紹介します。
育児や介護と仕事が重なってしまう原因は?
晩婚化や高齢出産が増えているため
そして、2017年には男性31.1歳、女性29.4歳になっており、男女とも30歳前後が平均初婚年齢となったことが分かりますね。現代では初産が30代ということも少なくなく、また女性もキャリアを積んでいることから仕事を継続している人が多いことは容易に想像がつくでしょう。
すると、まだ子どもが小さいにもかかわらず両親が高齢となり、介護が必要となる日がきて、育児・介護・仕事の両立が必要となってしまうのです。
少子化の影響で子育て世代の負担が大きい
晩婚化、高齢出産、社会情勢などが絡まって、教育費や体力などの問題から子どもは1人でよいと考える夫婦も増えてきていますね。また、核家族化などの影響もあります。仕事を続けたくて祖父母に頼りたくても、遠く離れたところに住んでいて手助けを頼めないこともあるでしょう。
1974年までは、夫婦一世帯当たりの子どもの数は2人を保っていましたが、1975年以降2人を割り込んでしまい人口減少と若い世代の負担が加速していき現在に至っています。
やむを得ず仕事を辞め育児と介護をする人も
心身ともにもたなくなり、育児、介護、仕事のいずれかをやめることになると、ほとんどの人が仕事を選ばざるを得なくなるでしょう。調査によると育児と介護を担っているのはほとんどが女性であることも分かっており、介護による離職の割合は女性17.5%、男性2.6%と大きな差が出ています。
育児は親としての責任、介護は親を見捨てられないという気持ちから仕事を辞める方を選ぶのでしょう。また、ダブルケアにより、休むことが増えて職場に居づらくなることもあるかもしれませんね。
ママが育児や介護と仕事を両立するために
無理せず子育て支援や介護サービスを使う
自治体によっては介護を必要とする家族がいる場合、入園順位が上がることもありますので、問い合わせてみましょう。また保育園に入園できなくても、一時預かり保育、病児保育などを行っている保育園もありますので、調べておくとよいですね。
また、ファミリーサポートがある地域もあります。地域により対応内容は違いますが、登録しておくと助かることもあるのではないでしょうか。
育児以外では、訪問介護、デイサービスやショートステイなどを利用する方法もありますので、こちらも検討してみましょう。
家族で抱え込まず兄弟や親せきを頼る
また、兄弟姉妹がいたとしても同居している、または長男長女だというだけで負担が掛かっている場合も多くあるでしょう。これらを回避するためには、両親が元気なうちに兄弟姉妹、親戚と話し合っておく必要があります。
介護実施の負担割合や費用の負担、介護の場所、ダブルケアになってしまうのは誰かなどは介護が始まるまたは、深刻になる前にきちんと話し合い、支援体制を作っておくことが介護疲れを軽くする方法となりますよ。
職場に相談し急な休みや早退への理解を得る
介護休業は2週間前に事業主へ申し出し、職安に申請すると雇用保険から給付金が支払われます。介護休暇は年度内に最高5日、介護休業は通算93日まで(分割可)取得できます。
ダブルケアは、育児のみよりも休まなければならない日が増えますね。家族に介護が必要になった時点で早めに職場へ現状を伝え、理解を得るようにしておきましょう。
そうすることで、職場でも休暇や早退への対応を考えることができますし、自身も休暇や早退をお願いしやすくなるのではないでしょうか。
育児や介護と仕事の疲れを溜めないコツは?
一日に10分でも自分の時間を持とう
赤ちゃんは日々成長していきますから、それが楽しみですし、そのうち楽になる日もきます。しかし介護は、どちらかといえば手が掛かる方へ向かっていくことも多く、追い詰められていく人も多いようですね。
出口が見えないと感じると、だんだん心も身体も疲れてしまうものです。それを少しでも断ち切るために、1日10分でもよいですから、育児や介護から離れた時間を持つようにしましょう。
好きなお茶をゆっくり飲んでみたり、1週間に1度は贅沢なデザートを買ってきてもらったりなど、家族にも協力してもらいながら、時間を作ってみてはいかがでしょうか。